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では、トルシエの、良かったところを少し。
まず、チーム全体が、次の局面を「察する」ようになったこと。がんこだし、下手なことをすると何をされるか分からないので、トルシエが何を考えていて、どのようにして欲しいのかを察して、先読みして、行動する。こういう「予測」するってことは、サッカーでなくとも、とても大事なことだと思います。
理不尽な要求を繰り返しされることで、逆に、選手達がたくましくなっていったこと。山本氏曰く「理不尽の中にも理はある」。どんなに酷いことをされても選手達は監督の要求に応えていくというのはとても面白かったです。
期待する選手には、必ずチャンスを与えたこと。どんなに気まずい仲になっても、翌日には、平気な顔で試合に起用するし、次の合宿にも呼ぶ。これは、案外、できないですよね。
チームが「緩む」ことがなかったこと。緊張感を4年もの間、持ちつづけられたというのはすごいです。
選手達が、変な内部分裂をしなかったこと。怒りの矛先はいつもトルシエだったので、逆に選手達は「派閥」みたいなものを作らなくて済んだし、そういうものをトルシエは許さなかった。
まあ、いわゆる「嫌われ役」を買って出たってやつですよね。
なんか、先生みたい(笑)
先生のありがたみって、結構、後になってから気づくんですよね。戸田とかも、きっと、そうなるな(笑)
他にもいろいろありますね。技術的な部分でも。
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