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▼gliderさん:
まず、そのシーンを象徴的に「宮本が遅い根拠」とするのは
わからんでもないですが。
宮本は足速くないですから。
でも、それをもって「宮本は必要ない」ってするんですか?
森岡センターのほうがよいと?
べつに「森岡では結果を残せない」とは思わないですが。
宮本にくらべ積極的にラインを押し上げることが出来ないでゾーンバランスを保てず、
宮本にくらべクロスへのポジショニングも悪くヘッドも弱く当たりも弱い森岡のほうが
「ただちにラインを飛び出す」からベター、と?
わかんないですねー、やっぱり。
個の能力を上げろってのは分かりますけど。
だからといって宮本を否定する理由にはならないんではないでしょうか。
そのシーンがどのシーンなのか分からないですが、
前半15分のココのクロスを難なくカットしたシーン、
前半17分インザーギのシュートコースをきちんとふさいだシーン、
前半20分のトッティのシュートをブロックしたシーン。
後半7分のイタリア右サイドからのクロスをカットしたシーン。
「ボールへの反応が遅い」?
gliderさんの出したシーンってどこのことなのかわかんないですけど。
前に飛び出すばかりが「早さの証明」にはならないでしょう。
「予測」ってのは「前に出てボールを奪うため」だけにあるのではない。
それに、松田森岡が飛び出す回数が増えるということはそれだけ全体のプレスが効いていないと
いう見方もできますので、必ずしもディフェンダー個人の責任とはいえない。
前のレスにも書きましたけど、
>そういう状態に陥ったときは、しっかりとラインを操作できないせいで
>ゾーンが緊密になっていず、ディレイが掛かってないことを
>疑ってみるべきじゃないですかねえ?
という見方にはならないんでしょうか。
中盤でプレスがかからない原因は、中盤の選手の守備技術の低さだけでなく
ラインがしっかり押し上げられないから、ということも考えられます。
それに、CBがフォアチェック(ようするにそういうことですよね?)を
多用するようなチームなら、MFの運動量は飛躍的に増える。
CBが拙速にボール奪取を図って飛び出すなら、中央のカバーリングに奔走するのはボランチです。
あくまでこのチームの守り方は、拙速にボール奪取を計らず、飛び込まず、できる限り
インターセプトでボールを奪うことではないでしょうか。
イタリア戦で宮本がボールを奪っているシーンはほとんどインターセプトです。
ちなみに日本の先制点は、カンナバーロが「フォアチェックによる早いプレス」に失敗してボールを奪われ、
ラインの再生成に失敗(つまり中盤の選手が戻りきっていない)したことにより
ユリアーノの死角にスペースが出来たことに起因しているのですが。
ハイレベルな個人能力を持った選手たちでもそういうことがあるのに、
ハイレベルでない日本のディフェンダーたちに積極的なフォアチェックを求めていくことには反対ですね。
だいいち「そこ」は獲りにいくべきタイミングなんでしょうか。
早く取りに行こうとして中央を空けてプレッシャーを掛けに行ったはいいが、
簡単にはたかれてより危険な状況に陥る可能性もある。
もちろん相手の人数の関係上で語られねばなりませんが。
そういう守備は「早い」んじゃなく「焦ってる」って言うんじゃないでしょうか?
