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続・3バックス GAITI 02/2/18(月) 3:22

   Re(2):日本代表、組織守備についての雑感 GAITI 02/3/10(日) 3:22
   Re(3):日本代表、組織守備についての雑感 TK2002 02/3/14(木) 0:09
   Re(4):日本代表、組織守備についての雑感 GAITI 02/3/16(土) 22:57
   Re(5):日本代表、組織守備についての雑感 TK2002 02/3/19(火) 15:47
   Re(4):日本代表、組織守備についての雑感 GAITI 02/3/16(土) 23:58
   補足 GAITI 02/3/17(日) 0:02
   Re(1):補足 TK2002 02/3/19(火) 16:04
   Re(5):日本代表、組織守備についての雑感 TK2002 02/3/19(火) 15:48

Re(2):日本代表、組織守備についての雑感
 GAITI  - 02/3/10(日) 3:22 -

引用なし
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   ▼TK2002さん

レスありがとうございます。
グライダーさんともども大感謝です。

で、私は楽しいんですが
自分でもちょっとしつこいかなと思っています(笑)
TK2002さんがおいやでなければ嬉しいのですが
もうちょっとだけ付き合ってください(笑)

>僕(の方がやっぱりしっくりくる)の論拠はインタビュー記事から出ている訳ですが、GAITIさんが森岡のラインコントロール技術が低いと思われる根拠はどこからきているのでしょうか?

森岡のラインコントロール技術が低いというのは言い過ぎました(笑)
全体のディフェンダーの中での相対的な評価では決して低くないと思います。
なので、宮本に比べれば低いに訂正します。

で、その根拠は両者が日本代表でコントロールするラインをスタジアムで直接見ての感想からです。
ただ、森岡の場合はA代表も見たのですが、宮本の場合はオリンピック代表の時なんですよね。
ただ、そういった差を抜きにしてもラインコントロールの精密さは歴然とした差がありました。

>確かにその通りで、宮本のラインコントロール時にはよく見られるものですね。ただ、そこに見えているすべてのラインコントロールがトルシエの求めているラインコントロールなのかどうか、あるいは求めているにしても、常にそういったラインコントロールをしていなければならないのか、選手の判断でやるかやらないかを決めさせているのか、そういったことを考えてみる必要はないでしょうか。

そうなんですよね
トルシエが何処までを求めているのかは、正直図りかねるところがあります。

なので、私の勝手な妄想を言わしてもらうと
トルシエは初期の頃は、試合を見ても感じますがキエーボのような極端なラインコントロールをやりたかった
しかし、それは当然得点の確率も高くなりますが、失点の確率も高くなります。
そこに、宮本という極端に精密なラインコントロールをできる人材を発見した
なので、トルシエは、その特異な能力を利用して得点の確率はそのままに失点のリスクだけ減らそうと、大変都合の良いサッカースタイルを模索し始めた。
しかし、模索しているうちに宮本が怪我で戦列を離れてしまい、気がつくとクーペルのような組織守備のスタンダード的なところまで来てしまい、なんかラインディフェンスではなくなってしまった(笑)

そんなところにやっと宮本が復帰してきた。
そのあたりが現状。

以上、根拠ゼロの妄想でした。

>宮本がトルシエの理想とするプレー(ラインコントロールよりはこの方がいいでしょう)をしているのであれば、何故もっと使われないのか。そういう疑問が僕にはあります。

宮本が怪我や海外移籍などごたごたしたためではないでしょうか
そのためにかなりの長期間コンディションを落としてしまいましたし

それと、トルシエがどの当りの組織守備をやりたいのか未だ模索中で
まだ迷っているということもあると思います。


>トルシエに限らず、立場が大きくなればなるほど、嘘、じゃまずいから(笑)、建前は使うと思います。そうしなければならない理由があるからです。

もちろん分かっています(笑)
デルネリもトルシエも私は好意的に受け止めています。


>これはそうでしょうか?相手が攻撃に人数をかけてきたときにはプレスをかける人数は足りているでしょうか?味方選手が担当するゾーンに2人入ってきたときには?相手FWをオフサイドの位置において無力化するといってもサイドで起点を作られ、そこで数的優位を作られ、プレスも掛けられずに押し込まれる可能性は?

