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▼gliderさん:
こんにちは
>また、ベルギー代表を見た人がいれば、情報もお寄せ下さるとありがたいです。
加藤久さんのベルギー分析の番組を再放送していました。今回はビデオも撮ってしっかり見ましたので、ご参考までに報告したいと思います。(300円払った、何でサッカーセットの中で見られないの?スカパーさん)
* ベルギーの守備について。
取上げていたのは、欧州予選チェコとのプレイオフです。チェコに乗込んでのアウエー戦で、非常に守備的に戦った試合です。
フォーメーションは下記の通り5バックのようです。
ソンク ベルヘイエン
ホール ヘルマン
ワレム
ヴァンケルクホーヘン シモンズ トゥフランドル
ボエク クレマン
DFラインは日本ほど明確にフラットでは有りませんが、スィーパーシステムと言う訳でも有りません。ボエク、クレマンは図のように下がっている訳では有りません。表記の都合上ですので、悪しからず。
5人が非常にコンパクトに並び、ゴールエリアの巾程度に中央に絞り込んでいます。ボールがサイドにある場合、逆サイドの最終DFは、ほぼゴールポストの位置です。
加藤久氏曰く、バイタルエリアをしっかりと固めているとの事。
そこから必要に応じて前へ出てきます。
サイドにおいては縦を切り、クロスを上げられるより、深く進入させない事を優先しているようです。
特筆すべきはその高さで、DFの身長は軒並190cm、それらがゴールマウスの前をしっかりと固めています。中途半端なクロスは全く無意味と思われます。
この試合でもチェコが奪ったコーナーキックは7本有ったそうですが、チェコの選手が先に触れたのは0だそうです。ことごとく撥ね返しているようです。
また長身の為リーチが長く、通ると思ったスルーパスがカットされたり、なまじなフェイントでDFを抜こうと思っても、足が伸びてきそうです。
下のスレッドで触れた、DFの先読みABCの話ですが、実はDまで有りました。
シチュエーションとしては、DFラインはペナルティーエリアの前縁あたり。
1.攻撃側右からのサイドチェンジで、左サイドでAがボールを受けます。
2.Aはそのまま前を向きますが、ベルギーDFに前をはばまれ、右側のBに横パスします。
3.Bに対して、Aからのパスが出るか出ないかのタイミングで、DFがフォアチェックのスタートを起し、Bにボールが届いた時には既にパスコースをふさいでいます。
4.Bは仕方なく、Cにバックパスします。Cは多分DFでしょう、フリーでした。Cはさらに右前方にいた攻撃的選手Dにボールをパスしました。
5.Bがボールを受けた瞬間、ベルギーの最終ライン右側から2番目にいたDFがするするとスタートを切り、Cを経由してDがボールを受けた時にはDに張付く感じで、前を向かせず、Dは後向きにドリブルして逃げ、DFにボールを返すしかありませんでした。
わかり難い説明で申しわけ有りませんが、ベルギーDFが攻撃側の意図を読み、ボールの受け手に対しプレッシャーをかけていく様子が、画面では非常に良く解りました。
決して無理をしてボールを奪おうとせず、柔軟に押返していくと言う感じです。その為ゴール前でのファールは非常に少ないとのことです。
攻略には、高いクロスの競合いは全く無意味と言っても良さそうです。
しかし、上記のようにDFが無理をしない為、ゴール前でも後向きでならボールを持たせてくれそうです。ですからワンツウなど、敵ゴール前に基点を作り、2列目3列目からの飛出しに寄る、前を向いての突破が効果的なようです。森島や柳沢などの速い動きには期待が持てそうです。
* ベルギーの攻撃について
取上げていたのは欧州予選9節のスコットランド戦でした。
ホームでのこの試合は4バックで戦ったようです。
ソンク ウィルモッツ
ホール ベルヘイエン
ワレム ハンデルハーグ
ヴァンケルクホーベン ドゥフランドル
バンミール ボエク
攻撃の主体は左サイド、特にホール、ワレム、ヴァンケルクホーベンのコンビネーションでの攻めで、攻撃の8割がこの三人に拠る物のようです。反対に右サイドが出てくる事はあまり無いようです。
ワレムが10番で、ゲームをコントロールしているように見えました。
ワレムにボールを預け、ホールが飛出し、ホールが内側に切れ込めば、ヴァンケルクホーベンがオーバーラップし、ワレムはパス出しした後、さらにその外を廻ってサイドを突くと言うような攻撃をしていました。
日本で言えば、小野と稲本の絡みに、中田浩二がオーバーラップして攻撃参加すると言う感じです。
すごいのは攻守の切替えで、自陣ゴール前でボールを奪うと、ホールやヴァンケルクホーベンが猛烈にダッシュし、ワレムが間合を取ってパス出しすると言うようなパターンで、すごく速い。自陣ペナルティーエリアで守っていたホールやワレムが十数秒後にはシュートを撃っています。
また、ワレムは非常に良いプレースキッカーで、ヘッディングのし易い安定した軌道のフリーキックを操るようです。
日本の右サイドの守りがカギに成ると、加藤久氏は言っていました。
FW陣は、すごい選手は少ないと言っていましたが、各種特色の有る選手をそろえているようです。
ムペンサ:スピードが有り、マークを外すのが旨い、あまり動かない。印象的には小さなエムボマって言う感じ?
ソンク:運動量が非常に多い、ボールタッチも多くディフェンスもしっかりとやる。中山的選手?
ペーテルス:身長196cmリーチの長さ、懐の深さを活かしたプレイ、ヘッディング強い。
その他、セットプレイになると身長の高いDFが攻撃参加してくるようです。
左サイドの攻撃、猛烈に速いカウンター攻撃、高さを生かしたセットプレイ。
勝負にならないと言うような感じでは有りませんが、勝つと言う事になると難しそう。
守られたら、点を取るのは非常に難しそう。セットプレイの守備も非常に難しそう、ゴール前でのファールは厳禁ですね。反対にこちらのセットプレイは単純にほーり込むだけではどうしようもない。
たとえボールを支配できても、ペナルティーエリアへ入れてもらえそうにない感じ。
ボールを持たされるのではなく、イーブンで中盤でのボールの奪い合い、そこからのショートカウンターにもち込めたら、結構良い勝負が出来そうな感じでした。
どうやってそのゲームプランに持込むのか、グライダーさんの言われるように、攻めてくれたら勝機を見出せるように思います。
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