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▼raamさん:
>こんにちは、初めて投稿します。いつもご意見読ませてもらってます。
ありがとうございます、いらっしゃいませ。
>具体的戦術なき戦術は、選手間のコンビネーションや感じ方を摺り合わせないとうまく機能しないだろうし、そういう技術やセンスを持った選手もそう多くないでしょう。
普遍的な「サッカー原語」(FJC&R参照)で繋ぎ、形式知化している個人戦術と少数のグループ戦術を基にしてサッカーをする。
日本の選手は、こういった部分が不足していると思うのです。
海外の一流選手が、急ごしらえのオールスター・チーム等でもある程度チームの形ができてしまうのは、そうした基礎がしっかりとあるからでしょう。
そうした部分の補完なくしては、もうあれ以上先には進めない、とぼくはワールドカップの日本代表を見ていて実感しました。
代表チームでやるべきことか、という論点はあるにせよ、いずれにしても克服しなくては進歩はない。
日本は自国開催のワールドカップのために、特別な強化をし、個々の力が劣っていても勝利できるように特別な戦術訓練をしてベスト16になりました。
しかしそれ以上先へ進むためには特別な戦術は一度忘れて、もう一度、自分達本来の力を確認し、不足している部分を鍛えなくてはならない。
日本代表だけが日本のサッカーではないのですし、海外へ出て強豪国の一流たちと戦って行ける本当の地力をつけなくてはならない。
例えばこんなことです。
「日本チャンピオン」のボクサーは、東洋太平洋4位でした。世界ランクは40位くらいです。
しかし、スポンサーの意向によって彼は一桁世界ランカーと連続で対戦することになりました。
そこでマネージャーは彼に世界レベルのトレーナーをつけます。
トレーナーは彼がランキング一桁のボクサーと試合をしても勝つ可能性が出るように、独特で複雑な必殺の「スペシャル・ステップ」を叩き込みました。
彼のパンチ、ブロックではまともにやったら勝てる見込みはないからです。
その必殺ステップで、彼は強豪たちに善戦しました。
しかし、最後の部分で彼のパンチではどうしようもなかったのです。
連戦が終わり、トレーナーは去りました。
彼は、スペシャル・ステップは一度忘れ、もう一度基本にかえってパンチやブロックを鍛え直さねば、と思いました。
そうでなくては世界チャンプにはなれないから。
しばらくは彼は本来のポジションで勝ったり負けたり、もがいていましたが、前とは意識が違いました。
少しづつ、彼のパンチは鋭さを増し、防御はしぶとくなりました。
次の世界への挑戦の時には、再びスペシャル・ステップも練習するつもりです。
>やはりその歩みのスピードに、マスコミもファンも待てないだろうと思います。
いつまで我慢できるでしょうかねえ。
ぼくは来年まではこのままやらせてみたいと思っています。
さらには、その時にはできたら所属のジムも世界標準になって欲しいです。
>そういった長いスパンで物事をとらえるべき人物を、日本が解任や辞任というカタチで失ってしまうのは、非常に思いました。
ジーコもまた、プロフェッショナルです。
彼がどういう将来への展望を持っているのかはわかりませんが、監督としてやってゆくのならそれなりの態度で進んで行くでしょう。
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