人数は両サイドが中盤としてプレスに参加すれば、まず足りると思います。
また、サイドゾーンは中盤のプレスが機能していればラインコントロールによって消すことができます。
まあ、全てがうまくいっている状態ならば何とかなるのではないでしょうか
そうではない場合はあまり考えたくはありませんが、ラインを下げざるを得ませんね、
そうなった時点で勝負アリかなという気もしますが

>GAITIさんの文を引用して相手チームが意図するようなことを書きますが、このように日本の攻撃が上手くいかなくて、押し込まれる可能性はやはりあると思います。というかフランスやスペインを相手にしたときにはこれが一番心配されますね。相手の能力が高いため、ことごとく一対一で負けてしまう、というパターン。

コンパクトフィールドでは1対1の能力差は緩和されると思いますよ
逆に、コンパクトフィールドでことごとくやられるようなら
ロングフィールドでは、もっとお話にならないといえるかもしれません。


>ちなみに上に書いたようなことは押し込まれた状況ではなくてそういったこと一緒にやられるとだんだんと押し込まれていってしまう、という例です。押し込まれる原因はけっこう一つでないことが多いので。

原因は1つではないということは同感です。
個人的な調子、組織戦術てきなことなどはもちろん時差や体調、ホームアウェイなど条件面など様々有ると思います。

なので、私はスペイン戦の守備的な戦術についても必ずしも否定的なわけではありません
いくらラインコントロールでサイドスペースを消せるといっても
あくまでも中盤のプレスが効いている場合についてはです。
強行日程でのスペイン遠征での時差や体調不良を考えると
中盤のプレスが完璧に機能するというのは、楽観的過ぎますよね。
そういったことを総合して考えた場合、
サイド攻撃が得意なスペイン相手に両サイドを守備的にして5バック気味にすることは、ある意味仕方ないかもしれません。

このように色んな原因が重なる部分はありますが
こと組織戦術のみを見ていくと
全てのことが複雑にリンクしているので、1つのちょっとしたことによって全てが崩れてしまっていることがほとんどです。

つまり、一見ボロボロでいいところナシのように見えても
案外、その原因は1つのことで、そこを改善すれば劇的に良くなる事も十分考えられます。

で、今回のWカップはホームです
時差など体調面などその他様々な要因の大部分はクリアしています。

問題はサッカーそれ自体だけです
さらにいえば、主に組織戦術面でしょう。
私は、今までの改善点をきちんと治していけば、
(1つおかしくなれば、全ておかしくなるような戦術なので細心の注意が必要ですが)
そう中盤が後手後手に回りラインが押し込まれることは無いと信じます。

>宮本のラインコントロールでどれほど相手を封じることが出来るのか見てみたいきもするけど、味方と同じ共通意識が出来ていないとそれも難しい。他の選手をいかに納得させて統率できるか、というのも宮本が超えなきゃならないところでしょうね。

私もそうなんですよ
見てみたい、という気持ちの方が強いです。
共通意識については人によるでしょうね
中田浩二なんかは大丈夫だと思います。
(あと、中沢も)
その他、森岡、松田にしてもやっていくうちにあってくると楽観的に考えているのですが
どうでしょうね。

Re(3):日本代表、組織守備についての雑感
 TK2002  - 02/3/14(木) 0:09 -

引用なし
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   ▼GAITIさん:

>レスありがとうございます。
>グライダーさんともども大感謝です。
>
>で、私は楽しいんですが
>自分でもちょっとしつこいかなと思っています(笑)
>TK2002さんがおいやでなければ嬉しいのですが
>もうちょっとだけ付き合ってください(笑)

遅くなってすいません。

>>僕(の方がやっぱりしっくりくる)の論拠はインタビュー記事から出ている訳ですが、GAITIさんが森岡のラインコントロール技術が低いと思われる根拠はどこからきているのでしょうか?
>
>森岡のラインコントロール技術が低いというのは言い過ぎました(笑)
>全体のディフェンダーの中での相対的な評価では決して低くないと思います。
>なので、宮本に比べれば低いに訂正します。

