• サッカーに関する話題専門の掲示板です。
  • 新しい話題が有りましたら自由に新たなツリーを作成して下さい。
  • 設定を使い好みに合った掲示板スタイルにカスタマイズ出来ます。
  • 各種携帯端末(i-mode, J-PHONE, Ez-web)&絵文字対応
  新規投稿 ┃ ツリー表示 ┃ 一覧表示 ┃ トピック表示 ┃ 検索 ┃ 設定 ┃ ホーム ┃ FJ C&R  
153 / 170 ツリー ←次へ | 前へ→

秋田召集について・・・「個人的」? glider 01/7/3(火) 15:49

   サイドアタッカーとフォーメーション(1) glider 01/7/12(木) 1:29
   サイドアタッカーとフォーメーション(2) glider 01/7/12(木) 1:30
   Re(1):サイドアタッカーとフォーメーション(2) glider 01/7/12(木) 1:45
   サイドアタッカー:追加(オートマティスム) glider 01/7/13(金) 2:50

サイドアタッカーとフォーメーション(1)
 glider E-MAILWEB  - 01/7/12(木) 1:29 -

引用なし
パスワード
   えっと、サイドアタッカーに関してです。

ぼくは、アレックスに特別な期待はしていません。
見てみたくはあるけど、広山を見てみたいのと差はありません。
エスパルスでアレックスが機能しているのは、あくまでもエスパルスの攻撃がチームとして
機能しているからであり、日本代表において、そうでない場合にアレックスがひとりで
(例えばサンドニでの中田のように)活躍できるかと言えば、未知数ではあるけれど
ぼくは無理だと思う。今、代表に入ったとしての話しですけど。
アレックスには国際舞台での経験もまだなければ、欧州や南米の一流を相手にした経験もほとんどなく、
彼がいくらブラジル人で、ブラジル人のボールタッチやボールコントロール能力を有して
いると言っても、彼のフットボーラーとしてのキャリアはほとんど日本で積まれたものです。
高校生から日本にいたわけですから。
だから、たとえ帰化選手とはいえ、藤本や広山に対する期待度とさして変わりはないのです。

その上で。

>「縦系」だからといって「縦突破ばかりやっている」と捉えることは勿論していないです。今後、その手のご心配は無用です(笑)。

それでも、ぼくはやはりサッカー選手を「縦系」「パサー」と分類することには反対です。
アレックスにはアレックスの、アツにはアツの、羽戸には羽戸の、本山には本山の個性があり
ぼくにとってはとても同じ系統とすることはできない。
誤解を招く表現だと思います。

ワイドオープンに攻めることの有用性は十分理解しているつもりです。
でも、それを個人の突破に依存しなくてはならない、またはサイドの選手「だから」突破力が
最も重要視される、というのはわかりません。それはチームの他の選手や戦術と対でしか考え得ないこと。
そして、kindさんは、そのチーム戦術としてサイドの突破力の重要性を言っておられるわけですね。
では次にそのことを。

>「逆サイドのスペース目掛けて蹴って波戸を走らせる」ためには十分と考えます。
>そうなると、彼が小野以上に高い位置、否、「3バックよりも遠い位置」でプレーする機会はかなり多いと思うんですよね。

要するに、5バックで全体にフォーリング・バックさせられた時の「カウンター」を考えておられるわけですよね。
それはそれで、一理も二理もある考え方だと思います。
ただし、それは「5バック」が来年の本番でも「恒常的」であることを想定するならば、です。
そうであるなら、主武器のひとつとしてありえるでしょう。
主武器になるのなら、小野よりもアレックスを、というのもわかります。
でも、先に書いたように現代表の道のりはその路線上にある、その方向性で行こうとしている
ようにはまったく見えません。そこまでの路線変更、これまでの哲学の放棄をしたようには。

