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秋田召集について・・・「個人的」? glider 01/7/3(火) 15:49

   一応最終弁論ということで(笑) kind 01/7/17(火) 12:05
   :一応最終弁論ということで(笑)(2) kind 01/7/17(火) 12:06
   Re(1)::一応最終弁論ということで(笑)(2) glider 01/7/19(木) 5:50
   Re(2)::一応最終弁論ということで(笑)(2) glider 01/7/19(木) 5:51
   Re(3)::一応最終弁論ということで(笑)(2) glider 01/7/19(木) 5:52
   今更ながら(笑) mitsu 01/8/16(木) 17:18
   Re(1):今更ながら(笑) glider 01/8/19(日) 10:20
   自己レス glider 01/8/19(日) 11:39
   Re(1):自己レス mitsu 01/9/19(水) 16:31
   Re(2):自己レス glider 01/9/24(月) 2:46
   Re(3):自己レス mitsu 01/9/24(月) 23:33

一応最終弁論ということで(笑)
 kind E-MAIL  - 01/7/17(火) 12:05 -

引用なし
パスワード
   すいません、テスト週間に入って掲示板から離れてたんでだいぶ遅いレスです。

しっかし、gliderさんはホント凄い文章家ですね。ぼくが提出したあれだけの分量の文章をさばいて、それよりも遥かに多い量の反論を返せるとは。サッカーに対する情熱、表現に対する情熱が強くないと出来ることではない。ぼくはいまテスト期間なんで、なかなか同じペースでやるというのはきついんで(笑)。とりあえず、この件に関してぼくが述べるのはこれで最後ということで。またお付き合いしてやって下さい。ありがとうございました。

あ、あと私信なんですが、ぼく8月頭に東京に行きますんで、gliderさんの予定が宜しければ是非お会いしてお話したいです。宜しければ、メアド公開してますんでメール下さいな。僕がお送りするほうが筋ってもんなんですが、gliderさんのメアド存じ上げませんので。


以下、7月12日の時点で書き始めたレスを昨日仕上げたものです。サイドアタッカーに対する直接のレスにはなってませんが、まあ、ゾーンでちょこちょこと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ええと、なるほど、gliderさんと僕がここまで意見の食い違う理由というのが
ようやくこの回転の遅い脳味噌にも理解できてきました(笑)。gliderさん、
お付き合い下さってほんとにありがとうございます。色々勉強になりました。

えーと、要するに一番大きく、かつファンダメンタルな部分での食い違いは
ここにあったんですね。

>トルシエは、全然別の方向、ぼくらが思ってるのとはまったく別の方向で考えているように思います。
彼は、戸田にファースト・プレッシャーをかけてまわることを命じています。
>これはつまりは「5バック」は、「守りの時間」としての「オプション」だということ。
>だから「世界のベスト5相手であっても、中村や本山をサイドに配せられるようになることが今後の課題」
というセリフがでてくる。トルシエは、別に3バックの両サイドの守りの不安(?)に対し、
恒常的に5バックを選択したわけではないのです。
>相手がどこであろうと目標はあくまでも中盤支配であるし、中盤での激しいプレスに重点がおかれている。
>強豪に対して、90分間それを続けられるということも難しいだろうから、全体的にフォーリング・ダウンして5バック化して守るような時間帯も必要であろう、ということにすぎないと思う。

この部分の解釈がぼくとgliderさんと決定的に異なっていたことに気付くのがかなり遅れ、かように長いレスを書いていただくお手間を煩わせてしまったようです。どうも申し訳ありません、長文に接する際の読解力と洞察力をもう少し磨いてまいります。

ええと、それで。僕が上記のことに対してどう解釈していたかというと、まず「強豪国相手には5バックで守る時間が多くなる」。これは問題ないでしょう。

が、この後。「残り一年間で、『5バックでやる時間を短くし、普通のフラット3を敷いた、両サイドが高い位置でプレー出来る3バックのスタイル』、要するにポゼッションサッカー、自分たちが主導権を握ってプレーする時間が劇的に変わるとは到底思えない」と。gliderさんのお言葉を拝借しますと、「全体的にフォーリングバックする時間帯」は「試合中恒常的に続くもので、劇的な個人技術の進歩無しにそれが『増える』なんてことは恐らくないのではないか?」と。

僕はそういう解釈をしている訳です。それは、コンフェデ杯、大幅に主力を落としてきたにも関わらずあれほど強いフランスに対する日本の戦いぶりを見てはっきりと思ったことでもあるし、コンフェデ杯の各国の状態の悪さをみて「チームとしてのバランス及び選手個々の自信の回復以上の意味は持たないだろうな」という解釈が土台にあるからでもあります。

組織だったチェンジサイドからの11番の突破力を活かしたサイドアタックはあったものの、個々人の力量の低さはいかんともし難かったカナダ。2トップが前日に来日するなど、メンバー上はベストであるものの明らかにコンディション・モチベーションの低かったカメルーン。メンバーは3軍、それでも個々人のテクニックはあるものの組織的なサイド攻撃はなかったブラジル。大雨、ワールドクラスの3名を欠いていたということもあったが、攻撃のバリエーションに欠け日本5バックを揺さぶるほどの強さは持っていなかったオーストラリア。

ざっと流しただけですが、相手チームの問題点を挙げるだけでこれほど多くのものが出てくる。その中で唯一チームとして有機的に機能し、「ル・グラン・ブルーの一員になるチャンス」を求めた当落線上の選手がしのぎを削り、サッカーの文法を知り、オートマティズムを体現し、ピッチの上で常に論理的なプレーが出来ていたのが、圧倒的な戦績を収めたフランス。

日本チームがこれほど短期間でサンドゥニからの課題「3バックとアウトサイドの関係をより自由に、相手との力関係に応じて自在に高さを設定できるようになること」を克服し、中村俊輔と名波のいないチームに小野伸二・戸田和幸を見定め、右サイドからの攻撃に波戸康弘を見出し、圧倒的に層の厚いチームを作り上げたことは間違いなく称賛に値します。これは、フィリップ・トルシエの紛れもない功績。ここに関し異論を挟むことはできません。