いやいや、言い過ぎとかそういったことではなくて、

>で、その根拠は両者が日本代表でコントロールするラインをスタジアムで直接見ての感想からです。
>ただ、森岡の場合はA代表も見たのですが、宮本の場合はオリンピック代表の時なんですよね。
>ただ、そういった差を抜きにしてもラインコントロールの精密さは歴然とした差がありました。

こういった根拠が聞きたかった、というだけのことです。

>>確かにその通りで、宮本のラインコントロール時にはよく見られるものですね。ただ、そこに見えているすべてのラインコントロールがトルシエの求めているラインコントロールなのかどうか、あるいは求めているにしても、常にそういったラインコントロールをしていなければならないのか、選手の判断でやるかやらないかを決めさせているのか、そういったことを考えてみる必要はないでしょうか。
>
>そうなんですよね
>トルシエが何処までを求めているのかは、正直図りかねるところがあります。

僕がGAITIさんに質問したのは、どういった立場で森岡を批判しているのかをハッキリ知るためでした。

分かったのは、GAITIさんが選手の意図は関係なく、ただ純粋に宮本とのラインコントロールの精密さの比較で劣る、と考えているということです。

僕はトルシエの考え方がまずあって、そこに宮本と森岡の考え方が加わる。そこにラインコントロールの差が現れる、という考え方です。技術は関係ないだろう、ということです。

>なので、私の勝手な妄想を言わしてもらうと
>トルシエは初期の頃は、試合を見ても感じますがキエーボのような極端なラインコントロールをやりたかった
>しかし、それは当然得点の確率も高くなりますが、失点の確率も高くなります。
>そこに、宮本という極端に精密なラインコントロールをできる人材を発見した
>なので、トルシエは、その特異な能力を利用して得点の確率はそのままに失点のリスクだけ減らそうと、大変都合の良いサッカースタイルを模索し始めた。
>しかし、模索しているうちに宮本が怪我で戦列を離れてしまい、気がつくとクーペルのような組織守備のスタンダード的なところまで来てしまい、なんかラインディフェンスではなくなってしまった(笑)
>
>そんなところにやっと宮本が復帰してきた。
>そのあたりが現状。
>
>以上、根拠ゼロの妄想でした。

ただ、こういった妄想はやめていただきたい。(笑)

>>宮本がトルシエの理想とするプレー(ラインコントロールよりはこの方がいいでしょう)をしているのであれば、何故もっと使われないのか。そういう疑問が僕にはあります。
>
>宮本が怪我や海外移籍などごたごたしたためではないでしょうか
>そのためにかなりの長期間コンディションを落としてしまいましたし

では今はコンディションは戻ったと。

>それと、トルシエがどの当りの組織守備をやりたいのか未だ模索中で
>まだ迷っているということもあると思います。

>>トルシエに限らず、立場が大きくなればなるほど、嘘、じゃまずいから(笑)、建前は使うと思います。そうしなければならない理由があるからです。
>
>もちろん分かっています(笑)
>デルネリもトルシエも私は好意的に受け止めています。

こういうことなんです。トルシエは攻撃的なチームがすきなのはその通りなんでしょうが、フランスW杯での南アフリカを見れば分かると思いますが、攻撃的ではあるけれども「3点取られても、4点取る。」ようなチームではないし、ラインコントロールにしても宮本ほど細かいラインコントロールは行われていない訳です。むしろ森岡のやり方に近い。

>>これはそうでしょうか?相手が攻撃に人数をかけてきたときにはプレスをかける人数は足りているでしょうか?味方選手が担当するゾーンに2人入ってきたときには?相手FWをオフサイドの位置において無力化するといってもサイドで起点を作られ、そこで数的優位を作られ、プレスも掛けられずに押し込まれる可能性は?
>
>人数は両サイドが中盤としてプレスに参加すれば、まず足りると思います。

では、両サイドは攻撃参加もしないし、最終ラインにも入らないということでいいんでしょうか?

>また、サイドゾーンは中盤のプレスが機能していればラインコントロールによって消すことができます。

出来るには出来ますが、中央よりでボールを奪われたあとなんかはプレスはかけにくいですし、いつでもプレスがかかるわけじゃないでしょう。

>>>このように日本の攻撃が上手くいかなくて、押し込まれる可能性はやはりあると思います。というかフランスやスペインを相手にしたときにはこれが一番心配されますね。相手の能力が高いため、ことごとく一対一で負けてしまう、というパターン。
>
>コンパクトフィールドでは1対1の能力差は緩和されると思いますよ

では聞きますが、味方の上がりを待つのにどうやって時間を稼ぎます?

