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▼kindさん:
横レス失礼。
>森岡のラインコントロール能力を考えるに「コンパクトになっていない」ことの
ほうが多く、
宮本と森岡でコンパクトさにさしたる差は見られないのが事実。
コンフェデの数試合とイタリア戦で、日本の「コンパクトさ」に違いがあるかと言えばNOです。
森岡とて、コンパクトにしなければトルシエに怒鳴られ、控え選手にこれみよがしのアップをされたりするわけですからね。
また、何が何でも常にコンパクトでなければいけないかと言えばそんなことはなく、あくまでも相手との兼ね合い、中盤との兼ね合いです。
中盤が好き放題踊らされているのにやみくもにライン上げたって自殺行為。
つまりは判断力。
そして宮本が森岡の判断力を上回るかと言えばこれもNO。
宮本の判断と反応の速度、機動力、はっきり言えばまだ全然なってません。
宮本は、トルシエが求める通りに「ゾーンバランス」を構築することはうまいが、その先の「自分の判断でボールを奪うためにいかに動いて行くか」では松田や森岡に劣るのがいつわりのない現状。
そこの部分では1年前の森岡のような状態です。
行くべき所で行かない、行くのが遅い、ただ「プレスをかけるための正しい位置取り」が一番きちんとできるというだけで、では有効にプレスをかけているのかと問えばNO。
もっとも宮本のそういう面での「遅さ」「動きのなさ」が顕著に出ていたのが以前例に上げたイタリア戦のドーニのクロスからインザーギのヘディングシュートの場面で、ああいうシーンを繰り返している限り、ぼくは宮本の起用に反対です。
CBがあんなでは、中盤に悪影響が大きすぎる。
森岡の方が(ちょっとだけど)マシです。
また、ラインコントロールも、その大きな要素としては「相手との駆け引き」であって、精密な動きそのものに意味があるわけではありません。
あくまでも「相手との駆け引き」の中で、相手を幻惑すべく「細かく動く」のが本筋であり、ラインを細かく上げるたびに慌てているようなアジアの低レベルFWならまだしも、「どういう約束事でラインを動かしているのか」をわかられてしまうレベルの相手になれば、細かく動かすだけではいくらやっても無駄。
きっちりと約束事だけで動かしていれば必ずやられますね。
宮本もそういうことはわかっているだろうから、イタリアのような相手(やる気はあんまりなかったけど)には以前のように大胆な動きにはならない。
そういったことを含め、世間で言われている程、森岡と宮本にラインコントロール能力に差があるか、といえば「別にたいして変わらない」のです。
イタリア戦の宮本を低く評価するつもりはありません。
「頑張ってアピールしてるね」って言うのが正直なところ。
他のバック陣に比べて大きく劣るかと言えばそれもNO。
でも、「その先」を考えるに「期待できないね」っていうのも正直な気持ちです。
となれば、「バックアップとして鍛えておく」くらいしか、あえて宮本を使う理由は見つからない。
ことここに至っては「少しでもマシ」な方を使うのです、誰でも。
ただし、あと半年の間に宮本が飛躍的に伸びれば別です、もちろん。
それは判断/反応の速度、もっと積極的に守る意識、機動力、フィード能力、攻撃力、対空能力、そのすべてにおいて。
現段階のぼくの評価では、そのすべてにおいて森岡の方が「マシ」です。
よしんば、わずか「ラインコントロール能力」が勝っているにしても、それだけで森岡に換えて宮本を起用する理由にはまったくなりません。
だからといって、たいした差でもないですけど。
ほんとに、誰も彼も帯に短し襷に長しですねえ・・・
あと半年。
誰か目のさめるようなの出てこねーかなあ(本音)
だってさ、バックがダメだとダメだよ、結局は。
このまんまじゃ、たいしたことにはなりそうもないと思う・・・
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