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フラット3とラインブレイクー今、抱える矛盾 glider 01/8/29(水) 23:30

   Re(8):フラット3とラインブレイクー今、抱える矛盾 glider 01/10/4(木) 16:17
   Re(9):フラット3とラインブレイクー今、抱える矛盾 GAITI 01/10/10(水) 17:34
   Re(10):フラット3とラインブレイクー今、抱える矛盾 glider 01/10/11(木) 6:34

Re(8):フラット3とラインブレイクー今、抱える矛盾
 glider E-MAILWEB  - 01/10/4(木) 16:17 -

引用なし
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   ▼GAITIさん:

どうもです。
ぼくは、サッカーについて考えて行くこと、それについて誰かと議論を続けて行くことが楽しいので、遅くても何でも全然かまいませんよ。
お互い、負担にならないように掲示板を楽しみましょう(笑)

>無意識にロングボールをけられる場合を想定していましたので

なるほど、ロングボールでしたか。
ロングボールの場合も、
>>なんで、ボールホルダーだけでなく他の相手の動き、とくにこちらの危険地域(ラインの前のスペースを含め)にフリーで入ってくる選手、そこでフリーになりそうな選手も見ておかねばならない
のは同じですね。もちろん、キッカーへのプレスも。
ロングボールの場合には、おっしゃるようにボールの到達までに時間的余裕がありますが、いずれにしても落下点、レシーバーとパスの合流点の早い見きわめと速い位置取りが重要ですね。

>ただ 自分はこの守備方法(ラインを下げて、またはパスコースを切ってディレイする)でもいいのではと思います。

そこがぼくの認識がメディアなんかともズレる部分なんです。
これは、タイミング次第のことで、もちろん「行く」のが遅れれば「そうせざるを得ない」でしょう。
ただし、それを「常態」にしていてはフランスのようなチームには攻め続けられることになるでしょう。
で、人数をかけ、下がり、スペースだけは埋めて・・・
それは現日本代表の戦術、システム、そのシステムの出発点と特性、根本的な思想と目的から大きく矛盾し、根本的な崩壊を招くことになる、というのがぼくの意見です。

「プレス」を「囲い込み」と同義のように捉えたことがそもそもの誤りの初まりです。
ボールが渡ってから「囲み」に行くのではもう遅いのです。
それではボールは奪えない。
今時の速いサッカー、高いスキルを持つチーム相手では、それでは攻め続けられる。
フランスやアルゼンチンは、チームの完成度の高さ、相互理解の高さ、それによる「動きだし」の速さ、オフザボールの動きの質の高さ、ダイレクトコントロールの正確さ、トップギアへのシフトチェンジの速さ、そういうものから眼もくらむようなスピードでボールを動かし、人が流れ続け、相手組織を寸断し、次から次へフリーの選手を作り続けてきます。
「2、3人で囲みパスコースを切って」は、イコール「ノープレッシャー」です。
楔のパスや明確な縦パスでなくとも、フリーで速いテンポで繋がれば意図を持ってどこかに相手守備のコンセントレート・ポイントを作り、そこでのキープから薄い地域へ展開し、一気に崩してくるでしょう。
そういう意味では、彼等のレベルでは「意図なくただなんとなくパス回し」などはありえません。
彼等には「攻撃開始のスイッチ」は無数にあり、日本代表のようにそれを楔のパスに頼るようなこともありません。
そして、ひとたび「スイッチ」が入ったなら「パスコースをきって時間をかけさせ、戻ってきた選手で囲う」のでは遅いのです。
パスコースを切りに行っても時間はさして稼げないし、戻ってくる選手はたいがい間に合わないのです。
唯一、彼等を遅らせることができるのは、パスを受ける瞬間に激しくプレッシャーをかけること。
そこでボール保持に苦労させること。ダイレクトパスのシェイプをブレさせること。
視野の確保を妨げること。

現在、最強最速の攻撃をするのはおそらくフランスでしょう。
現在、最強最速の守備をするのはおそらくアルゼンチンでしょう。
むろん、どちらのチームも攻守のバランスは取れています。
彼等が今、対決したら・・・本当にワクワクします。

彼等のレベルまではいかないにしても、彼等と同じ土俵で勝負したいのなら日本もプレッシングのスピードと方法を近代化するしかありません。
そういう指向でやらなければ、どんどん置いて行かれるでしょう。
ぼくが最も理想的かつ正しいプレスをするチームだと思うのはアルゼンチンです。
あれが本当の「プレス」。
フランス、アルゼンチンでなくても、ブラジル、イングランド、スペイン、そういうレベルのチームと四つの勝負をしたいのなら、本物のスピードの正しいプレスをしなければ。
少なくとも、それをやろうとしなければこれ以上の進歩はないように思います。
それをやろうとしなければ、「トルシエ式フラット3」の真の完成もないでしょう。
今、やらねばならないのだと思います。

Re(9):フラット3とラインブレイクー今、抱える矛盾
 GAITI  - 01/10/10(水) 17:34 -

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   ▼gliderさん:

セネガル、ナイジェリア戦みました。
他のレスですが gliderさんが稲本の守備方法を誉めているのを見て納得しました。
私も試合中の稲本の守備を見てこう言う守備を言ってたんだなと思いながら見てたもので。(笑)