ですが、一方で「相手国のコンディションは良くなかったし、日本ほど層の厚くない(自分で言ってびっくり。日本は層厚いです)国ではレギュラーメンバーとサブの差が激しかったし、サイドをきちんとした形で突いてきた国はカナダとフランスだけだった」というのも厳然たる事実としてあります。そして、その二つの国に対し、日本は効率的な攻めが出来ていない。カナダ戦の前半、フランス戦の前後半。課題は依然残ったままと言えるのではないでしょうか。

だからこそ、「もう5試合程度、強烈なサイドアタックを持つ国々とのアウェーゲームを戦って、日本がどのような『攻めの方策を持つ守り方』で戦えるのか、それを見極める機会が欲しい」と思った訳ですね。コンフェデ杯で当たった国々では計りようがないし、キリンカップでは尚更。松田の「もっと強い国とやりたい」発言、某トルシエ擁護サイトでは「サッカーの文化の無さ」、とトルシエの言葉を鵜呑みにした批判の的になってるようですが、どこが問題だってんですかね。松田にしては(笑)正当に相手を評価しているじゃないですか。この発言を「礼儀上」の問題にするなら、30分遅刻してもジャーナリストに一言も謝罪せず、頻繁に記者会見をすっぽかす某代表監督も批判されるべきなのに、そこに触れる人間は何故かいない。

と、話が少し脱線しましたが、ともかくキリンカップはどうでも良かった。そして、どうでも良い試合を組んだ協会の無能さに改めて腹が立った。「トルシエを全力でサポートするのではなかったのか?」と。

勿論、「チームとして遅攻での攻め方を確認する」というテーマを設けたのは良い。試合の一つ一つに意味を持たせなくてはならない。トルシエはそうするしかない。

でも、テーマを設定しても相手があれじゃ。チームとして連動していず、所どころプレスの甘さが出ていたパラグアイと、眠くなって詳しくはみていないユーゴ(すいません)。「弱い」とは言いますまい。「どの程度弱いか」なんてことは判らない。でも、彼らが「W杯開幕を1年前に控えた、真剣勝負の場が限られている開催国」の「ディフェンス」を強化する上で適当な相手と言えたでしょうか?日本チームの問題点はまず「5バックになってしまう場合どう攻めるか」であり、遅攻での攻め方は確かに大事ですけども、それだけではやはり不十分と言えるのではないでしょうか。この2戦、日本がどの程度押し込まれたか?どの程度組織だった攻撃に曝されたというのか?この2戦で日本が主導権をある程度握れたのは、ほんとうに日本代表チームの完成度が高まったから、ただそれだけなのか?

さらに、gliderさんはスペイン戦を「緊急避難」と捉えられておられるようですが、ぼくはトルシエが何と言おうがいまいち信用できない。五輪の前、彼は何て言ってましたっけ?五輪の南ア戦後、彼は何て言ってましたっけ?あの稲本―明神―酒井の唐突な「3DH」、「切り札」にしていたはずの本山をほんのわずかの時間しか「使えなかった」こと、「4人で攻めてこい!」発言、アメリカ戦で「動けなかった」こと、個人的に言えば「ボランチ」である遠藤ヤットを18人枠から外していることなど…物的証拠は多い。

彼は現実主義者です。かなりの、徹底した。彼は「間に合わない」と思えば必ずああいった守備的な布陣を敷く。そして、彼はおそらく現段階でもそう感じている。僕も、彼が「強豪国相手でも攻める姿勢を貫く」と思ったからこそサンドゥニ戦での戦い方に大いに不満があったし、「守備的に行く」発言を聞いて一時期「諦観派」にもなった。「哲学を曲げた」と思ったからです。

:一応最終弁論ということで(笑)(2)
 kind E-MAIL  - 01/7/17(火) 12:06 -

引用なし
パスワード
   でも、彼が「結局は現実に立ち返る監督」であると思い直した今はもうそんな事は言いません。彼の思想の根底に流れるのは現実主義。「理想に折り合いをつける」、「理想と心中するほどの度胸はないし、そこまで頭の悪くない、無鉄砲ではない」監督である、と言いなおしましょう。

これは、彼を貶めている訳ではまったくない。今までと違った方向で評価しなおしただけのつもりです。彼の言霊をそのまま「チームの完成形を暗示するもの」と捉えることを止め、実際のチーム作りのプロセス、僕の場合は一つ一つの試合ですが、それだけを見て判断するに、結局のところ彼は、「弱いチームに対しては攻め、強いチームに対しては守る、という至極当たり前の、常識的なことをやろうとしている」と結論づけるに至りました。

故に、僕はgliderさんの紹介して下さった「トップ5に対しても中村・本山を」発言、まったく信用してません。リップサービスだとすら思ってます。そう言わないと今までとの発言の整合性が取れないから言ったに過ぎない、とすら。本山・中村といった選手が、彼ら自身の主にフィジカルコンタクトでの成長なしに、「戦術面での整備」だけで「強豪国に対しても使えるようになる」ことは有り得ない。フランス・スペイン相手に本山・中村が起用できないのは戦術上の問題点よりも彼ら個人の問題の方が大きいと思います。

さらに、秋田、上村の招集は「バックアップ」などではないと思います。バックアップ「探し」なら2年間の「ラボ」を通じてもう終わっているはずだし、そうでなくては困ります。「今更バックアップ候補を探さなくてはならないとは、今まで貴方は何をしていたの?」ということになります。トルシエ自身もイサイズインタビューで「ラボをもうする訳にはいかない」としているように、「バックアップ」ではなく、彼らの新しい個性、今までのチームになかった個性、「トルシエが不必要だとしていた」、否、「そう読み違えていた」個性が必要になってきた。ぼくはそう解釈してます。

で、ここからやっとレスになる訳ですが(笑)。

>で、このシチュエーション、まだちょっとわからないんですけど・・・
「後方からの精度の高いパス供給」とは、どういったケースを指すのでしょう?

