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▼anybodydoさん:
>最高でした(笑)。
いやいやいやいや・・・まいったな・・・
>ただ、導き出される結論は違いました。
ステップ・バイ・ステップ。
この4年間で、選手は進歩しました。
サポーターも進歩しました。
「ワールドカップ自国開催」はやはりその意味でも大きなことだったと思います。
時間もお金もかけた集中的な強化もしたし、その各年代の各過程における良好な結果、「なんとしても決勝トーナメントへ」という願いとその過程における沸騰した議論、CS放送やインターネットの普及。
そうしたことがもたらしたものは、けっして完全に消えてなくなりはしないと思います。
ぼくが思ったのは「やはり一足飛びには行かないもんだな」ということ。
序々に少しづつでしか、実際には進歩しない。
急進したように見えた後で、後退するようなことがあっても長い目で見ればやっぱり「3歩進んで2歩下がる、1歩1歩の着実な歩み」ということなのかな、と思えます。
協会にしても、政治家でもそうなんだろうとぼくは実際のところ思ってますが、結局は良くも悪くもその国の民の反映でしかないように思います。
みんなの意識が変われば、必然的にトップに立つ人も変わるものだ、というような。
思ったほどは変わってなかったけれど、やっぱり少しは変わっている。そういうことなんじゃないですかね。
これは、悲観的、楽観的、どちらにもとれるでしょうが。
ジーコになって悪いことばかりじゃないとぼくは思ってます。
強くなるのか弱くなるのかはわからないけど、失われるものは多いでしょう。
失うものよりも少ないかもしれないけど、得るものもあるでしょう。
みんなが望む豪華な中盤。
やってみれば良いじゃないですか。
高い技術があって工夫のできる選手が3人以上いれば、素晴らしいサッカーをすることができる大きな可能性がある。
1人でも2人でも駄目なんだ、3人はいなくちゃ、とぼくは思ってます。
性格や言動のことは別にして、トルシエがなぜ賛否両論だったのか。
逆説的な意味ではなく、「美しいサッカー」とか「戦術」とか「強いチーム」といったことへの本当の理解のため、ひいては真に日本のスタイルを確立するため、そこからもう一度スタートするのも悪くないか、とぼくは思っています。
今後の1年くらいは、とりあえずはゆっくりと少しづつ2歩下がって行くような状況にたぶんなるでしょうけど、それも次の3歩のためということで。
それにまあ、グループ全体的には悪くたって戦術的に古くたってそれでかならず負けるわけでもないのがサッカーだし。
ただ、ジーコが4バックを選択しそれがいまひとつだった場合、またぞろ「4バック論者」VS「3バック論者」のようなことになるのは心配です。
大事なのはそんなことじゃないのに。
>現状の体質について。どうなれば生まれるでしょうか、真の指導者が。
まずは国際レベルの「指導者の指導者」がどうしても必要でしょうね。
それから常勤でなくてもいいからそういう講師を大勢招いての「指導者養成学校」のようなものの設立を含む一流プロレベルの指導者の育成体勢の確立。
そういうことを頼める日本にかかわりのある/あった優秀な指導者はいまだっています。
例えばベングロシュ。例えばベルデニック。例えばベンゲル。例えばアルディレス。例えばトルシエ。例えばハシェック。例えばネルシーニョ。例えばオジェック。
そして、そこから出た日本人指導者が海外で経験を積み、その経験を持ち帰って還元できるようなシステムが必要でしょうね。
でも、いまの協会幹部じゃ無理かもしれません。
過去の栄光を過大に自己評価し、学閥企業閥にどっぷりで、日本の本当のレベルも現代サッカーもわからず、勘違いして増長しているような人が会長だし。
だから、本物のプロ達がそういう立場に立つ日まではその面では期待できないと思っています。
でも、中田ヒデの世代まで待たなくたってそういう人はいる。
それに、日本サッカー協会の役員って日本人でなければいけないってこともないでしょう?
>不足していたもの、はなんでしょう?
攻撃に関する個人と小規模なグループでの戦術です。
トルシエの「攻守一体」の全体戦術は、それをさほど求めなかった。
高い位置でのボール奪取と選手間の緊密な距離、それを理論的、組織技術的な裏付けをもって高度に論理化した彼の戦術の中では、局面における個人戦術と小規模なグループ戦術のようなものは、やはりどちらかと言えば二の次だったように思います。
もちろんそれは基本的には「選手達がやるべきこと」であるとぼくは思ってもいますし、トルシエがその部分をまったくやらなかったとも思ってませんし、時間的な問題や故障や海外からの召集等の問題ももちろんあるでしょうが、根本的にトルシエはそこに重きを置く監督ではなかったことも事実でしょう。
そして、悲しいかなワールドカップ本番のがけっぷちにおいて得点できなかったのはそこの問題だとぼくは思っています。
そこの部分で問題ある選手がまだいるのが日本代表だからです。
攻撃面ではコンビネーションが完全に熟成されたとはいえなかったのが2002年の代表だったからです。
そして、全体戦術では見るものはないが個人や小規模なグループでの戦術では目を見はらせるチーム、ブラジル代表は優勝したのです。
そして、もちろんぼくは両方を求めたいんです。
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