>「2、3人で囲みパスコースを切って」は、イコール「ノープレッシャー」です。

中盤でバランスよくプレスがかかっている状態ならある程度のパスコースの限定が出来ますから先読みも可能ですからね。
あくまで気持ち的ですがディレイに気持ちが傾きすぎると、プレスが後手後手に回りますよね。

>楔のパスや明確な縦パスでなくとも、フリーで速いテンポで繋がれば意図を持ってどこかに相手守備のコンセントレート・ポイントを作り、そこでのキープから薄い地域へ展開し、一気に崩してくるでしょう。

私は本当にパスだけのサッカーには限界があると考えています。
組織的にバランスよく守っている相手ならば、守りにもわざとここをあけて攻めさせようなど、攻撃的な守備の意図も発生します。
それにバランスよく守られると、守りが薄いところにまわしても守備はすぐに建て直されてしまうでしょう。
やはり縦パスなくしては、崩せないでしょう。

ただ、そこで攻撃のスイッチとしてドリブルなどの個人技が重要になってくるのではないでしょうか。
レアルのフィーゴ、アルゼンチンのオルテガはそれぞれチームの攻撃の上で欠かせないアクセントになっていますよね。彼らのドリブルがいい前線での「ため」になって、後ろの選手の上がりをやりやすくしているのでしょう。

彼らの所属する両チームは、先端のパスサッカーを展開していますが,それにドリブルなどの個人技がチーム戦術としてもしっかり機能しています。

これからのサッカーの方向性を示しているかもしれませんね。

Re(10):フラット3とラインブレイクー今、抱える矛...
 glider E-MAILWEB  - 01/10/11(木) 6:34 -

引用なし
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   ▼GAITIさん:

稲本は、ほんとにアーセナル行って良かったですね。
ああいった広さと早さ/速さがないとプレミアではやって行けないでしょう。
というかあのスピードがスタンダード。Jリーグは遅すぎる。
それを考えても国内組の柳沢には感心します。
そういうイメージを普段から持ってやっているんでしょう。
そういえば中田ヒデもそうでしたね。

>中盤でバランスよくプレスがかかっている状態ならある程度のパスコースの限定が出来ますから先読みも可能ですからね。
>あくまで気持ち的ですがディレイに気持ちが傾きすぎると、プレスが後手後手に回りますよね。

むろん、プレスがかかっていない状況では先読みして動くのは難しいですが、相手の動きをよく把握していれば個人としての速い判断も可能です。
というよりも通常の状態では、有効なパスコースっていうのはある程度限られているものです。
相手の分布と動き、そしてキッカーのモーション。
読みも重要ですが、もっと大事なのは味方同士の距離。それが保たれていて、あとは一歩目の速さがあれば良いのです。
そして、そういうリズムでサッカーをする意識。身体に刷り込まれた慣れ。
くり返します。
「2、3人で囲みパスコースを切って」は、「プレスがかかった状態」ではありません。
それを同義とすることは、誤りです。
そんなことをいくらしても本気になった強豪にはやられます。
1stプレッシャーは、最低でもセネガル戦、ナイジェリア戦での稲本くらいのスピードで行かないと駄目です。
最初からディレイになるのは、1stプレッシャーが間に合わなかった時に仕方なくそうなるのです。
1stプレッシャーは常にかからなければ本来はいけないものです。

>それにバランスよく守られると、守りが薄いところにまわしても守備はすぐに建て直されてしまうでしょう。
>やはり縦パスなくしては、崩せないでしょう。

守りが薄い=スペースがある→フリーになる→精度の高いボールが蹴れる→ピンチ。
守りが薄い=スペースがある→前を向ける→ドリブルできる→守備の集中を生む→ピンチ。
こういったことからも、フリースペースを与えることはプレッシング・サッカーでは禁物です。
特に現代の一流チームのスピードでは、そのスペースを与えたことで次のフリースペースを作られ、それがまた次の・・・という具合に連鎖して行きます。
プレスが後手後手になり、翻弄されることになる。
縦パス、というのは前進方向のパスのことで、それなくしてはもちろん前へ進みませんが、ぼくが言ったのは主に楔のパス、全員の動きだしの合図となるようなピッチに対して明確に垂直方向の「攻撃開始」的なパスの話で、フランス、アルゼンチンといったチームはそれに頼らずとも相手陣のどこかでフリーで前を向きボールを持つ選手ができれば前述のような連鎖を作り崩してきます。
ドリブル、三角パス、ワンツー、いろんな所で瞬間的にスイッチ入っちゃうんですね。
そうしてスイッチが入り、自分達が主導権を握ってしまえば、立て直す時間はほとんど与えないのも彼等です。
そういうスピードなんです。
彼等の強さは、そうして次々とスペースを生み、有効なボールを回せる動きの早さと速さ、相手にそうさせないプレッシャーの早さと速さ。
ボールへの寄せ、組織の集散のはやさ。
そのスピードを可能にする確実な技術。状況判断のはやさ。相互理解の高さ。
最も速いチームが最も強い、と言えるように思います。
勝負のあやは置いといて。

ドリブルは重要ですね。
攻撃とは、複数の優れた個人戦術が有機的に結合した時に「組織的」足り得ます。
組織を有効に成立させうるのは、いつの日もどんな組織であろうと「個」です。
攻撃という創造行為では、特に。

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