相手3列目にプレスが掛からず、相手SBや下がり目のボランチからミドルパスでサイドのスペースに放り込まれ、組み立てられるケースです。相手SBとは言っても、欧州の一線級のチームのSBなら、ノープレッシャーで簡単にルックアップさせてしまえばかなり精度の高いフィードが出てくる。リザラズ、テュラムを出すまでもなく。3ボランチ1トップでプレッシャーが掛からないとは思いませんが、しかし2トップに比べプレッシャーが掛かりやすいかと言えばそうではない。そして、2トップで行くことが出来なかった理由もない。高原が負傷したら西澤のワントップにしかなれない訳でもない。柳沢がいるし、久保がいる。「ポゼッションサッカーを追求するのならば」2トップで相手3列目に対してさえもアグレッシヴにプレスを掛けに行くべきで、3ボランチにして中盤で待ち構えるのはあまり得策とは思えないです。「ポゼッションサッカーを追求するのならば」、ね。

ですが、3ボランチで(2トップと比較して)前線からあまりプレスを掛けに行かず、中盤と最終ラインの距離をコンパクトにし、「中盤での主導権を相手に渡す代りに」「中盤守備を密にし、奪った後素早い攻守の切り替えでカウンターを狙う」のであれば、あの3ボランチにも納得がいきます。「中盤での組み立ての主導権争い、その優位性を求めるため」というのは、あくまで副次的な要素であると思いますし、3ボランチの日本が主導権を握る時間が続けばトルシエはFWを一枚投入して2トップに戻すでしょう。クロスボールに対して飛び込む人間が例えば西澤・ヒデ・稲本であるよりは、西澤・高原・ヒデ・稲本とした方が得点率は高いと思いますし、初期の位置設定がミッドフィールドである選手よりは専門のFWが飛び込む方がクロスの対費用効果は高いと思います。勿論、稲本だって飛び込む訳ですがね。


ただ、そのときは、おそらく相手チームは「押し込まれている」のではなく何らかの理由、「リードして残り時間が少ない」や「退場者が出た」などの理由、さらには「こうすれば日本は攻め手がない」などの理由で「引いている」のであろう、と思います。実際、コンフェデ開幕戦・前半のカナダ、コンフェデ決勝・後半のフランスはそうでした。ついでにいえば、サンドゥニで2点リードした後のフランスもそうでした。「強力なFWが居ない日本の攻撃力なら、引いてスペースを与えなければ凌げるし、バックラインが浅いから簡単に裏を取れる」ということでしょう。

そして僕は疑問なのですが、こういった強豪国に相対するときに「相手よりボール落下点に先に到着することを志向する」ディフェンスがどの程度実現するものなんでしょうね?否、「実現した」んでしょうかね?僕には、ディフェンスが先にボールに到達するようなポジショニングを取っているシチュエーションで、日本の思惑通りに次々とインターセプトが起こるようなシーンなんてある程度以上の国々に対してはそんなに現出するものではないと思いますし、そんなシーンが多く見られた試合なんて思い浮かばない。中田浩二が、松田が、森岡が、どの程度「相手より先にボール落下地点に到達」してますかね?僕のこの辺りはイメージ論に過ぎないのでここは純然たる「疑問」なのですが。結局は先に相手にボールに触られ、アウトサイドとの連携で守るか、ディレイを掛けきれずに突破されてクロスを上げられているような気がするのですが?上記に挙げた三名に出来て秋田や上村に出来ないことは「精度の高いフィード能力」と「アウトサイドを追い越して前線に駆け上がってクロスを上げる能力」であり、「相手より先にボールに追いつく能力」だとは思えないんです。その能力で秋田や上村が別段彼らに劣っているとは思えない。というより、中田浩二・松田・森岡がその面で「秀でている」とは思えない。gliderさんおっしゃる通り、そういう能力を求めるなら波戸を3バックに起用すべきでしょう。現状では、その能力は服部を除けば「どんぐりの背比べ」と思います。

故に、僕は秋田・上村の起用の理由を「相手に先に触られた後」に求めます。

これは、相手国との力関係・ボールがどの位置にあるかによって勿論変わってくる話であり、これを掲示板の上でやると膨大なシチュエーションを想定せねばならず正直しち面倒くさいので端折らせていただきたいのですが(笑)、「高い位置にラインを設定している」状態で、中盤で相手1対日本2からの単独突破や1対1で競り負ける場面が多く現出すれば、当然最終ラインに負担は掛かってくるし、ボールサイドに3バックが張り出してマンマーキングにあたるシーンは多くなる。それを無くそうと5バック気味に引いて、サイドのスペースマーキングをアウトサイドに任せれば確かに守備は安定する、が今度は攻め手がなくなる。日本はいま、そういうジレンマに陥っていると思います。

だからこそ、秋田や上村を呼んだのだと思います。「現状のメンバーではああならざるを得ないから、1対1でボールを奪取できる個性が欲しい」と。それは、トルシエの3バックへの回帰願望に他ならない。5バックを「望んでいる」訳では勿論ない。願わくば、相手のサイドアタッカーが局面的に一人なら、こちらも一人で応対し、ボール奪取に成功したい。勿論、フラット3をこなす上で最低限必要なラインディフェンスへの対応力、集中力、最低限前線にミスなくボールを供給できる能力の土台の上に。それが可能であれば、攻守の切り替えは目覚しく早くなるし、ボールポゼッションは高くなる。守備に割く人数が少なくなれば、必然的に前線に残る人数も増える。アウトサイドに守備の負担を掛け過ぎる現況が「問題である」とトルシエが感じていればこういった考えは当然選択肢の内に入るでしょうし、そうでなくては少々心許ないです。

さらに、アレックス。小野よりも縦のスピードに優れ、一人でボールを縦に運べるアレックスが入ることで、アウトサイドの位置を修正することがよりスピーディに出来る。恒常的に前に位置しやすくなる。そう考え、最終的に日本の3バック及びアウトサイドはこんな形で落ち着くのではないか、と思います。そうならなければ、「この方が良いのではないか?」と提案させていただくことになるのですが…
     
アレックス     波戸
    戸田  明神
   服部 森岡 秋田

どうでしょう?何か可能性ありそうじゃないですか?

