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>mitsuさん、nanaさん
レス遅れて本当にスミマセン。
>TK2002さん
はじめまして、レスどうもです。
さっそくですが
ラインコントロールの能力についてです
もちろん基本的な約束事が網羅できることは「大体こんな感じ」といった曖昧なものなので同じ約束事を与えても実際プレーする選手によって全然違います。
ラインコントロールというと約束事があれば誰でも同じとという印象がありますが
精密なラインコントロールができるということも立派な才能で
決して誰にでも可能というわけではありません。
センスや性格など先天的な部分も他のプレー同様十分あります。
例えば、ボールクリア時や味方が攻め込んでいる時にラインを上げることは簡単ですが
相手ボール時にはそうはいきません。
一口にボールホルダーのプレーが制限されていたらラインを上げるといっても
どれくらいで有効パスが出されないかといったことは個人の判断によりますよね
(相手の力量や瞬間的な状況など、宮本は相手がボールを持ち替るなどの細かい動きにも気を配りラインを細かく上げ下げしています、これは決して誰にでもできることではありません、宮本の才能です)
なので、森岡と宮本の違いに関しては、
「純粋なラインコントロール技術の差がある」
って感じかな。
ラインの揃え方についても
基本は個人の判断で、その上で1つの基準として統率者に合わせるというものだと思いますが
統率者が変わるたびにラインの揃え方が違ってくることは、確かに大変ですが
人にもよりますが時間さえあればそれほど難しくは無いとは思います。
ただ、ディフェンダーには判断の近い選手を揃えたいですよね
でなきゃラインは簡単に崩壊しますからね。
それと
>例えば基本的なラインコントロール以外(ボールホルダーにプレスがかかっていない時であるとか、上げ下げの距離を長くしたり、短くする)の場面では声をかけたり、ジェスチャーしたりしてある程度周りに共通理解を与えていなくてはならない訳ですが、それなしに一人だけあがったり下がったりでは、周りはついてこれるわけはありませんし、
このような統率力も大切ですね
(TK2002さん、引用失礼)
>森岡にしても慎重なのはいいんですが、積極的にオフサイドを狙った方がいい場面というのもある訳で、例えば相手がロングボール主体であったり、ショートパス主体であってもほとんどの局面でFWを使う(要するに二列目などからの時間差飛び出しがない)とか、パスの出所がハッキリしていればオフサイドトラップは有効な手段になりうる訳ですし、ゲームコントロールという観点でも攻撃的にいきたいときはもちろん、味方が疲れているときやコンパクトフィールドを取り戻すためには、ある程度リスクをしょってでも押し上げなければ行けないこともあると僕なんかは思う訳です。
同感です。
>で、宮本。「出来るだけフラットで」というのは彼の弁ですが、以前の宮本のラインコントロールはリスキーすぎましたね。純度の高いラインコントロールでキエーヴォが話題になっていましたが、22試合消化時点で4位、得点40、失点33。その他の上位3チームはローマ得点33失点14、ユベントス得点41失点15、インテル得点37失点19で、他チームに比べて得点も多いけど失点はそれ以上に多い。そういった安定感にかけたチームでW杯のような短期リーグ、トーナメントを勝ち抜いて行けるのか、というと僕は疑問に思います。
キエーボのデルネリ監督は雑誌インタビューで
「点を獲られてもいいからとにかく上げろ」
というようなことを言っています。
また、試合を見た感想からも
宮本出場時の日本代表ほど精密なラインコントロールではありませんでした。
私はキエーボのディフェンス陣にそれほどラインコントロールの特殊な才能は感じません
また、セリエのFWを抑えられるような対人能力はもっと感じません(笑)
そのようなディフェンス陣だからこそ
「点を獲られてもいいからとにかく上げろ」
というようなリスキーだけれどもその分単純な約束事を与え
どのような場面でもその約束事をひたすら守らせることによって
相対的な失点はむしろ少なくなりますし
なにより、コンパクトフィールドを作ることが出来
最大のねらいである高い位置からのスピードあるカウンターという形が作れます。
話がそれましたが
つまりは日本代表とキエーボのラインディフェンスって似ているけど少し違うように感じます。
キエーボのほうは、高純度でとにかくリスキーでも極端な話、点をとられてもいい
日本の方は(宮本の方は)リスクと効果の最も効率の良いバランスを目指しているように感じます。
(大変都合のよいものを目指しているともいえます・笑)
しかし、もっと場面場面で精密なラインコントロールを要求されますし
なによりそのような精密なコントロールをできる人材は特殊な選手なので
トルシエもそのようなディフェンス方法は諦めたのかなと思っている現状です(笑)
>余談ですが、トルシエの宮本起用で面白いのは、彼を起用するのは強豪、それもトップにボールが集まるチームなんですよね。そういった強豪を相手にした場合の森岡の対応のリスクと宮本のラインコントロールとのリスクを天秤にかけ、自分の理想とするチームに近くする事が出来る宮本を選んだのかもしれません。
全く同感ですね。
相手が強豪国に、また強力なFWになればなるほど森岡のような対応のリスクは増していき、なおその分のしわ寄せが他の選手に来ています。
対して、宮本の方法では強豪相手になればなるほど森岡との相対的なリスクの差は減っていきます。
少なくても現状のように、他の選手にしわ寄せが行くようなことはありません。
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