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どうも、初めまして(?)
今日初めて、ここのぞきました。トピック題名にひかれて、どうしても横レスがつけたくなりました。
>NumberPlusのワールドカップカウントダウンシリーズ
これ、実に面白い本です。フランス戦〜スペイン戦の衝撃が、日本のサッカー識者を一方でふるいにかけ、また編集者達も含めて波紋をよんでいるのが伺える記事満載です。
まず、「4−2−3−1」がいいという意見の当否とは別に、杉山茂樹がその根拠として「権威筋」(?)の言葉をどれだけ部分的かつ恣意的に引っ張って使っているかというカラクリが、その直後に載っている、戸塚啓によるアスカルゴルタのインタビューと照らし合わせれば丸わかりになってしまうこと。彼は、確かに4バックに賛成してはいますが、トルシエの現在のやり方に反対しているわけでは全くないこと、3だ4だという話など枝葉末節だと思っていることなどが、明瞭にわかる。
戸塚は戸塚で現在の日本代表におおいに不満を持っているため、質問のやり方が非常に誘導的なのがまた笑えます。「0−1の借敗も手放しでは喜べない」と地の文で書くと、アスカルが「私はそうは思いませんよ」、「どんなにいい試合をしても、勝たなければ本当の自信にはならない」と地の文で書くと、アスカルが「いまの段階では結果を求める必要はありません」(笑) もっともこれは、戸塚があくまで自説を主張しつつ、誠実なインタビュアーとしての一線をも崩していないということでもあります。
しかもこの二つの文章を、前後からはさんでいる田村修一の記事がこれまた面白い。
私は、「週刊サッカーマガジン」での『ジャポンの冒険』休載の最大の原因は、編集部の方針というより、No.813に掲載された杉山茂樹のスペイン戦評だと憶測しています。まあそれはともかく、そのへんの経緯を踏まえて、特にフランス代表についての田村修一の文章を注意深く読めば、「フランスフットボール」誌や「レキップ」紙についての言及が、現在の日本のサッカーマスコミに対する遠回しどころか正面からの批判と皮肉であることが判ります。
「Number」最新号で、杉山はコンフェ杯の準決勝評を依頼されていますが、彼が書いたものは、韓国代表の戦いを引き合いに出してトルシエ型3バックをこきおろす文章、日本×オーストラリアの試合評には全然なっていない始末です。
他人事ながら、ヤバいですよ、杉山は。「週刊サッカーマガジン」が彼を持て余し気味な状況で、「Number」でまでこう暴走を続けると。金子達仁のように、トルシエの人間性やら発言やらを材料に批判するのならまだしも、杉山の場合、もはや「F3否定」以外の話をしてない観がありますから。このままでは、彼の最大の財産である、欧州サッカーに対する視点や見識までが疑惑の目にさらされかねないですね。
まあ、それだけ身体を張ってサイドを駆け上がっているんだなあ、とも思いますが(笑)
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