それは相手のレベルがどうであるかは関係のないことです。
そこまでの路線変更をするのならば、相手が弱くたってその路線で行くことがある程度でも
見えてこなければならない。いかに迷っていようと、です。
そういう戦略を前面に出したサッカーをするのならば守備方法も変えていないといけませんが、
コンフェデ、キリンカップと森岡達は相変わらず自分達が主体で守ろうとしているし、
それができていたことを喜んだりもしています。そしてそういう守り方がその先に示すものはやはり、
高い位置でのコンパクト・フィールドの創出でありポゼッション・サッカーです。
設定が複雑化した、あるいは新たな設定が加わっただけでその根本になんらの変化も見られません。
そして、そこまでのこれまでの積み重ねとの矛盾、自己破壊をするならトルシエは解任です。
岡田監督にでもまかせればいい。アレックスよりもエメルソンを無理矢理にでも帰化させればいい。
暴論だけど、その方がずっと話しが早くてわかりやすい。
チームは生き物です。チームの哲学に矛盾が生ずれば、一気に崩壊へのカウントダウンです。
どの監督、どのチームを見てもあきらかなように。
今の代表にはそんなかけらすらも微塵も感じられません。
そして、ぼくもトルシエ同様そんな変更をしなければならないとはまったく思わないんです。

次にフォーメーションの面から、少し考えてみます。
ここ数戦のフォーメーションは、大きく時計回転でねじれていますね。
小野をなるべく前に出そうとしていたのは、チーム全体の共通意志でした。
前に横にボールにプレッシャーをかける稲本、あちこちでファーストプレスをかけてまわり、
側方後方のカヴァーもこなす戸田、「守備が第一」と命じられ時にラインインしながら守った羽戸、
「サイドに張り付いてばかりいないで、中へももっと入れ」とトルシエに修正された小野、
いずれもそれがトルシエも含めたチームの意志であったことを伺わせます。
それは、両サイドを除く「戸田、稲本、森島」という中盤の構成とも大きく関わってくること。

コンフェデレーションズ杯では、トルシエは森島に中盤の繋ぎ役もやってくれ、と頼みました。
それはあの試合(どの試合だったか失念)では有効でしたが、やはりそれでは森島が森島である意義が薄れる。
そこで右サイドの羽戸の特性、起用の理由も含め、1トップとしての、森島の相棒としての
西沢の不在もまた含め、小野が左サイドでなくてはならなかった。
そうして、捻るべき時には捻ってしまえば、いろいろな一石二鳥三鳥が得られます。
そういうキリンカップでした。ユーゴ戦で小野を早い段階で代えたのは、小野のデキと積極性の不足に対する
ペナルティであると思います。それも服部を入れることによって、無失点で終えるというオマケをつけて。
どうもトルシエって、ひとつぶで2度おいしくないと嫌みたいなフシがあるようです。
選手の起用、交代、修正、試合のテーマ、いつもそういう所が見える。

サイドアタッカーとフォーメーション(2)
 glider E-MAILWEB  - 01/7/12(木) 1:30 -

引用なし
パスワード
   まあそれはさておき、チーム全体の構成、役割の分担、戦略、そういう観点から見ても
羽戸の重用は縦突破が理由でないことはあきらかです。その羽戸と明神について、
「意図に大差がない」と書いたのは、「同じ役割」を期待されているということではなく
「4人目のDFとして」という意味において。
トルシエは戸田のことを「すでにチームには戦術的にかかせない選手」と評価しています。
戸田は守備においての活動範囲はやたらに広い。
稲本と戸田を配したなら、右サイドにDHを置く必要性は薄い。
故に、明神よりもスピードがありフィジカルがあり、よりDF的な羽戸のほうが良い。
攻撃においては羽戸がドリブルで突破しようが明神がタイミングよくスペースを突いて行こうが
「大差はない」ということ。ドリブルだろうがパスだろうが速く崩せる方を選択すればいいし
単独突破がそれほど得意でないのなら人を使って崩せばいい。
「パスの先に人がいない状況」なら「センタリングの先に人が足らない」のと同じ状況。
そんな縦突破にたいした意味はないです。コーナーフラッグまでドリブルしたら1点というルールなら別ですが。
ぼくが本当に求めたい「単独で突破できるアタッカー」は、ペナルティエリアの近辺や中でそれができる選手です。
中村や小野とアレックスや本山の差は、中村と小野も全然違うしアレックスと本山も全然違うけど、
あえて言うなら後者のほうがよりFW的な色が強い、という所でしょうか。