いま僕は「弱い国と当たる場合」を想定してはいないです。「日本がボールポゼッションで相手を恒常的に下回るような試合展開」を考え、またそれが「W杯本番で現出する可能性は高い」と思い、「しかしどうにかして攻め手が欲しい」と思うが故のこと。日本がボールを支配する局面ではアレックスよりも小野の方が良い。そこはgliderさんと一致しています。

とまあ、僕はあいかーらずネガティブで、悲観主義で、あんまり「盛り上げる」方向には向いていないです。性質的に、みんなで盛り上がっていこうとかいうノリよりは、ボソッと毒を吐くポジションのが合ってるんで(笑)。だから、本来的にgliderさんの論調が主流にならないとまずいし(笑)、かといって行き過ぎた楽観論がgliderさんの論調に乗じて幅を利かせるのも面白くないんで、まあW杯が終わるまではトルシエ懐疑派を貫きます。

その上で。誠実にレスを返して下さったgliderさんに改めて感謝と敬意。ありがとうございます。

Re(1)::一応最終弁論ということで(笑)(2)
 glider E-MAILWEB  - 01/7/19(木) 5:50 -

引用なし
パスワード
   ぼくは、さして文章力がありません。だから長くなってしまうだけです。
長文になるのは、簡潔にまとめ伝える能力が不足しているだけです。
表現することが好きなので、仕事も含めいろいろとやっていますし、情熱もそこそこありますが、
「凄い文章家」ではないですよ(笑)。基本的には思うままに流れにまかせてだらだらと書いているだけです。

>私信

ぼくのメアドは、
http://homepage.mac.com/beggars_banquet/
の方で公開していますし、fantasista_japan@mac.com
でも届きます。
が、今月末にでもこちらからメールしますね。
仕事柄、先のスケジュールは先になってみないとわからない、曜日も関係ない、っていう
感じなので何とも言えませんが、夜にガッザに行くくらいはちょくちょくできると思いますので
御会いするのを楽しみにしています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

意見の食い違う本当の理由は、実は、「現在をどう捉えるか」につきると思います。
kindさんは、5バックも秋田召集も、「サンドニ以降バージョンのトルシエ・ジャパンの新たな姿」、
少々の基本的路線変更、基本的路線修正を含めて新しいオプションを加え、「現実を受け入れた修正をした姿」
と捉えられている。そしてぼくはそれに対しそうではないと。

5バック。
中の中盤との関係を含めた違うやり方もあるし、「それも」やって欲しいと思っていることは間違いありませんが、
3ー5ー2、あるいは3ー6ー1の両サイドハーフの裏、4ー4ー2あるいは4ー5ー1などの
SBの上がった裏にできるスペースを突いてくるのは、スペースの有効利用という観点からも
たとえ「スモール・フィールド」をそれほど標榜しないチームでも現代サッカーにおいての当然の帰着であり、
それに対する「スペースを埋める」行為としてサイドハーフが下がるという一手段、
その「流れによっては下がり目にも構える」ということの「チームとしての意識の統一」や
「サイドハーフと3バックス、DHの守備における連係強化」は、これまでのチーム作りの流れ、
「フラット3」の基本的動きの徹底にはじまり、その後「攻守のオートマティスム」の刷り込みに移行して行く中で、
わりとおざなりになってしまっていた部分であり、U-23、対アジアという条件設定からそれもやむを得なかった
側面もあり、2年というトルシエの初期契約条件、大きくは五輪とアジア杯という目標があったこと、
年間60〜90日程度という代表チームの活動期間、そんなもろもろの環境の中では「必要性の薄い」ものでした。
そして、五輪をそこそこの結果で終え、アジア杯を制し、これから世界の代表にチャレンジして行く、
フラット3もオートマティスムもある程度マスターし終えた日本代表チームにとって、
これからの課題は、真のコンビネーションの確立を本当の世界基準という新たなる条件設定の中で行うこと。
そうして今年がスタートしました。

これまでは、中盤でのプレッシング、特に稲本や中央に入った時の明神のボール奪取能力、
プレッシング能力、あるいは名波や左サイドでも中盤の構成力に長けた中村、あるいは右サイドでも
幅があり勘所を押さえた明神のポジショニング能力、あるいは中田ヒデの能力、あるいは森島の運動量、
そういったものを組み合わせる攻守のオートマティスムによって中盤戦を制し、そのことで両サイドのスペースへの
相手の攻撃をも効力を薄めることがまずまずできてきたし、そういったリスクとゲインの取り引きの中で
「攻撃サッカー」を成立させてきました。
リスクが勝れば解任を騒ぎ立て、ゲインが勝れば手放しで大喜び、といった愚かしいまでの世間の騒ぎとは別に、
それはそれで「現実的に成立」していました。
そしてサンドニでは予想を越えてリスクが勝ってしまった。
それはトルシエでさえも予想できなかった事態ではあったかもしれません。
でも、それはトルシエが、チームが、求めていた「承知の上の新たな条件設定」でもあったわけです。
予想を越えてはいたが、まるきり予想していなかった事態ではなかったし、体で感じる新たな基準として
求めていたものでもあったわけです。

そうしてコルドバでは、中盤のプレッシングをメンタル面でも強化してきたし、両サイドが押し込まれてしまった時の
守備面での連係強化をしてきたし、その課題を徹底したからこそ、そしてチームの立たされた状況も考え、
与えられた課題への結果を出すこと「のみ」に全力を投入したから、ああいう戦い方になったわけです。
だから、ぼくはあれを見て「守備的すぎる」「攻撃はどうするんだ」と批判することはピンボケだと思ったし、
チーム作りの流れというものをもっと大切に考えなければ見失うぞと思ったし、「攻撃サッカーはどこへ」
「180度の方針変更」とせせら笑う「解任派」をどうしようもない早漏野郎共だと思ったわけです。

