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(1):メリット=各選手がそれぞれ果たすべき最低限の役割を認識すること
:デメリット=地域に捕らわれて遅くなってしまうこと
(2):メリット=各選手に与えられた基本的な役割を把握しやすいこと
:デメリット=「形」によって明確なる差が生じているように誤解すること
(3):10年近くも前のサッキの「ゾーンプレス」では「初期フォーメーション」には「意味」がありました。
とにもかくにも「そこから」プレスが開始されていたから。
「初期フォーメーション」は「まず戻るべき『形』であった」のです。
しかし、現在では「戻る」時間はなくなった。
ミツさんが書いていたようにボールを保持してようとなかろうと誰と誰が入れ代わっていようと、ボールの位置と予測されうる次の展開によって「応変」で「不定形」なゾーンバランスを取り続けることができなくてはならなくなりました。
プレッシャーをはやくしようと思えば選手が入れ代わるのも必然だし、よりはやく相手のスペースを突こうと思えば選手が入れ代わって行くのもまた必然的です。
それが連続して行くのだから、それはダイちゃんが書いていたように、「初期フォーメーション」が形としての意味を成すのは相手ゴールキックの時くらいしかありません。
上に書いたように、見る側にとっては「各選手の主な役割」を認識しやすくする上では「図面」はわかりやすいですが、その図面にそのまま「形」としての意味があるかといえばノンなのです。
言葉の問題ではなく意識の問題なんです。
もうそろそろ日本のサッカーファンも意識を現代にあったものに刷新しなくてはならないと思います。
「トップ下」だの「ボランチ」だの、3ー5ー2だの4ー4ー2だの、どうも10年遅れだなという感が強くあります。
この3年半で日本代表のサッカーは戦術的側面では欧州との10年の差をかなり詰めつつあります。
見る側もそれについて行かないと、代表チームがどうやりたいのか、あと何が足りないのかに関して誤解することになっている。
どこを見ても4ー2ー3ー1だの3ー4ー2ー1だの、レジスタだのトレクワだの、そういう言葉に捕われすぎていて、実際のピッチの上で為されていることと乖離が激しいように思います。
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