>逆に、コンパクトフィールドでことごとくやられるようなら
>ロングフィールドでは、もっとお話にならないといえるかもしれません。

コンパクトでも一対一を数多く作ることは出来るし、ロングフィールドでも数的優位を作ることは出来ます。

>こと組織戦術のみを見ていくと
>全てのことが複雑にリンクしているので、1つのちょっとしたことによって全てが崩れてしまっていることがほとんどです。
>
>つまり、一見ボロボロでいいところナシのように見えても
>案外、その原因は1つのことで、そこを改善すれば劇的に良くなる事も十分考えられます。

そういったことを話し合ってるのでは。どうしたらいいか、GAITIさんの回答が欲しい訳です。局面で数的不利のときプレスがかかるようになるにはどうしたらいいか、とかね。

もう少し具体的に質問すると、味方左サイドハーフが攻撃参加して空いたスペースに相手アウトサイドとMFが入ってきたとします。相手側ならボールを持ってるのはどちらでもいいです。プレスはかかりますか?で、その後の対応は?それを解消するには?

ユースの例でいえばスペインが日本が攻めた後どこで起点を作ろうとしていたか。やはりサイドなんですね。サイドというのはオフサイドラインを確認しやすいので二列目から飛び出し易いし、オフサイドにならないセンターライン手前で受けることも出来ます。そういったときの対応はどうですか?

宮本が中央に入っていたナイジェリア戦のアガホワの得点の場面。相手選手より3メートル離れるという約束事、ボールが出そうなときはラインを下げる、という約束事が両方とも出来ているのであれば、最終ラインの裏を使われることはありえない。のにもかかわらず最終ラインの裏を使われている。これは宮本がラインコントロールで相手を掣肘することに拘りすぎて3メートル離れるのが遅れたり、相手選手を見失うことで起こったことではないのか?そういったときの対応は?

プレスはかかるとか、ラインコントロールのリスクは少ないとかではなくて実際に起こっていることについての話がしたいし、GAITIさんにはもっと具体的に話してもらいたいです。そのほうが具体的に話しやすいし。別にここで議論したから代表でどうとかいう話ではなくて、純粋にGAITIさんの知識を知りたい。

Re(4):日本代表、組織守備についての雑感
 GAITI  - 02/3/16(土) 22:57 -

引用なし
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   ▼TK2002さん

議論のポイントを絞ると

1、トルシエ監督のディフェンスに対する考えはどうか
2、具体的に想定される戦術破綻の回避策

といったところでしょうか。

まず1について
TK2002さんは、トルシエが指揮した南アフリカのサッカー内容
今までの日本代表は宮本ではなく森岡を使ってきたという事実
の2つからトルシエのサッカーで必要なラインコントロールは、森岡タイプのものなのではないか。

また、そうであれば、トルシエの考えや選手の考えを無視して純粋なラインコントロールの技術のみを論じることは無理があるし、無意味だ。

という感じのことをおっしゃりたいんだと思います。

それに対して私に意見を言わせてもらうと
事実、トルシエが実際に指揮したチームを見ると
ラインコントロールのスタイルは森岡のような感じになっていることが多いと私も思います。

また、監督のサッカー観を知るのに最適の教材は、その監督が実際に作り上げたチームであるべきとも思います。

しかし、監督は限られた選手でチームを作る以上
実際に作るチームで100%、自分の思うサッカーを実現できるとは限りません。
むしろ、選手の力量や得意とするスタイルの違いなどで妥協しなければならないところも多々有ると思います。

前置きが長くなりましたが
私は、トルシエの理想のラインコントロールが森岡(または南アフリカ)のものとは思っていません。

その根拠は、トルシエが就任初期の日本代表の試合からで
A代表では、ライン形成に極端に思えるほど気を使っていた
(そういうことに向かない選手たちだったので、実力が全く発揮できなかった)
また、オリンピック代表やユース代表でまだプレースタイルが染まりきっていな無い選手たちにさせたサッカーもラインコントロールをかなりの割合で意識したものに見えました。