そして続くコンフェデレーションズ・カップ、キリン・カップで、その部分のさらなる熟成として
小野や戸田の加入による戦術的バリエーションの増加があり、ネクストステップとして「遅攻時の組み立て」や
「試合の流れと時間帯や状況によるペース配分」への取り組みが見られたわけです。
だから、両カップ戦とも無意味でもなければ課題が「そのまま」残ったわけでもない。
きちんと「実戦形式の練習」ができた。課題への適切な取り組みと向上への具体的な方策の提示を見ることができた。
だいぶ大人になってきているな、と感心できたのです。
あれは、まったく良い練習だった。そうしている限りでは、相手のレベルなどたいした問題じゃない。
そうしている限りでは、カナダもカメルーンもパラグアイも、実に良い適当な練習相手でしたよ。
いつもいつも相手が強ければ強いほど良いってわけじゃありません。
なにやらユベントスは予定されていたパルマとの練習試合を「仕上がりが違いすぎる」という理由でことわったそうですね。
「練習試合」は「チーム作りの流れ」の中で適切に行ってこそ効果が上がります。

もう一度繰り替えします。
チーム作りの流れというものを、もっともっと重視しないといけない。そうしないと力を適切に把握できません。
練習試合のひとつひとつにテーマを設けるのは「そうした方が良い」のでも「そうするしかない」のでもなく
それがないならやる意味などゼロだからです。

日本は、偶然必然取り混ぜて適切な時期に適切な監督で適切な相手と適切な経験を積んでいるとぼくは思う。
なんだかすごくツキも感じる。努力の実りも感じる。それをもって来年を予測することはまだ不可能だけど、
ここまでは確かに不思議なほど順調です。ぼくはそこだけは疑念のかけらひとつもない。蚊の目玉ほどもない。
まだまだやらなきゃいけないことは多い。登るべきステップはまだ多い。当然です。
「強豪相手でも攻める姿勢を貫く」ことのできるチームを作ろうとしているのですから。
ここの6試合を見ても、哲学に変化は認められないし、前よりも現実的になったとも思わないし、
去年までの2年間までの積み重ねとその延長としての日本代表チームがそこにいるだけ。
彼は特に「現実主義者」でもない。理想を実現するために一歩一歩現実的な努力を積み重ねているだけ。
監督なら誰しも理想は持っているだろうし、現実との摺り合わせの中で対処したり現実によったり
理想を追ったりするわけですが、ぼくはトルシエに相変わらず強烈な自らの理想への自負と自信を感じます。

五輪とコルドバの試合では、比較になりません。
目標が違いすぎて、試合の意味が違いすぎて、比べても意味がありません。
来年の6月に、日本代表がコルドバの時のままなら、フランス、スペイン相手にはトルシエは当然守備主体で
選手構成をするでしょう。それは理想とか現実とか言ったレベルの話しではありません。
それはプロフェッショナルとして当たり前の話だし、それだからといってコルドバの試合と同じことを
するとは思いません。GL突破にどうしても引き分けが必要になりでもしない限り、そういう構成の中で、
最大限攻撃をしようともするでしょう。しかし、すでにこのチームはコルドバから一歩進んだ。
ぼくの結論は「強いチームに対しても攻撃的にやれるチームを本気で作ろうとしている」と確信するに至りました。
ここのところの試合を見るに、それは間違いないことだと思います。

Re(2)::一応最終弁論ということで(笑)(2)
 glider E-MAILWEB  - 01/7/19(木) 5:51 -

引用なし
パスワード
   来年の6月に、中村や本山が実際に使えるようになっているかどうかは、彼等の努力とチームとしての
戦術的側面の両方があるでしょう。彼等の主にフィジカル・コンタクトでの成長なしには攻撃面でも難しい、
とぼくは思う。でもトルシエが言わんとしているのはそういうことじゃない。
彼はチーム対チームの力関係のことを言っているのです。
これから1年、それを目標にチームを作る、と宣言しているのです。
そしてそのことに偽りがないのは、チーム自身がやっていることを見ればあきらかです。
「弱いチームに対しては攻め、強いチームに対しては守る、という至極当たり前の、常識的なことをやろうとしている」
と結論づけるに至る、のはコンフェデとキリンカップを無視せねばできないことです。
そしていくら相手が弱かろうが、そういうふうに練習試合を無駄にしたことはこのチームは一度もないし、
トルシエが戦う前からカメルーンやパラグアイを弱いと踏んでいたわけでもないし、それでも試合前の
指示や選手の構成を見れば方向性ははっきりしてくるし、実際の戦いぶりからしても試合に持ち込まれた
テーマを見ても、トルシエの宣言に偽りがなかったことはあきらかでしょう。

秋田と上村の召集も、ぼくはトルシエが今まで不必要だとしてきた個性を必要としたからだとは思いません。
「バックアップ探し」も「ラボ」などではなく、2002年の本番までずっと続くのは当然。
森岡、松田、中田、服部、といった「半ば確定的」な選手に、もうひとりふたりの「バックアップ」や
「競争相手」を探すのはこれまでのやり方を見ても、トルシエ自身のインタヴュー、ジャケのインタヴューから
推察される緑龍さん言うところの「メトード・フランセーズ」からも必然的に続く。
「高さ」と「強さ」のあるバックスとして、中沢の召集となんらの変わる所はないだろうし、
それが足りなく、「強いキャプテンシー」というアピールポイントをA代表においてはもうひとつ発揮できない
宮本が遅れをとっている今、そういう意味でも秋田にはその面でもなんらかの効果が期待できるかもしれない、
との意味からの召集という側面もあるだろうし、第一、彼等の召集がkindさんの言うような意味を含むものならば、
相手が強かろうが弱かろうが、その守備システムに変化がなくてはならない。
しかし実際には、そんな変更点はまったくないし、それどころかこれまでのやり方を強化するような方向性で来ている。
申し訳ないが、秋田上村の召集に関するkindさんの見方は根拠に乏しく少々客観性、論理性に欠けるように思えます。
彼等は単に「開かれた10%の窓」として呼ばれたにすぎない。それは別に「ラボ」とは関係ないでしょう。

