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▼zukunasi_7さん:
▼GAITIさん:
ズクナシさんには、どうもかなり見抜かれているようですね(笑)
意見の違うお二人にまとめレスで失礼なんですが、この話題に関してのぼくの考えということで書きますので、御理解を。
>私は最近、選手とポジション名をリンクさせる事を止めないと
そう、その通りだと思いますよ。
>全ての選手が、俺は右DFだ、俺はFWだ、という意識から、今いる相対的位置の中で、今何をしなければいけないかを把握し、実行する。しかも速く。
これもまさに。
サッカーのスピードが上がってきた現在、「ボランチのオーバーラップ」とかまぬけなことを言っている場合じゃないんですよね。
「ラインブレイク」なんてのも、もういい。
正直に書きましょう。
フォーメーションは、監督が「その試合」の戦略を考える時、どのような選手達をどう組み合わせて「どこでどうサッカーしたいか」を計る上では意味はあります。
ただし、それは図で表されるような「形」ではない。
図に表すのはあくまでも「便宜上」のことと知るべきです。
背番号を図面の上にならべて戦い方を「イメージ」するのは、あくまでも「イメージ」であって、それを持ってして「こういう『形』にしたからうまく行かなかった」の「相手がこういう『形』でこっちがこうだからうまく行った」のと言うのは的外れです。
「ダブルボランチだから良かった」だの「トリプルボランチだからダメだった」だの、現実のサッカーはそんなことでカタはつきはしませんよね。
「トリプルボランチ」などとヘンテコな名称つけて3人を横一直線に並べて書いたりするから妙な誤解を生じてる。
トルシエの意図とは思いっきりかけはなれているでしょう。
「3バックだからサイドが弱い」なんてのも同じ貧弱な発想です。
そういう意味でもぼくは「フォーメーションなんて忘れた方が良い」と言います。
ただ、GAITIさんの「初期フォーメーションの重要性」についての意見に対する反論は、「各選手のゾーンのわりふりの初期設定」という意味においてはそれとは少し別のこともあります。
それはもう繰り返しませんが、「10年前には有効だったが、今では無効である」ということにつきます。
また、4バック、3バックということで言えば、フランス代表やアルゼンチン代表、先日のボカジュニオルス等を見てもその区別はますますあいまいに、しにくくなっています。
あれを4ー4ー2とか3ー5ー2とかいうふうに分ける意味をぼくはもうあまり感じません。
それはもう選手の選択の問題にすぎないのではないか、とすら思うのです。
指向するサッカーが、ポジション登録の数に滲む時代は終わりかけているのではないか?
>イタリア戦のあのゴールを見て
トルシエは、とても論理的な思考をする監督でもあります。
非論理的な発言も多いのですが(笑)
セットプレイの重要性、得点シーンをもたらす状況、確率、彼の戦術にはそういった論理的裏づけも当然あります。
トレーニングの内容もそれを証明してますよね。
ひとつ気になったこと。
>「CB3人で中央を固めれば、簡単には失点しない」
>だから3バックでありそれを基準にバランスを考える、だから多少サイドを崩されようと気にしていない
トルシエが本当にそう考えているなら、それは問題だとぼくは思います。
サイドを捨て、ゴール前を大人数で固めるのなら、それはそれです。
しかし、ゾーンバランスに腐心しフラットラインで守り、しかもできる限りはラインを上げて行こうとするのなら、それでは失点します。
いえ、その前にラインもあげられないし、簡単に相手に主導権を渡してしまうことになります。
一流の選手が、プレッシャーのない状況でどういうボールを蹴ってくるのか。
日本の3バックスが、前を向いて飛び込んでくる、あるいはラインの中へ入ってきて「駆けっこ」を仕掛けてくる足が速くてスキルの高いFW相手に守れるのか。
3バックスが3バックスとして「ひとつのかたまり」になっているのでは、ぼくはダメだと思っています。
ボカのCB達が、状況によっては「SBになる」ということ、その意識、その判断、そのスピードが大事です。
そうした時に、「ゾーンバランスを維持する」オートマティスム、視野、その「スピード」、そして「ポリバレンス」。
「人は揃っているのにプレッシャーがかかっていない」状況や、プレッシャーに行くのが遅いために距離を空け過ぎ、ほとんどフリーと同じような状態になっていたり、ダイレクトや1タッチでスパンスパン回されていたりするのは、見ていて歯ぎしりものです。
あるいは、「ゾーンバランスをキープしろ」という約束に縛られすぎて、いつまでも意味のないゾーンに留まっていたりするのには脱力します。
あるいは、相手のキッカーが大きく逆サイドに降ろうとしていて、その逆サイドに走り込んでいる敵までいるのに、ボールが到達してから重い腰を上げるように動いているのを見ると、ため息が出ます。
日本代表チームの、スキルは上がりました。
現代的な戦術の動きの基本もマスターしました。
考えてプレイすることもできているでしょう。
昔に比べたら、そうとうにハイレベルです。
でも、ことスピードってことになると、特に「個人としての判断のスピード」ってことになると、強豪とのあまりの差に呆然とします。
まだまだ、そういう段階なんですね。
やっぱり階段を一段ずつ登って行かなければならないんだなあ、と最近実感しています。
一歩ずつでも、良い方向に、そして確実に登っているじゃんか、と思い直したりしています。
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