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▼zukunasi_7さん:
>選手の判断の遅さなのでしょうか、それとも、トルシエの意図なのでしょうか。私としては、トルシエの意図を排除しきれないのです。
どうなんでしょうね。ぼくもよくはわかりません。
ひとつ言えること。
監督がやれることと選手がピッチ上で成すこと。
基本的な約束と実際の流れの中での判断。
監督は「あいまいさ」は排除しなくてはなりません。
そして「60%の組織と40%の個人」(でしたっけ?)ということの意味。
ぼくはトルシエが例え「ラインを崩すな」と命じたにせよ、それがそのまま「どんな状況になっても常に絶対に崩してはならない」とトルシエが考えているとは思いません。
そして、「ラインを崩しても個人の判断を優先すべき時」の個人のやり方について、監督が教えなくてはならないとも思いません。
ひとつの判断として。
サンドニ以降、主に松田と森岡に「正方向へのラインブレイク」へのチャレンジが増えたように思います。
森岡などは「ブレイクする→はたかれる→慌てて戻る」というような状態が当初は繰り返されていましたが、少しずつそれを有効なものにするタイミングを掴みつつあるように思います。
松田はさらに思いきりが良い。逆にそれ故に危険なこともあるでしょうが。
プロスト的アプローチの森岡、マンセル的アプローチの松田、とでも言ったら良いでしょうか(わからない?)。
ちょっとずつやってみて上げて行く森岡とバーンとやってみて失敗して補正して行く松田、というか(笑)比較していると面白いです。
それが継続されている限り、ぼくはトルシエが「それを認めない」ということではないと思います。
「後は個人」と言っているのは、まさにそういう種類のことでもあるのではないか、とも。
そうしてそれが「縦方向」だけでなく、360度に広がった時に日本代表の「フラット3」が「国際規格」になったと言えるのではないでしょうか。
3バックだけでなく、そうしたことが全員、当然のように行えるようになって初めて強豪と互角に渡り合える「組織的速度」を持つに至るのではないでしょうか。
「国際規格」の選手によって構成された「真の組織」と呼べるのではないでしょうか。
もちろんそれは相手との差によってできないこともあるでしょうけど、ぼくは少なくともそれが「世界の大人のサッカー」と認識しています。
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