しかし、これは100%主観で根拠はありません。

ただ、監督のサッカー観というものは、他人には完璧には分からない部分がどちらにしろ出てくるので、(それを想像して楽しんだりはしますが・笑)
私は、実際よくなるためにはどうする必要があるか
という方を考えるようにしています。

まあ、そのような立場から
現状の日本代表には、宮本のような極端なラインコントロールが必要と思っています。

Re(4):日本代表、組織守備についての雑感
 GAITI  - 02/3/16(土) 23:58 -

引用なし
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   ▼TK2002さん:

次に2の戦術破綻の回避策について
これを戦術的補正が必要なものとそうでないものの2つに分けて書いていきたいと思います。

まずは、戦術的補正が必要なもの

>>>これはそうでしょうか?相手が攻撃に人数をかけてきたときにはプレスをかける人数は足りているでしょうか?味方選手が担当するゾーンに2人入ってきたときには?相手FWをオフサイドの位置において無力化するといってもサイドで起点を作られ、そこで数的優位を作られ、プレスも掛けられずに押し込まれる可能性は?

このような相手が攻撃に人数をかけてきた場合と
サイドに起点を作られた場合

まず、前者の場合は
相手が人数をかけてくるのだから、ある程度味方が引張られるのは仕方ないですよね
具体的な対応としては、両サイドハーフを下げて5バック気味にして守り
最善策は、ボールを奪った後(まあ、低い位置からなのですが)カウンターを狙う
次善策は、とにかくボールを落ち着ける、
攻撃が無理と判断したらバックラインでボールをまわさせるなどでしょうか。

ただ、5バック気味にすると思い切ったラインコントロールが出来なくなります。
よって、単純な放り込みなどからですら押し込まれることになってしまいかねないので
単純な放り込みに関してはオフサイドを取りたいです、この辺は微妙な駆け引きです。

ただ、相手が攻撃に人数をかけるということは、その分敵守備に穴が開いている状態なので
正確にカウンターを出せれば逆にチャンスと言えるかもしれません。
また、攻撃に人数を裂きすぎることは運動量的にも厳しいので
相手もビハインドの場面の試合終了間際など限定的に使用してくることがほとんどだと思います。
(シドニーのアメリカは最初から最後まで人数をかけてきたので驚きましたが・笑、まあそんなチームはめったに無いので)

次にサイドに起点を作られた場合
まあ、サイドの高い位置に張られた場合とでもしましょうか
これも攻撃に人数をかけられた場合に似ているんですが
上に書いたの対応は、両サイドが上がってきた時で、
今から書くことは片サイドとでもしといてください。

基本的なサイド守備の約束事としては
3バックがボールサイドのスライドして、逆サイドハーフがワンサイドカットする
といったものですが

それで対応しきれない場合は
片サイドを下げて4バック気味にして対応する

ただ、ここでもそうですがサイドに選手を張らせることは、攻撃時はよいですが守備時は手薄になりますからね。相手も自分たちの形を崩している部分もありますから、一概にコチラ側だけ不利とはいえないと思います。


次に戦術的補正が必要ないもの
(というかしようがないもの)

>出来るには出来ますが、中央よりでボールを奪われたあとなんかはプレスはかけにくいですし、いつでもプレスがかかるわけじゃないでしょう。

このような中央で取られた場合
中央のようなゴールから近い場所で取られることは戦術によらずピンチなので
個人が気をつけてくれというほか無いです

>もう少し具体的に質問すると、味方左サイドハーフが攻撃参加して空いたスペースに相手アウトサイドとMFが入ってきたとします。相手側ならボールを持ってるのはどちらでもいいです。プレスはかかりますか?で、その後の対応は?それを解消するには?

