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対コスタリカ戦 Dai 02/4/18(木) 0:18

対コスタリカ戦
 Dai E-MAILWEB  - 02/4/18(木) 0:18 -

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    まず、開始早々から、コスタリカ代表のセンターバック陣の動きに感じるものがありました。基本的には、中央の3人でブロックラインを形成し、ボールの状況にあわせてラインコントロールで上げ下げを行っているのですが、センターバックが、ボールホルダーの状況と、ボールの流れ、相手の動きから、次の局面を予測し、激しくダイレクトにボールに対してアプローチをしかけてきましたよね。前にも、横にも、後ろにも。あのぐらいの反応と行動範囲の広さはチームのプレッシングに勢いをもたらし、相手に自由にプレーさせないという意味で非常に大きいものを持っていたと思います。戦術的な動きをベースに、1対1で絶対に負けないという意思と能力を持っているディフェンダーは見ていても気持ちがいいものです。日本の選手達を大事な局面では自由にさせてくれませんでした。ディフェンダー陣に攻撃力もありましたしね。日本代表のDFにも、あのぐらいの個人の判断の早さ、広さ、強さを求めたいですよね。これでワンチョぺがいないのですからワールドカップに出てくるだけのことはありますね。

 対する日本代表。前線からのプレッシングは、しっかりとその約束事、連動性というものを確認させるものの、コンディショニングがいまいちなのか、メンバー的なものなのか、とにかく、いまひとつ迫力を感じない。明らかに遅いわけではないのですが、トルシエ日本が本来持っているスピードではなかったと思います。後半は修正してきていましたが、ボールが落ち着かなかったり、ディフェンダーとミッドフィルダーの間にフリーで入られる場面があってやや不安でしたね。ウクライナ戦よりは良かったですが、いつやられてもおかしくない雰囲気は漂っていました。

 個人個人でいえば、例えば、戸田が、松田が、判断の早さと強さをみせ、浩二もなかなかよく当ってはいました。しかし、チームとしてみた場合、前がかりのプレッシングと、個々の早さを、もうワンランクアップさせないと、強豪国相手には、厳しい感じがしますよね。

 宮本に関しては、フラット3の原則に関してはしっかりとやりながら、プレーエリアの拡大も意識していて、前半はタイミングがつかめなかったものの、後半は徐々に狙い通りに移動できていたと思います。あとは、そこで鋭くいけばOKです。
 ただし、現状では、正直、厳しいです。失点のシーンでの対処はいっぱいいっぱいですし、それ以外にも、いろいろな場面で、余裕がないようなところもあり、能力的な限界点が少々みえ、ボールがある局面ではやはり不安材料が残りました。プレッシャーも甘いです。攻撃でも、パス回しが遅いですし、ファーストラップもいまひとつ。ボールコントロールにもやや難があり、フィードなどでのキックの質もあまり良くなく、「チームの司令塔」としてはイマイチな感じです。奪ったと思えたところでの、トラップミスもあります。
 3メートルでのディレイはできるのですが、そこで相手はプレッシャーを感じておらず、危険なスペースで前を向いているフリーな選手に簡単にはたかれてしまい、残念ながら、有効なプレーにはなっていませんでした。1対1での「強さ」も「巧さ」も感じられませんでしたし、組織的にボールを奪うという過程にもいまひとつ絡んでいませんでした。むしろ、「ギリギリ」な感じで、いつやられてもおかしくないような様子。
 良かったのは、トルシエのフラット3の原則を守れていたことですね。10点評価でいえば、5.5ぐらいでしょうか。これでスタメンになってから3戦目。まだ、伸びしろの部分で、可能性は残しています。森岡も、松田も、浩二も、服部も、代表戦でボッコボコにされた経験を持っていて、大丈夫なの?というところからここまで成長したわけですし、宮本もようやく世界の厳しさを経験できたわけですから、今後は、もっと強い自信とスピリットを持ってクレバーかつ激しくダイレクトに行って欲しいです。例えば、コスタリカ代表の3バックの真中の選手のように。次の試合をもう一度注目してみようと思います。

 しかし、宮本・森岡センター以外で、その他の組み合わせも考えておくのも良いでしょう。松田・浩二・服部の3バック。松田・田中誠・浩二の3バック。松田・大岩・浩二の3バック。鈴木(中澤)・松田・浩二の3バック。など。

 守備から攻撃への切り替えはスムーズにできるようになっていた場面もあって、支配できている時間帯もあったのですが、コスタリカ守備陣の組織力の高さと個人の判断の早さ、強さで、押さえ込まれてしまいました。ワンタッチでボールをまわしていこう、流れるようなパスワークを狙っていこうというものは、伝わってきているのですが、能力的にもコンビネーション的に高度な難しいプレーなので、そういう技術が今ひとつの選手がいると、いっぱいいっぱいになってしまって、ミスをしてしまうという感じでしたね。

 アレックスに関しては、チームの流動性という視点でとらえると、まだまだかなと思います。1対1に関しては強いですし、一瞬の切れというか、サイドからの崩しには素晴らしいものを感じたのですが、それが、例えば、ベッカムのような、連動性の中での動きから出てきた鋭いクロスというものになっていないですよね。サイドを崩しているようで、実際には、しっかりと中で対応されていて、相手を崩していないわけですから。

 それでも、国内組だけの試合なのに、ここまでできるようになったという見方もできるかと思います。決して、つまらない試合ではなかったですからね。上積みや他の組み合わせを考えれば期待はできますからね。バランス的にもまたいろいろとわかったこともありましたし。

 さて、次の試合の注目点ですが、ずばり名波でしょうね。名波をどのように使うのか。起用方法としては、トップ下にいれて、ジュビロにおけるN-BOXの中央的な役割をしてもらってもいいですし、名波・戸田で組ませてもいいと思いますし。左サイドに名波もあるかもしれませんが、そこは、アレックスか俊輔をもう一度試したいですからね。

 そろそろ、本山をジョーカーとして呼びそうな気がします。服部のボランチもやっておいても良いかもしれません。

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