|
▼zukunasiさん:
こんにちは。
>皆さん結構ネガティブみたいで・・・・
そりゃそうですよね。
アジアの国相手にあれだけ「引きこもり」になっちゃうんじゃねぇ・・・
>僕は、見方を変えました。
>ジーコにコンパクトなサッカーを求めるのをやめます。
>多分無理です。バックラインにせよ、サイドのスペースにせよ、保険をかける思想からは、究極のコンパクトサッカーは生まれないと思います。
無理でしょうね、ジーコに求めても。
ジーコには「コンパクト・サッカー」にするための「具体的方法論」も、そのための「実践的ディテイル」もないでしょう。
そういう「秘伝のスープ」のようなものはありません。
「ブラジル式4ー4ー2」という「しょうゆ味」だけは決まっている、「素うどん」のサッカー。
勝負は「だし」と「麺のコシ」。
「だし」は世界レベルの試合経験、「麺のコシ」は選手の応用力。
トルシエ時代の最後にかいま見れた麺のコシ。
ジーコは、選手達がどんどん応用的にやることを否定しないだろうと思います。
それで、「究極」とは行かなくてもコンパクトかつスピーディになって行く道筋はある。
その先は、またアジアカップ後くらいに。
だからそこまでは待ちます。
今はジーコのやり方のほうが長い目でみたら良い結果を生む面はあるんじゃないかと。
でも、もしもジーコがそうしたことを邪魔したら「解任派」になります(笑)
>多分4バックではできないと思う。
ぼくは、4バックってすごくやり方が広いと思うんですよね。
縦にコンパクトにするにもいろいろやり方があって、いまだに多いのは「2ライン式」。
フォーメーションのことではなくて、ゾーンの作り方のことです。
といってもバックスの4人、中盤の4人が完全にフラットに2列に並ぶなんてこともいつもは不可能なので、ボールの位置に対して、予想されるボールの進路に対して、ということになる。
それをさらに論理的に速度を含めて押し進めて行くと、トルシエ式のようなボールに対して収縮的にゾーンで「締めあげ」、堅陣を敷いてそこから圧力をかけて行くのではなく、ハナっからこちらから強奪するような方法になって行く。
SB次第で4バックでもできると思いますよ。
ジーコ・ジャパンにそれを望んでも無理だけど。
>僕が一番コンパクトだと思ったのは、3〜4試合しか見ていないけどアルゼンチンのサッカーです。攻守の切り替えの早さ、激しさ、スピード感などすごく魅力的でした。
南米予選の対ブラジル戦。
アルゼンチンの見せたサッカーは、現在考えうる最新最強のサッカーでした。
全員の高い能力。目もくらむスピード。めちゃめちゃ攻撃的なんだけど、それを可能にしていた要素のひとつが攻撃的な守備。
ひとりひとりが戦闘的で、機動的で、獰猛で狡猾で、悪魔のようなサッカーでした。
もちろん「組織」が支えているんだけど、ああいうのはもう「組織」を越えている。
あそこまでひとりひとりの選手の反応が速くて活動範囲が広いと、それを重ならないようにうまく組み合うようにすれば良いだけなんじゃないか、って思えてしまいました。
>日韓戦を始め、実況で「中盤の溜め」と言う言葉をよく耳にしますが、多分そういう認識自体がすでにコンパクトなサッカーの目指すところと乖離している。攻守の切り替えの遅さを現しているように思います。
>ちょっと極端かもしれませんが・・・・・・・
速度っていうのは多分に相対的な面もありまして、例えば160kmの球を投げるピッチャーも、それだけしかないと打たれます。
人間の適応力ってたいしたもんですね。
緩急の変化のコントロール、「時間の支配力」は重要だと思います。
時間を制するものが場所も制するってわけです。
実況で言われる「中盤の溜め」ってのは単にキープ力とかのことだけを指してることが多く、そうした意味では感じられた通りでしょう。
>日韓戦の感想は、
>黄金のカルテットよりは良いんでないの?多少シンプルな分。
>と言う感じです。
ますます固定化し、固着化してましたね、日本。
ああいうやり方で勝とうと思うとそうなります。
それはそれでひとつの方法なので。
後半のジーコの小笠原への指示、「右にいろ」ってのは端的にそれを現しています。
前半の小笠原だけがぼくには救いでした。
やっぱり小笠原は「流動的なサッカー」の申し子です。
小笠原は「そういうサッカー」をするキップを持っています。
中田ヒデも、小野も持っています。でも、今度はレールは自分達でいちから敷くのです。
バックス陣もそういう意識を持たねばなりません。
>多分、これらを選手のスキルに頼らず実現しようとすると、コンパクトなサッカーになってゆくと思うのですが、ジーコさんは別の回答を持っているのだろうか?
トルシエジャパンに見えた不満。
その解消のため、さらなるサッカーの質の向上のため、すべては選手次第。
2年後で良いですから。
今はそのための準備期間で良い、と思ってます。
|
|