そういう意味あいでは「トレス・ボランチ(?)」にも可能性を感じます。3ー3ー3ー1とでも言いましょうか。
3人の中盤選手には負担がかかることでしょうが、両サイドの高い位置にFW的なアタッカーを置くことができる。
それでこそ「サイドの脅威」足り得ると思います。
「ワイドオープンな攻撃」を速いリズムでやることが比較的容易になるでしょう。
ただし、現在まで稲本を重用する理由、それ故に左サイドの小野をわざわざ捻っていることや、
コンフェデで森島に繋ぎ役を命じたこと、攻守のオートマティスム、デメリットなどから
トルシエがそれを選択する可能性は薄いと見ますけど。
そうしたことから、kindさんの

 アレックス   中田英     波戸
     
       戸田   明神

には、悪いけどぼくは可能性を見出せない。アレックスが小野並みの構成力を身につけるか
明神が名波並みの範囲と構成力を持たない限りは何かのオプションでしかあり得ないと思います。

あえてもう一度言います。
中盤を中と外にわけてもしょうがない。
ドリブルはピッチのすみっこなんかじゃなく「アタッキング・ゾーン」でやってこそ本当の脅威になる。
MFがすみっこの長い距離を走って苦労してひとり抜いて縦に抜け出して、なんて非効率的なことを
最重要に置く起用なんて今の世界のスピード・サッカーの中でできるわけがない。
そんなことをするなら開いたFWにさっさと出して、後ろから飛び込んで行ったほうがチャンスは広い。
そんなことをするならフランスのように3人のFWのうちの2人をウィング的に使ったほうが断然サッカーが速い。
あるいはユース代表のように1トップの後ろにシャドウ・ストライカーを二人配し、
アタッキング・ゾーンのあちこちでドリブルしたり、左右に揺すったり、裏を狙った方が効果的。
その場合でも左右のMFは、最低どちらか一方でも構成力を備えた選手が欲しい。
あるいは中のMFの二人のうち一人が「ボランチ」、あるいは「センター・ハーフ」たる選手であること。
そう考えています。

そして、最大の課題、「1トップ」・・・
化けられるか、高原、柳沢、そして久保。間に合うのか前田。
そして間に合うのか、本山、アレックス、大久保・・・・
・・・・・

            高原(柳沢、久保) 
       
  アレックス(本山) ヒデ(中村)   森島(大久保) 
   
      名波(稲本)     小野(伊東)    
   
            戸田(明神)

   中田浩二(服部) 森岡(宮本)  松田(中沢)

            川口(曽ケ端)

それとも

            柳沢(前田)

        ヒデ(本山) 森島(アレックス)
          
     小野(中村) 名波(稲本)  羽戸(広山)

            戸田(明神)
     
     中田浩二(服部) 森岡(宮本)  松田(中沢)

            川口(曽ケ端)


