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>試合の流れ、攻撃のイメージを作る選手のポジショニングがすごく下がってきていると思うんです。
最近、ミランではピルロが中盤の底をやって機能しているみたいですね。ピルロといえば、どっちかというと華奢な印象で、イメージとしては俊輔みたいなタイプの選手という印象があったのですが、一人で中盤の底に入り(もちろん一人で中盤の守備をしているなんてバカなことはありませんが:笑)、守備と攻撃のつなぎ役をこなしているみたいです。ボランチ=司令塔という概念はあるにせよ、トップ下の選手がそのまま下がってきたような感覚で少し新鮮です。これからこういう例も増えてくるかもしれませんね。
ところでそのミラン、僕が見た試合ではこういう布陣でした
リバウド トマソン
ルイ・コスタ
シードルフ ガットゥーソ
ピルロ
なんというか、豪華MF陣総出演で(笑)。
まあ、本調子ならトマソンあたりの代わりにピッポが入るのでしょうが、最近専門職としてのFWは置かなくてもいいという流れもある気がします。中盤とFWの仕切りが薄れてきているというか…。こういう布陣を引いたからといって、「誰がポストやるんだ?」とか「2トップの組合せはポスト型と衛星型云々」とか言われたりすること少なくなったように思えます。
昨年だか一昨年だか、マドリーがラウルの1トップ採用した当時は批判ありましたからね。「ラウルは1トップ向きではない」って。グティを1トップにした時もそう。でも今では「1トップならモリエンテスの方が良い」が当たり前の時代ではなくなっている。
オランダ代表でのクライファートのように、ポストのできる人が中盤やってたりとか、以前(少なくとも日本では)なんとなく不文律化していた、1トップにはフィジカルの強い選手を、とか、2トップの組合せは…みたいなのはあんまり聞かれなくなってきているように思います。もちろん必須ではなくなってるだけで、そういう布陣で強いサッカーを目指すチームもありますけどね。
日本代表に当てはめて考えるなら、柳沢の1トップとか、俊輔と本山の2トップなんかもアリではないかと(笑)。ただし、ジーコ監督の場合、「選手の特性を生かす」と言ってる割には、ポジションを分けて考える傾向は強いように思います。FWはFW、サイドバックはサイドバックの専門選手という感じで。
本当に「サイドバックは守備を中心に」と考えるのであれば、例えば右サイドバックに松田とか、そういう起用をしたって良いと思うんですけどね。ジーコの中ではやっぱりサイドバックはサイドバックなんだろうなぁ。
>ユーロ
トルコはやっぱり楽しみですよね。ところで最近イングランドにイマイチ入れ込めません。エリクソンって僕はあんまり好きになれないみたいです。どうにも固定化してる気がして…。だって、2、3年後にもメンバー変ってなさそうだし。せいぜい右サイドバックとGK、左サイドハーフくらいでしょ?変化がありそうなの。なんか先が見えてるんだよなぁ…。
ツリーがずれてますが…
>ウイングバック
これは単に、3−5−2の5の両翼(笑)のことを指すんだと思います。いや、3−4−1−2の4の部分か?(笑)
ローマのカフーとカンデラみたいな奴等ですな。レッズで言うと山田と平川。5人の中盤でサイドバック的な動きをする役割と。サイドハーフという言葉で十分なんですが、この概念のせいで、「3−5−2の両サイドは縦に強く、守備ができないといけない」という思い込みが蔓延したような気がしてます。「3バックの時のサイドハーフはウイングバック」=「ウイングバックの仕事はサイドの守備と縦の突破」=「なんでそこに伸二や俊輔を置くんだ?」=「トルシエ批判」という良く分からん思考の流れの根元はウイングバックという言葉だったわけですな(笑)
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