例えばこのような状況もそうです。
多分変な責め方をして取られた場面だと思うのですが
普通、味方左サイドが上がると、相手右サイドはそれに引張られますし
同じスペースに2人が入ってくることもまれでしょう

また、日本代表のような左サイド中心に攻めるチームなら
上がった後にできるスペースは、3バックがスライドする、ボランチがカバーするなどして、組織としてクリアにされているので、そうがら空きという状況は考えずらいです。

想定が特殊すぎるとは思いますが
例えば、ボランチへのパスがカットされるなどがあればありえるかもしれません
しかし、ここでもそのような凢ミスは止めてくれというほかありません。

先ほどの中央で取られる場面もそうですが
もうこのような状況は組織として「崩れかけ」です
このような数的不利の状況では、1番近くの選手がプレー限定型のプレスに行くなどしてとにかく遅らせるしかないでしょう。
(サイドに追い込む、パスコースを切るなど基本はディレイですが、ここまで来ると個人の駆け引きですね)

自分の文書力の無さから誤解されたかもしれませんが
私は、対人能力が全く要求されないディフェンスなんて無いと思いますし
全く崩されない完璧な組織などもっと無いと思います。
(例えどのような戦術でも弱点は有ると思いますし、人間がやっている以上ミスもツキモノでしょう)

なので、ラインコントロールにしても対人能力にしても
要は、その割合を言いたかったんですよね。


それと最後に

>宮本が中央に入っていたナイジェリア戦のアガホワの得点の場面。相手選手より3メートル離れるという約束事、ボールが出そうなときはラインを下げる、という約束事が両方とも出来ているのであれば、最終ラインの裏を使われることはありえない。のにもかかわらず最終ラインの裏を使われている。これは宮本がラインコントロールで相手を掣肘することに拘りすぎて3メートル離れるのが遅れたり、相手選手を見失うことで起こったことではないのか?そういったときの対応は?

これは「ボールがでそうな時はラインを下げる」といったことだけではなく
「ボールホルダーの体勢が不十分で有効なボールでなければ、ラインを上げてオフサイドにとってしまう」といったチャレンジも当然していると思いますので
その分、微妙な判断が必要になりますし、失敗して裏を取られることもでてきます。

しかし、この場面は宮本のカバーリングの遅れというよりは
本人も認めているように松田のミスではないでしょうか(笑)

補足
 GAITI  - 02/3/17(日) 0:02 -

引用なし
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   >>では聞きますが、味方の上がりを待つのにどうやって時間を稼ぎます?

両FWがサイドに開いて起点を作るとか
トップ下の選手に預けてキープさせるとか
サイドの選手にドリブルさせてその間に上がるとか

また、発想を変えて
ボールを奪うタイミングの予想を鋭くして、上がりのタイミング自体を早くするなど
いろいろですね。

そうではなくて、コンパクトエリアでということでしょうか
それも基本は同じだと思いますが。

Re(5):日本代表、組織守備についての雑感
 TK2002  - 02/3/19(火) 15:47 -

引用なし
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   ▼GAITIさん:
>▼TK2002さん
>
>議論のポイントを絞ると
>
>1、トルシエ監督のディフェンスに対する考えはどうか
>2、具体的に想定される戦術破綻の回避策
>
>といったところでしょうか。
>
>まず1について
>TK2002さんは、トルシエが指揮した南アフリカのサッカー内容
>今までの日本代表は宮本ではなく森岡を使ってきたという事実
>の2つからトルシエのサッカーで必要なラインコントロールは、森岡タイプのものなのではないか。
>
>また、そうであれば、トルシエの考えや選手の考えを無視して純粋なラインコントロールの技術のみを論じることは無理があるし、無意味だ。
>
>という感じのことをおっしゃりたいんだと思います。
>
>それに対して私に意見を言わせてもらうと
>事実、トルシエが実際に指揮したチームを見ると
>ラインコントロールのスタイルは森岡のような感じになっていることが多いと私も思います。
>
>また、監督のサッカー観を知るのに最適の教材は、その監督が実際に作り上げたチームであるべきとも思います。
>
>しかし、監督は限られた選手でチームを作る以上
>実際に作るチームで100%、自分の思うサッカーを実現できるとは限りません。
>むしろ、選手の力量や得意とするスタイルの違いなどで妥協しなければならないところも多々有ると思います。
>
>前置きが長くなりましたが
>私は、トルシエの理想のラインコントロールが森岡(または南アフリカ)のものとは思っていません。
>
>その根拠は、トルシエが就任初期の日本代表の試合からで
>A代表では、ライン形成に極端に思えるほど気を使っていた
>(そういうことに向かない選手たちだったので、実力が全く発揮できなかった)
>また、オリンピック代表やユース代表でまだプレースタイルが染まりきっていな無い選手たちにさせたサッカーもラインコントロールをかなりの割合で意識したものに見えました。
>
>しかし、これは100%主観で根拠はありません。
>
>ただ、監督のサッカー観というものは、他人には完璧には分からない部分がどちらにしろ出てくるので、(それを想像して楽しんだりはしますが・笑)
>私は、実際よくなるためにはどうする必要があるか
>という方を考えるようにしています。
>
>まあ、そのような立場から
>現状の日本代表には、宮本のような極端なラインコントロールが必要と思っています。