ちなみにぼくは、最近ガンバの試合を何試合か観戦してますが、
宮本が中でそういった形のゾーンマークをしているシーンでは、
ボールのラストパスコースを予測して、中央で受け手の走りこむコースを消しながら
サイドの選手の動きをオフサイドラインをちらつかせて牽制する、ということを
やってるようです。中を空けて飛び出すシーンは確かに少ないですが、
彼は「確実に取れるタイミング以外では飛び出さないほうが賢明」と判断してるに過ぎない。
「ラインを保つ」とは「動かない」事ではないです。
中田浩二と宮本がラインを頻繁に上下して相手FWを置き去りにする事によって、
イタリアの前線へのパスコースを塞ぐシーンが多くありました。
後半13分の、イタリアバックラインにボールが下がった瞬間に
ラインをスッと上げてイタリアFWをオフサイドゾーンに残したシーンは象徴的。
こんなこと森岡や松田がいくら成長したって出来るはずがない。
彼らならボールが下がった瞬間にはボールをみていて、FWへの牽制としての
ライン形成など考えない。
で、ロングパスが出そうになった頃にはFWにスタートをきられている。
だからマークしにいかざるをえなくなる。
宮本はその前にFWの動きを封じ込めているから、そもそもそういうシーンは
現出しない。スタートを切るタイミングそのものをつぶしているから。
もともとの判断力の質が違いすぎる。
それは、フラット3のコンセプトにまったく合致した動き。
小人数で守れるならそれがいちばん良い。
CBがフォアチェックを多用する組織は、中盤が下がってスペースを埋めねば
ならないのでラインが低くなりがちになる。
とくに日本のような個人能力の低い国ではそう。
サンフレッチェ広島のゾーンが後半15分過ぎからいつものんべんだらりと
伸びきってしまうのは、オレグがフォアチェックを掛けまくり、そのカバーに
沢田が奔走することによって中盤の運動量が飛躍的に増えてしまうことによってでした。
あと、
>日本代表は、人が揃っていてゾーンバランスも取れているのにプレッシャーがかかっていないことが多すぎる。反応が遅い、タイミングが遅い、距離感がまずい。
というのは、どのシーンを指すのかわかりません。
全体を敷衍しての感想なのか、あるワンシーンを指すのか。
具体的な場面を指すなら何分のシーンとか例示があれば助かるんですけど、
それにしたって「前に飛び出すシーンの少なさ」=「反応の遅さ、プレッシャーのなさ」
という解釈には賛同できないですね。
「フォアチェックかけまくれ」ということにしか聞こえない。
フォアチェックを多用して成功するのは、全員が鋼のようなアスリート選手である
イタリアやアルゼンチン、フランスなどの国であって、「現時点での日本」がそうだとは
とても思えないです、やっぱり。
アルゼンチンがどうなのかは知らないですが、
個人能力が前提になるディフェンスを求めるのは
少なくとも2002年大会の後ではないでしょうか。
いま「フォアチェックを多用する早い守備」をやろうとしたところで
個人能力の飛躍的向上がない限りは裏を取られるだけではないでしょうか。
将来的には反対はないですけどね。
いま現在の日本が志向すべきなのはあくまで
「ラインを基調としたよい形でのボール奪取」です。その考えは変わりません。
あと気になるんですが、
>>ラインディフェンスのほうが「最先端」だと思いますし。
>それはあんまり言わないほうがいいと思いますよ。けっこうヤバイと思うな(笑)
>ラインディフェンスなんてもんは、もう最先端でもなんでもなく、単なるひとつの常識です
極力人につくことなくラインを保って相手の動きを制限するディフェンスにくらべ
フォアチェックを多用する1対1における個の強さを基盤にした守備が原始的である、
と考えることに論理的破綻はないように思うのですが。
必ずしもディフェンス方法において欧州や南米のほうが優れている、と考えるのは
間違いではないでしょうか。
個人能力の低い国だからこそ、組織の精密さにおいて
個人能力の高い国々を凌駕するものが求められる訳ですから。
それに、従来の「オフサイドトラップを多用するラインディフェンス」が常識になって
しまったおかげでラインディフェンスが不当に低く評価されがちなことも不満ですね。
いずれにせよ、gliderさんはあまり「確実におれのほうが深く理解している」という
姿勢を前面にださないほうがよいと思いますよ。
いくらずば抜けた観察眼をもっていても、「相手を切り殺す」ような議論の仕方では
ぼくみたいに顔を合わせている人間ならともかく、見ず知らずの
人間には「脅威」にしかならないと思うんですが。
seriさんなんて途中からみてられなかったし。
ぼくが「具体例を出して」って突っ込んだのは、seriさんへの助け舟ですよ、実のところ。
ぼくも最近それを実感しましたが(笑)、基本的には「優しく教える」ようになさったほうが
いいんじゃないかなあ、と。
gliderさんを尊敬するがゆえのおせっかい焼きです。
レスなしでもかまわないですし、「それがスタンスだ」と反論してくださっても
それ以上レスは返さないですが。そういう感想をもった、持つことが多い、という意味でしかないです。
ぼくのこういう「脅威」という感想は必ずしもぼくだけのものではないと思ったので。
gliderさんが基本的に非常に誠実で、思慮深い方だとわかっているだけに、
そういう不当な評価フレームを作られることが残念だったので。
ほいでは、今年はこれにて。
色々生意気なこと言ってすいません。
暇な学生の戯言に丁寧にレスを返してくださって
ありがとうございました。
よいお年を………。
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