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▼LUCYさん:
えっと、どうもこの話題になっちゃいますね(笑)
それだけ今ホットな話題だってことなのかな。
>まあぶっちゃけよほどの相手で無い限り、宮本かな、と。
森岡が戻ってきてみないことには何とも言えませんね。
森岡がケガ前と変わらない状態で戻ってきたなら、やっぱり森岡だろうなと思いますね。
ぼくはサッカーは第一に「脳ミソ」だと思ってます。
まずそこに「いなくては」何もはじまらない。
だから、チーム戦術が何も出来ていない状態ならもしかして宮本が一番良いかもしれない。
でも、ウクライナ戦の福西を見てもわかるように、このチームは誰が入ってきても、もう本当にだれでも「そこにいる」ことはできるようになっている。
ボールの移動によるゾーンバランスの収縮と再構築、そのキープ、誰が入っても基本的にできるようになっている。
福西なんて試合に出ている数もそれほどでないはずなのに、ちゃんと「いる」。そりゃもう、いるだけは必ずいる。
たぶん秋田だってもうできるのでしょう。
守備面では見事な組織的完成度、戦術施行能力だと思います。
で、ぼくが去年あたりからずーっと言っているのは、「それはもうわかった。それはもう前提。だけど、それだけじゃ強豪相手には守れない。守備ができるってことにはならない。次のステップを見せろ」ってこと。
「いる」のが大前提になったのなら、次の要素は「ボールへの寄せ」。
相手による細かな位置修正、判断の速度、一歩目の速度、そして厳しさ。
そして最終的には「球際の勝負」。
互いに完成した組織を持つのなら、試合をきめるのはそこになる。
ボールを取れなくてはサッカーになりませんからね。
だからぼくはイングランドに行って上がった稲本の速度を評価した。
もう稲本は調子が良ければ相手がどこでもボールを奪いあう勝負ができる選手になってきている。
松田や森岡の動きを見ていて、フランス、スペインとやって、どうせねばならないかがわかったんだな、と思った。
駆け引きの面でいろいろと試してみようとする意欲も見えた。
だからと言って進歩の速度はやはり現実的なものでちょっとイライラもしましたが、でもちゃんと考えてる、わかってる、やろうとしてる、少しずつでもはやくなって、間に合うようになってきてる。現実的には順調じゃないか、と思っていました。
そこに森岡のケガがあった。
ぼくは、また戻っちゃうんじゃないか、と心配しました。
で、宮本が入り、やっぱり戻っちゃった。
そりゃそうですよね、考えてみれば。だってフランスやスペインとの試合に出てなかったんだもん。
体験してたわけじゃない。スピードが実感できているわけじゃない。
だから、コンフェデくらいの時の森岡のレベルくらいに失敗するのは仕方がない。
タイミングが遅れて、間に合わなくて、カラ振りして慌てて戻るのは仕方ない。
いや、そりゃ当然だ。代表のスピードの中で数をやって行って、失敗して、それでできるようになるんでしょうから。
でも、イタリア戦での宮本は、ただトルシエ戦術を忠実にやっていただけで、まさに「ゾーンは埋めているがプレッシャーがかけられてない」状態でした。
ぼくは、前へ出れば良いとか前へ出なきゃダメとかフォアチェックだなんちゃらとか、そんなことを言っているのではありません。
「いる」ことができるのはもう当たり前なんだから、そこからボールへプレッシャーかけるために動け、と言っているだけです。
ゾーン埋めてるだけじゃ無意味なことが多いんだから、そしてプレッシャーがかかってなければいくらきっちりライン動かしたって連中には通用しないんだから、まずプレッシャーをかけろ、と言っているだけです。
どんな相手で相手がどんな状態だろうと、そういう頭、そういうスピード、そういうレベルのサッカーをイメージしてやらなきゃ進歩しないし、本番で決勝トーナメントを戦えないぞ、ということです。
それができなきゃ、本番で本気の相手にはやられちゃいますから。
だから、イタリア戦の宮本には「ダメだコイツ」と思ったものでした。
そしてこの2戦、宮本も相手の前線の人数が少なかったせいもあり、はやく広く動こうとしていた。
それで良い、とぼくは思いました。そうして余裕がある時だけでもやっていればできるようになる。
今は大雑把な人数的余裕がないとできなくても、やっていれば局面局所での人数的余裕、こちらの人数的不足で判断して動けるようになる、と。
だから、宮本が幾度か良い読みをして、良いタイミングで出て行ったのなんかは「さすが宮本」な宮本の真骨頂でした。
問題なのはその先です。
宮本は読んだ。さすがです。相手があれだとは言え。
でも、いくらタイミングとして正しくてもあんなに簡単にかわされては、いやタイミングが正しいのにあんなにスラっと躱されてはもうお話にならないんじゃないか。
「いる」、「判断できる」、でも奪えない。止められない。
そうなると、もう世界を相手に戦う代表のDFとしての能力として何かが決定的に足りないんじゃないか、と心配なんです。
だから、今のところぼくの中では宮本は「安全策」になどならないのです。
「やっぱ控え」なレベルなんです。
細かいことを言えば、パスにも不満があります。
DF同士で余裕を持って回している時でさえ、宮本のキックはブレている。
中田浩二や松田が「すぐに蹴れる」体勢を作れないパスをしてしまう。雑です。
そういう細かいことがサッカー全体のスピードにかかわります。
ヘディングも大いに不安です。
セットプレイからの得点率がもっとも高いのがサッカーならば、CBの空戦能力は重視せねばならない能力です。
今の代表で現実的に考えざるを得ないから、松田が基準。
DFを統括するセンターのバックなら一番能力が高くないと、というのがぼくの考え方です。
頭脳、スピード、判断力、技術、総合的に松田より低いものがセンターであるなら、ぼくは文句を言い続けます。
中盤のセンターも同じです。
「中盤で一番良い選手がやれ」と思ってます。
世間で言われる「ダブルボランチ」なんて現実と隔離した戯言。
結局はそこの役割は試合の中では生まれてくるし、そこをどういう選手がやるかでサッカーの質が決まってくる事が多い。
中盤の中心、つまり真ん中の真ん中ですからね。
目立たないことも多いけど、「司令塔」っていうのはそういうもんです。
攻撃の指揮者を「司令塔」というのはぼくはちょっと違和感がある。
まあ、言い方なんかどうでも良いんですけど。
>2002年はそういう方向を目指しつつ、現実を考えた修正がなされると思います。
>でも、2006年はそういう方向を目指したチーム作りができるような指針となると思います。
どうやらそうみたいですね。
99ワールドユースを見た時には思わず期待しちゃったんですが、現実はそう甘くはないようで。
ただ、いくらなんでもウクライナ戦のようなサッカーは勘弁して欲しいです。
アホアホなサッカー、嫌いです。
平面的なサッカー、つまらないです。
コミュニケーションの薄いサッカーなんて見る意味もないです。
今よりももうちょっとは気に効いたサッカーをして欲しいです。
それができる構成になって欲しいです。
中田や小野のような選手が、最低もうひとりはいて欲しいです。
頼むぜ、名波。
>PS
面接、頑張って下さい。
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