|
▼GAITIさん:
>まずレスが遅れて大変スミマセン。
ぼくの方こそです。
今月はかなり忙しくて、御無沙汰してしまうことが多いと思いますが何分御勘弁を。
>このシステムからくる展開面での落ち着きのなさというものが
>ラインディフェンスを機能させにくくなっている直接の原因ではないでしょうか。
確かにダイレクトサッカーをしてくるチームにはラインディフェンスは機能させにくいでしょうが、ライン操作や反応の速度を上げれば良いことではないでしょうか。
4ー4ー2フラットのシステムとの関係はよくわかりません。
フォーメーションがサッカーのやり方をどこまで要求するものなのか、ということについてぼくはそれほど関係ないと思っているので。
チームの約束事、チームがやりたいサッカー、起用された選手の特徴、そういうもの次第でしょう。
ぼくはラインディフェンスというものが崩壊したとか廃れたとか思ってはおらず、コンパクトフィールドの構築とオフサイドルールの有効利用、主体的な守備という観点から、それは必然的に「使いこなすべきもの」と思うし、「それだけで」守れるというのは幻想に過ぎないが「それなしで」守るのもまた厳しいものがあると思うので。
いかにスピーディにダイレクトに攻撃をしてこようと、ボールが落ち着かなろうと、ラインディフェンスがそれだけで完全に崩壊したり必要性がなくなったりするとは到底思えず、そういう場合のライン守備に求められるのは反応の速度と2次的な対応への切り替えの速度であり、個人としての判断力とその速度であり、そういう相手に対しても、いやそういう相手だからこそ、あえてラインを押し上げコンパクトなポゼッションサッカーをやる意義はあるはず。
2、3本のパスをすばやく繋いで相手のゴール前へできるだけ早くボールを持ち込もうとするサッカーに対しても相手攻撃選手のポジショニングに対し規制を与える意味でもディフェンスラインを動かすことは必要だろうと思うし、ボールが入ったあと、必要な場合にラインを崩すのが早いからといってライン守備でないということではないし、こぼれ球からの2次3次攻撃に対してもオフサイドラインの利用ということは考えなければいけないことと思います。
ぼくは、もはやラインディフェンスを「ラインなチーム」と「ラインでないチーム」と分けることがもうそろそろ時代遅れであり、それは「必要な時に必要なもの」と認識した方が良いと思います。
>相手との正しい距離といっても自分と相手の能力の兼ね合いや
>DFやMFなどの抜かれてもカバーリングがいるいないなどポジション的な面も出てくるので
>適切な距離は人それぞれですよね。
自分と相手の能力の差を消すという意味でも、なるべく早いタイミングでのプレスが為されなければなりません。
そして、カウンター時などの例外を除けば、カバーリングがいない等ということは「あってはならない」ことです。
そのためのオートマティズム、コンパクトフィールド、ゾーンバランス、ボールオリエンテッドです。
プレッシャーに行くのが遅いから、抜かれないように距離を必要以上に取ったりせねばならなくなるのです。
「正しい距離」とは相手に自由にプレイさせない距離のことに他なりません。
スピードのある相手に対しているならば、それなりの事前のポジショニングを考えておくのは当然だし、それによってボールがそこに入ろうとする(入ると予測される)時に正しいタイミングでプレスをかけられねばならない、と言っているのです。
現に本代表のディフェンス陣が、距離を取っているのは単純に行くのが遅いからであり、あんなに距離を取っていては能力のある相手ならばフリーと同じです。
ラインの前、外、そうして正しいタイミングでプレスがかからないことが今の構成なりプレイエリアなりの諸悪の根源と思いますね。
|
|