普通にラインコントロールをやっているという部分では宮本はいいんですが、やはりラインDFである以上は出来るだけフラットに保ちつつ、フォアチェックし、体ごとぶつかっていく意識がひつようですし、相手との競り合いを避けようとしたり、自分がいい状態で相手と競りたいがために、必要以上に相手との距離をとろうとしてしまう癖は組織としてもマイナスです。

Re(5):日本代表、組織守備についての雑感
 TK2002  - 02/3/19(火) 15:48 -

引用なし
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   ▼GAITIさん:
>▼TK2002さん:
>
>次に2の戦術破綻の回避策について
>これを戦術的補正が必要なものとそうでないものの2つに分けて書いていきたいと思います。
>
>まずは、戦術的補正が必要なもの
>
>>>>これはそうでしょうか?相手が攻撃に人数をかけてきたときにはプレスをかける人数は足りているでしょうか?味方選手が担当するゾーンに2人入ってきたときには?相手FWをオフサイドの位置において無力化するといってもサイドで起点を作られ、そこで数的優位を作られ、プレスも掛けられずに押し込まれる可能性は?
>
>このような相手が攻撃に人数をかけてきた場合と
>サイドに起点を作られた場合
>
>まず、前者の場合は
>相手が人数をかけてくるのだから、ある程度味方が引張られるのは仕方ないですよね
>具体的な対応としては、両サイドハーフを下げて5バック気味にして守り
>最善策は、ボールを奪った後(まあ、低い位置からなのですが)カウンターを狙う
>次善策は、とにかくボールを落ち着ける、
>攻撃が無理と判断したらバックラインでボールをまわさせるなどでしょうか。
>
>ただ、5バック気味にすると思い切ったラインコントロールが出来なくなります。
>よって、単純な放り込みなどからですら押し込まれることになってしまいかねないので
>単純な放り込みに関してはオフサイドを取りたいです、この辺は微妙な駆け引きです。
>
>ただ、相手が攻撃に人数をかけるということは、その分敵守備に穴が開いている状態なので
>正確にカウンターを出せれば逆にチャンスと言えるかもしれません。
>また、攻撃に人数を裂きすぎることは運動量的にも厳しいので
>相手もビハインドの場面の試合終了間際など限定的に使用してくることがほとんどだと思います。
>(シドニーのアメリカは最初から最後まで人数をかけてきたので驚きましたが・笑、まあそんなチームはめったに無いので)

よく分かります。

>次にサイドに起点を作られた場合
>まあ、サイドの高い位置に張られた場合とでもしましょうか
>これも攻撃に人数をかけられた場合に似ているんですが
>上に書いたの対応は、両サイドが上がってきた時で、
>今から書くことは片サイドとでもしといてください。
>
>基本的なサイド守備の約束事としては
>3バックがボールサイドのスライドして、逆サイドハーフがワンサイドカットする
>といったものですが
>
>それで対応しきれない場合は
>片サイドを下げて4バック気味にして対応する

そうです。サイドにボールが出た場合、「ラインを揃えてボールホルダーより3メートル下がりつつディレイ」ではなくて、せっかく相手がプレーが限定されるサイドでボールを受けている訳ですから、アタックにいって攻撃を遅らせ、ボランチやサイドハーフと連携してボールをとりにいった方が、最終ラインは高く保つことが出来る。


>ただ、ここでもそうですがサイドに選手を張らせることは、攻撃時はよいですが守備時は手薄になりますからね。相手も自分たちの形を崩している部分もありますから、一概にコチラ側だけ不利とはいえないと思います。