> 相手3列目にプレスが掛からず、相手SBや下がり目のボランチからミドルパスでサイドのスペースに放り込まれ、組み立てられるケースです。

そういうケースでピンチになっているのは、数少ないと記憶しています。
サイドに出されてそこをフリーで使われるのは、比較的高い位置の中央で素早く繋がれたり、ドリブルされたり、
そこにコンセントレートさせられてサイドが空いてしまうケース、そういう時に数多くピンチになっています。
3列目にあまりにプレッシャーがかからないと、その前の相手に良い状況でボールを持たれ、
結果的にエリアポゼッションの面で損をすることになりますが、所詮相手3列目のところで
それほどボールがとれるわけじゃなし、2トップ1トップ下、あるいは1トップ2トップ下という形の
本来的意義はやはり攻撃面でしょう。
そして、相手によってプレッシングラインの設定を変えたからと言って、ボール奪取の位置設定を少し下げたからと言って
ポゼッション・サッカーでなくなるわけではありません。それは設定変更、というだけ。
そして何度も言っているように、「3ボランチ」は「3ボランチ」じゃありません。3人仲良く並んで後方にいたわけじゃありません。
サンドニでも、少なくともトルシエが3人並んで後方で守備をすることを意図してああいう配置をしたわけではないし、
「3ボランチ」ではなく、「攻守にバランスのとれた/とることができる活動範囲の広い選手」を
中盤に配したというだけです。「ポゼッションサッカーを追求すればこそ」の布陣でしょう。
その布陣で日本が主導権を握る時間が続けば、名波や伊東が上がってトップ下の位置でプレイする時間がずっと続けば、
どちらかを下げてFWを投入するかもしれませんが、それも試合の状況次第でしょう。

また、最終ラインの裏に対して放り込まれたロングボールに対して、「相手よりボール落下点に先に到着することを志向する」
ディフェンスは、今のところほぼ機能しています。それを、走ってくる相手、受けようとするFWに対するマンマークに
変えれば、「守備の主体性」が失われ、ことはそういうケースに留まらず、システム全体に影響し、
チーム戦術全体に悪影響を及ぼすでしょう。ゾーンバランス、速い攻守切り換え、ポゼッションサッカー、
ボールオリエンテッド・ディフェンス、オートマティスム、そういうこれまでやってきた総べてを壊すでしょう。
もう今さら後戻りはできないのですよ、はっきり言って。

サイドに出されたロングボールに対しては今のところ、そういう守り方をしてはいません。
サイドハーフか、DHが行ってディレイをかけるか、サイドのバックスが行ってディレイかけるか
しているだけですね。そこに秋田を配しても、スピードある相手のウィングやFWに対して有効かと問われれば、
ぼくはやっぱり否だと思うし、文字どおりの「3DH」にして行かせればなんとかなるかと言われれば、
それはkindさんおっしゃるように、またぼくもそう思うのですが、それは根本的なコンセプトの放棄で、
やっぱりそんなことをするはずもできるはずもないのです、今さら。
だからぼくは、そういうボールに対してもバックスに「もっと速く行け」と言いたいし、
中に対するロングボールと同じように守らなきゃダメだと思うわけです。
そうしない今が、矛盾なんです。
そしてそうするために、稲本や明神に「全方向視界」を望んできたし、そういった面や後方へのカヴァーリングにも
優れた能力を発揮する戸田の加入を喜ぶし、トルシエがその戸田を「かかせない選手」と言うのであれば、
そういったことがその視野にないわけじゃないんだなとも思うし、キリンカップにおいて服部でなく中田を先発
させている理由のひとつもそこにあるだろうし、羽戸の起用も「5バック」のみならず「仮の4バック」のSBとして
そういった面のこともあると思うし、SH、DH、そしてCBの間のコンビネーションの高次元での確立と守備の状況による
流動性、応用力、切り換えの速さ、そういったことをこれからに期待しているのです。
そういった面では、秋田や上村は今の3人にやはり劣るとぼくは思います。
彼等が召集されるのは、セットプレーやロングクロス、センタリングでの高さと強さといった面で理解はできますが、
そういう選手をひとり置いておくことで、失点確率の高いそういったシーンをしのげる
ことは多いでしょうが、
ぼくはやはり、反対ですね。
いずれにしても秋田や上村がサイドで受けた相手のFWやウィングに対し、どっこらしょとばかりに
遅いタイミングで対処しに行っても、スピードもスキルもある強豪のそういった選手からボールが取れるとは思えない。
例えそういうシーンになっちゃっても、秋田や上村がその面で服部や松田に勝るとも思えない。
どのみち相手が受ける時にもっとプレッシャーをかけられないと、結局は後手後手になってズルズル下がることになるし、
言ったようにその他のシテゥエーションでの守り方と矛盾しています。
だから、そこをDHだけでなく、SHが戻ったり引いて構えたりするばかりではなく、CBも早い判断で行けないとダメ。
DFには高さも求めるトルシエは絶対やらないでしょうが、だからぼくは右のバックに奈良橋や中西だって良いのです。
悪いけど、上村はもう勘弁して下さい(笑)。

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今更ながら(笑)
 mitsu  - 01/8/16(木) 17:18 -

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   初めてそして全部読んじゃった、しかも会社で(笑)。

面白かったっす。

んでグラさんにちと質問。

俺はフランス戦(0-5のやつ)の前後じゃトルシエは結構変わった
気がしてます。
俺はもちろん(笑)トルシエもアジア杯直後はフランス相手でも
中盤でいい勝負できるんじゃにかと思ってたんじゃねーかなと
思ってます。(結果点差はともかく(涙) 中盤のやられっぷりは
2-2のころと大差なく、なんならピッチのこともあって前より
悪い勢い)

