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▼GAITIさん:
稲本は、ほんとにアーセナル行って良かったですね。
ああいった広さと早さ/速さがないとプレミアではやって行けないでしょう。
というかあのスピードがスタンダード。Jリーグは遅すぎる。
それを考えても国内組の柳沢には感心します。
そういうイメージを普段から持ってやっているんでしょう。
そういえば中田ヒデもそうでしたね。
>中盤でバランスよくプレスがかかっている状態ならある程度のパスコースの限定が出来ますから先読みも可能ですからね。
>あくまで気持ち的ですがディレイに気持ちが傾きすぎると、プレスが後手後手に回りますよね。
むろん、プレスがかかっていない状況では先読みして動くのは難しいですが、相手の動きをよく把握していれば個人としての速い判断も可能です。
というよりも通常の状態では、有効なパスコースっていうのはある程度限られているものです。
相手の分布と動き、そしてキッカーのモーション。
読みも重要ですが、もっと大事なのは味方同士の距離。それが保たれていて、あとは一歩目の速さがあれば良いのです。
そして、そういうリズムでサッカーをする意識。身体に刷り込まれた慣れ。
くり返します。
「2、3人で囲みパスコースを切って」は、「プレスがかかった状態」ではありません。
それを同義とすることは、誤りです。
そんなことをいくらしても本気になった強豪にはやられます。
1stプレッシャーは、最低でもセネガル戦、ナイジェリア戦での稲本くらいのスピードで行かないと駄目です。
最初からディレイになるのは、1stプレッシャーが間に合わなかった時に仕方なくそうなるのです。
1stプレッシャーは常にかからなければ本来はいけないものです。
>それにバランスよく守られると、守りが薄いところにまわしても守備はすぐに建て直されてしまうでしょう。
>やはり縦パスなくしては、崩せないでしょう。
守りが薄い=スペースがある→フリーになる→精度の高いボールが蹴れる→ピンチ。
守りが薄い=スペースがある→前を向ける→ドリブルできる→守備の集中を生む→ピンチ。
こういったことからも、フリースペースを与えることはプレッシング・サッカーでは禁物です。
特に現代の一流チームのスピードでは、そのスペースを与えたことで次のフリースペースを作られ、それがまた次の・・・という具合に連鎖して行きます。
プレスが後手後手になり、翻弄されることになる。
縦パス、というのは前進方向のパスのことで、それなくしてはもちろん前へ進みませんが、ぼくが言ったのは主に楔のパス、全員の動きだしの合図となるようなピッチに対して明確に垂直方向の「攻撃開始」的なパスの話で、フランス、アルゼンチンといったチームはそれに頼らずとも相手陣のどこかでフリーで前を向きボールを持つ選手ができれば前述のような連鎖を作り崩してきます。
ドリブル、三角パス、ワンツー、いろんな所で瞬間的にスイッチ入っちゃうんですね。
そうしてスイッチが入り、自分達が主導権を握ってしまえば、立て直す時間はほとんど与えないのも彼等です。
そういうスピードなんです。
彼等の強さは、そうして次々とスペースを生み、有効なボールを回せる動きの早さと速さ、相手にそうさせないプレッシャーの早さと速さ。
ボールへの寄せ、組織の集散のはやさ。
そのスピードを可能にする確実な技術。状況判断のはやさ。相互理解の高さ。
最も速いチームが最も強い、と言えるように思います。
勝負のあやは置いといて。
ドリブルは重要ですね。
攻撃とは、複数の優れた個人戦術が有機的に結合した時に「組織的」足り得ます。
組織を有効に成立させうるのは、いつの日もどんな組織であろうと「個」です。
攻撃という創造行為では、特に。
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