そのとおりです。

>次に戦術的補正が必要ないもの
>(というかしようがないもの)
>
>>出来るには出来ますが、中央よりでボールを奪われたあとなんかはプレスはかけにくいですし、いつでもプレスがかかるわけじゃないでしょう。
>
>このような中央で取られた場合
>中央のようなゴールから近い場所で取られることは戦術によらずピンチなので
>個人が気をつけてくれというほか無いです

FWが左右に開く、トップ下がキープする、サイドハーフがキープする、ここを一対一でつぶされる可能性はやはり高いです。最終ラインからのビルドアップ時にここを抑えられ、やむなくボランチのところにボールを出したときにそこを狙われる。ボールが収まらない、数的優位を作ったり、ポジシションチェンジもしないとこういった場面は多くなると思います。

>>もう少し具体的に質問すると、味方左サイドハーフが攻撃参加して空いたスペースに相手アウトサイドとMFが入ってきたとします。相手側ならボールを持ってるのはどちらでもいいです。プレスはかかりますか?で、その後の対応は?それを解消するには?
>
>例えばこのような状況もそうです。
>多分変な責め方をして取られた場面だと思うのですが
>普通、味方左サイドが上がると、相手右サイドはそれに引張られますし
>同じスペースに2人が入ってくることもまれでしょう

フォーメーションの話になるのですが、相手が4−5−1であった場合、日本の左サイドの対応は右サイドハーフか右サイドバックが対応しますから、一人はサイドに残ることになりますし、フランスを見てもジダンがここで数的優位を作っている場面は見られます。

>また、日本代表のような左サイド中心に攻めるチームなら
>上がった後にできるスペースは、3バックがスライドする、ボランチがカバーするなどして、組織としてクリアにされているので、そうがら空きという状況は考えずらいです。

確かにがら空きではないですし、人数は足りていますが、プレッシャーがかかっていないことがよくあるわけです。それこそ相手を尊敬することなく激しくいかなくては。

>先ほどの中央で取られる場面もそうですが
>もうこのような状況は組織として「崩れかけ」です
>このような数的不利の状況では、1番近くの選手がプレー限定型のプレスに行くなどしてとにかく遅らせるしかないでしょう。
>(サイドに追い込む、パスコースを切るなど基本はディレイですが、ここまで来ると個人の駆け引きですね)

ケット・シーさんの方でも書きましたが、何でもかんでもプレスをかけに行くことはない、というのが僕のスタンスです。数的優位であればプレッシャーはかけるべきだ、とはいいますけど。

>自分の文書力の無さから誤解されたかもしれませんが
>私は、対人能力が全く要求されないディフェンスなんて無いと思いますし
>全く崩されない完璧な組織などもっと無いと思います。
>(例えどのような戦術でも弱点は有ると思いますし、人間がやっている以上ミスもツキモノでしょう)

文章力のなさは同じです。(笑)論理でものをいうと、現実と乖離することがあるので、これは気をつけなくてはならない。議論する分には楽なんだけど。

>なので、ラインコントロールにしても対人能力にしても
>要は、その割合を言いたかったんですよね。

割合というか、フラット3の原則といわれるものの他に原則とされるものはないのか、というのがケット・シーさんのところで議論を始めたきっかけでした。例えばロングボールに対して一人が競って宮本だけが下がるとか、フォアチェックもそうでしょう。サイドにボールが入ったときにタイトマークして中盤の選手と連携し、ボールを奪うのもそうですし、ライン設定、ブレイクする場面は選手によってやはり違う訳です。すべてフラット3の原則で説明してしまうのは無理あるような気がします。

Re(1):補足
 TK2002  - 02/3/19(火) 16:04 -

引用なし
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   ▼GAITIさん:
>>>では聞きますが、味方の上がりを待つのにどうやって時間を稼ぎます?
>
>両FWがサイドに開いて起点を作るとか
>トップ下の選手に預けてキープさせるとか
>サイドの選手にドリブルさせてその間に上がるとか

こういうことです。一対一の場面を作られやすいし、下手をすれば数的不利になってしまうかもしれない。

>また、発想を変えて
>ボールを奪うタイミングの予想を鋭くして、上がりのタイミング自体を早くするなど
>いろいろですね。

そうですね。攻撃に人数をかければ最初から味方がいるわけですから、時間は稼がなくてもいいですし。

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