それが強豪国相手には中盤を取られる時間が多分にあることを戦術に
十分に織り込んだ、と思ってます。

本番(2002っす)でフランス相手に中盤で互するとこまで
(本山やら俊輔やらを左にってそんな感じに捉えてます)
行けるんすかね?
理想じゃなくて現実的に行けそうな気がしてます?
俺はイマイチなんすよ・・・。

根拠(って言われても困るかな?)があったら知りたいとこです。
(トルシエがそれを目指してるって根拠じゃなくてグラさんの
展望の根拠を知りたいです。←言うまでもないでしょうけど念のため(失礼))

と書いたものの明日から長いお泊りですが・・・(涙)


蛇足
選手探しはずっと続くと思う。
今まで何年やってようが関係なく。
1年前、2年前とじゃ見ちがえる選手なんていくらでもいる。
例えば奈良橋(笑)。
奴が急にスキルアップしたら(なさそうだけど・・・)凄いぜ(笑)。

最後に表題の「個人的に」ってやつ。
龍さんの解釈が俺も好き(笑)。

Re(1):今更ながら(笑)
 glider E-MAILWEB  - 01/8/19(日) 10:20 -

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   ▼mitsuさん:

どもどもども。

>それが強豪国相手には中盤を取られる時間が多分にあることを戦術に十分に織り込んだ、と思ってます。

どうなんだろう、そこのところの捉え方。
あのサンドニの戦い、あの相手とのあの状況であの結果、自分達の状況、そういったことを正確に捉えられないスタッフでもないだろうし、実際にトルシエも「あの結果はサッカーの差ではなかった」と言っています。要するに、あの結果で「織り込んだのか」どうか?
ハッサンの時にもトルシエは「3:7で支配されるだろう」と言っています。
アジア杯優勝のチームからもう一度、世界へ向けたチームへの再編としてこれは織り込み済みではなかったか?
サンドニは良い口実にされただけでは?
まあ100%そうだとは思わないけど、そういう要素もあるのでは、なんて思います。
ぼくはね、今のままのバランスで本番まで行くとは思ってないんですよ。
10月の遠征、そこがまたひとつのポイントになるでしょう。

>本番(2002っす)でフランス相手に中盤で互するとこまで
>(本山やら俊輔やらを左にってそんな感じに捉えてます)行けるんすかね?
>理想じゃなくて現実的に行けそうな気がしてます?

強豪相手に四つの中盤戦を挑めるか否か、については3バックがカギになると思います。
先日の豪州戦、森岡も松田も中田も、ちょくちょく前へブレイクしてましたけど遅いからちっとも役にたってない。
ダーっといって、パっと出されて戻る。くり返しです。あの相手なのにね。
あのへんがもっと早く広く、カヴァーも含めてスムースになって、後方から中盤をライン操作だけでなく圧迫できないと、強豪相手に日本が四つに組むのは無理でしょう。
前方、後方へのラインブレイク、やっとやるだけはやるようになってきたのだから
(それは「ボールオリエンテッド・ディフェンス」という観点からはやって当然のこと)
そんなに急に多く望むのも無理だろうけど。

ボールを受ける、トラップする前にインターセプトが一番いい。
次はボールをトラップする、まさにその瞬間にプレッシャーをかける。
そこが足りてません。ようは遅いのね、あっちこっちで。
だからディレイして応援待って、って妥協策になってる。で、下がらされる。
ゾーンの移動の遅さ。ボールの動きへの反応の遅さ。ボールの流れの予測、判断。
大きなサイドチェンジに対してもそう。深い位置で外に展開されるボールに対してもそう。
個人の判断として、組織の動くスピードとして、もっともっとスピードアップしないと無理でしょう。
逆に言えば、それさえできれば五分に組めるとぼくは思ってます。
じゃあ本番までにそれができるか?と言う質問には「それがわかれば苦労はしない」って言うしかないかなあ(笑)
要は個人と組織両方の判断と一歩目のスピードを世界の一流と同じにする、そこまででなくてもせめて同じレベルでやれる範囲、同じ土俵で戦えるレベルまでにする、ってこと。
それって慣れも大きいですよね。海外に出た連中が持って帰ってくるもの、強豪との対戦で得るもの、それをどこまで自分達のものにできるかどうかでしょう。
中田、小野、稲本、西沢、高原、広山が今現在外国でやってて、年が明けたらもう何人か行くのかもしれない。
(磐田には悪いけど名波には絶対もう一度行って欲しい)
強豪との試合もまたあるでしょう。欧州、南米の中堅国だって相手ホームなら日本にとっては十分そういう部分を鍛えられる。
現実的な根拠はないんだけど、なんとなく行けそうな気はするけど、って感じかなあ・・・

自己レス
 glider E-MAILWEB  - 01/8/19(日) 11:39 -

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   >要するに、あの結果で「織り込んだのか」どうか?
>ハッサンの時にもトルシエは「3:7で支配されるだろう」と言っています。
>アジア杯優勝のチームからもう一度、世界へ向けたチームへの再編としてこれは織り込み済みではなかったか?
>サンドニは良い口実にされただけでは?

トルシエがどう考えていたのかを、ぼくがどう想像したかをちょっと補足しておきます。
あくまでぼくの想像にすぎないので、念のため。
まずは、アジア杯の延長で、そういうモティベーション、方法論でやる。
あくまでもその中からの最善でやる。3:7で支配されようが、あの延長線上、その方法論の中での最善策をつくして。
それでもし善戦、あるいは互角以上にやれるなら言うことはない。
あの時点ですでに日本代表は世界一流の強豪だと言えた。
多少置いてある守備の課題など気にせず、そのまま攻撃サッカーに邁進すればいい。

しかし、トルシエにはわかっていたのではないか?
それは希望的にすぎることが。
アジアから世界へのステップ、と位置付られた2001年、強豪との差を確実に身体で掴み、もう一度隙間なく一歩目からこれまでよりもさらに綿密に作り上げ直す必要がある時期に来ていたことが。
F3の成熟度、中盤との緊密性、全体の攻守のコンビネーションとそのスピード、そういったことが世界チャンピオンと比べたらまだまだつたないものであることは当然わかっていたのではないか?
そう考えるほうが自然だと思える。