・・・なんて布陣でスピーディなフットボールができるようになると嬉しいのですが。

Re(1):サイドアタッカーとフォーメーション(2)
 glider E-MAILWEB  - 01/7/12(木) 1:45 -

引用なし
パスワード
   >故に、明神よりもスピードがありフィジカルがあり、よりDF的な羽戸のほうが良い。

大事な要素をひとつ書き忘れました。
「高さ」です。トルシエはこれをかなり重視しているように思います。
セットプレーを重視していることと重なって。

サイドアタッカー:追加(オートマティスム)
 glider E-MAILWEB  - 01/7/13(金) 2:50 -

引用なし
パスワード
   書き忘れたことがあるんで、もう一つ。

トルシエ・ジャパンでは、オートマティスムが徹底されているということです。
スペースに動いて受ける、1タッチで出してまた動いて受ける、ウェーヴ等を使って動き、フリーで受ける、速く出す。
オフェンスに入った選手の動きはそれぞれ連動しながら、トルシエの言う「波」を作って行きます。
トレーニングでもそれは反復されています。
そういったオフザボールの動きを攻守の基本としてますよね。
それに囚われてはいけませんが、それをうまく使えば、そういった全員の「連動性」はやはり武器です。
(ただし、その「攻撃開始」のスィッチが「トップにボールを当てる」こと、ともすれば現在はそこに囚われすぎていて、
ポストの選手の状況や相手との関係に関わらず当てて奪われる、といったケースが見られること等の不満がある。
DFやMFと、FWとのより高いコンビネーション、ポストプレイの質を高めること、オフェンスに力をかける時間の共通意識の徹底、
そうした時の「スィッチ」に頼らないタイミングの共通意識と連動性を求めたい)
サイド攻撃も、そうやってコンビネーションを使いながら行っています。
本山は、そこにもクレバーさ、うまさを見せてもいますよね。「ウェーブ」も彼が一番うまいように思います。
ぼくが本山を一番の左サイドの適任者だと思うのは、そのスピードだけでなくそういう所に一番の理由があります。
小野はその面では、彼のダイレクトパスのセンスと精度はマッチします。
例にあげたユーゴ戦前半13分の場面などは、小野ならではのサイドの崩しだったと思いますね。
そして柳沢は、オフザボールの動きの鬼(笑)
そうやって、ひとりひとりがその個性を生かして役割分担しながら、うまくシステムを使いながら、
それぞれのやり方で工夫してどこでも突破して行けばいい。良いチーム、強いチームとはそういうもの。

ここまで2年半以上100人以上の選手を召集し、そういったことを刷り込み、要求してきた以上、
攻撃の「基本」をそこから変え、サイドハーフの個人突破に比重をかけるようなことは、やはりあり得ないでしょう。

余談ですが、もうひとつ思うのは「キックの精度、スピード、タイミング」です。
これまで、ピッチのスミを深く抉って長いセンタリングを上げてゴールになったシーンってありましたっけ?
トルシエになって、ユース、五輪、A、と3つの代表でかなりの得点シーンがありますけど、
いくら抉ることが少ないと言っても、アツも市川もいた中で、羽戸も入った中で、どれくらいの
そういったシーンがあったでしょう?
アツのアシストにしても、斜めの切れ込みからってのが多かったように思います。
長いクロスから得点になったのも、アーリークロスがドンピシャに入った時。
ワールドユースでの酒井、小笠原のアーリークロスや、五輪代表での一度ファーに振ったアーリークロスとか
みな抜群の精度とタイミングだったからゴールになったように思います。
せっかく抉っても、だいたいの所に上げてたんじゃたいして得点の匂いはしない。
たいして強くない日本の攻撃陣の空戦能力で、フランスのDFが揃ってる中におおよそで放り込んだって得点の匂いはしない。
せっかく抉って上げたけどゴール前には人が足りなかった、ってのもイライラします。
やっぱりタイミングの判断とキックの精度の方が大切だと思います。

戻ります。

トルシエは「時にシステムを破り、自分の判断で打開する大人」を望んでもいます。
「今はまだ日本代表にはクレイジーがいない」とも発言していますね。
オートマティスムとクレイジー。
システムは道具であり、うまく使えば強力な武器になります。
しかし、それにふりまわされてもしかたがない。
そこに高次元でのバランスが見られた時、日本代表は本当の強さを獲得できることでしょう。

  新規投稿 ┃ ツリー表示 ┃ 一覧表示 ┃ トピック表示 ┃ 検索 ┃ 設定 ┃ ホーム ┃ FJ C&R  
153 / 170 ツリー ←次へ | 前へ→
ページ:  ┃  記事番号:  
(SS)C-BOARD v3.3.10 is Free.