そして、サンドニでは予想以上に木っ端微塵にされた。
何よりもショックだったのは、戦う姿勢を失ってしまったこと。
開始してさほど経たない時間で、完全に自信を失い、自分達を失い、相手に完全に飲み込まれてしまったこと。

そこでトルシエは、予定にはなかった「チームの自信を取り戻す」ための選手起用、戦う姿勢を取り戻すための選手起用をコルドバに向けてやった。
大きなショックを受けて崩壊せんばかりのチームをまずは立て直すために、新しいモティベーションを持って入ってくるファイトできる選手達を呼び、ムードメーカーの中山を呼び、戦う姿勢を見せろ!とどやしつけて。
そして、予定よりも少々極端な形にはなってしまったが、逆にやりやすくはなった予定通りの行動、「もう一度、さらに強度を上げた形へ向けた、土台からの見直し」をやった。
そんな2001年の再出発ではなかったか?
ぼくはそんなふうにも思うんですね。


>個人の判断として、組織の動くスピードとして、もっともっとスピードアップしないと無理でしょう。

これも少し追加しておきたい。
書いたように、もちろん個人のスキルアップ、そういったレベルでの慣れ、ということは大きな要素です。
ただ、もうひとつ、チームとしての(その中での個人も)そういったスピード、速さの理由には、チームとしての完成度もありますよね。
フランス代表が現在飛び抜けて強いのは、そこにも理由があります。
構成する選手達が超一流なのはもちろんですが、他の強豪国と比べた時に、構成する選手達ひとりひとりの差よりもチームとしての差が大きくなるのはそういうこと。
チームとしてのコンビネーション、共通理解が熟成されているから、個人のレベルでも判断や動きだしが早くなります。
ぼくはそこにも日本の可能性を見い出したいんですね。

Re(1):自己レス
 mitsu  - 01/9/19(水) 16:31 -

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   退院しました(笑)。
長かったよ、1ヵ月は、まじで(笑)。

グラさんはわりと2002に間に合うことに肯定的なイメージを持ってるんすね。
なんだかホッとする(笑)。
たしかにスピードアップできればでかいだろうな。
1対1のDF技術のスキルアップより1秒早く相手に詰められる方がよっぽど役に立つ。
まぁスキルアップも重大な課題ではあるでしょうけど。

サンドニってそー考えてみると自爆(←時期的にまずいかな)気味なんすかねぇ?
ハッサンは点差はともかくとして中盤では惨敗(つーか崩されまくり)だったじゃないすか。
サンドニも似たようなもんで・・・。
ピッチ状態なんかもあってやられすぎだった(実力差以上に)感はあるにしても。
差は縮まらんな、ってイメージあったけど、俺としては。
まぁでもたしかにアジア杯のやり方がそのまま通用すると思い込むのも
頭悪いって言えば悪いしなー、ある程度予想してたかもしれないな。

スペイン戦を自信回復に使ったってのは今のところ俺には肯定も否定もする
材料なしです。
まぁありえない話じゃないし、でも世界との差を知ったくらいで
そんな凹むなよ、って気もしないでもないな(笑)。
とはいえ0-5はきついか・・・(笑)。

なんだかだらだらすみませんね、レスは不要です。
また別な話で。

Re(2):自己レス
 glider E-MAILWEB  - 01/9/24(月) 2:46 -

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   ▼mitsuさん:
>退院しました(笑)。
>長かったよ、1ヵ月は、まじで(笑)。

おつかれさんでした。
出所おめでとうございます(笑)

>たしかにスピードアップできればでかいだろうな。
>1対1のDF技術のスキルアップより1秒早く相手に詰められる方がよっぽど役に立つ。

その差が結局はすべてなんじゃないかな。
速いスピードの中の技術、正確な判断、アグレッシヴさ、間にあうかどうかってよりも、そうならなければいけない。
そういう方向にすすまなければならないって本当に思います。
彼我の差はそう簡単には埋まらないと思うけど(Jリーグの日常を見ていても)、それは意識の差、慣れの問題も大きいのではないか?
ハイレベルな相手との真正面からの戦いを数多く経験することによってしか得られないと思う。
正直、2002年にフランスやアルゼンチンに対して互角に戦える所まで行けるとは思わないけど、それはほとんどの国がそうでしょう。
ヨーロッパの予選を見ても、南米の予選を見ても、あの2チームは特別。現在の所は。
特にアルゼンチンは眼もくらむ猛スピード。ブラジルが翻弄されてる。
あそこまでとは言わないまでも、日本もああいうプレッシング、スピードを目指して欲しい。
そういうサッカー、そうならなければならないシステムを取っている以上。

ただ、目標は、実質的なランキングでベスト20以内。
常にそのへんにいることができれば、本大会ベスト16は現実的に狙える。
ベスト8には、必ず勢いで進んできたダークホースが1つか2つはいることを考えれば、それも夢ではない。
そのあたりの感覚は、サンドニ前から変わっていません。
そんな感じまで行ければ大成功と言えるんじゃないでしょうか?

中田、小野、高原、稲本、彼等はどんどんと良い経験を積んでいる。
川口も続くかもしれない。柳沢や中村も続くかもしれない。
名波も再び行くかもしれない。
そして2006年は、日本の黄金世代の年になるのかもしれない。
大久保や、前田や、阿部なんかも加わっているかもしれない。
海外組の経験と、代表での経験。
Jリーグにも良い形でフィードバックされることを望みます。

Re(3):自己レス
 mitsu  - 01/9/24(月) 23:33 -

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   速さはやっぱ慣れかなぁとも思うんだけど
日本の場合まずは知ることだろうなーと思う。

陸上とか水泳で上のスピードを体験するために
引っ張ってもらう練習があるみたいなんだけど
あれを思い出す。
今より上のスピードを知ることによって
そのスピードが選手にとってリアリティ
のある世界になるらしい。

そー思うとどんどん外に出るべきだなと思うし
強い国と対戦することの貴重さを感じますね。

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