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▼zukunasi_7さん:
えーと、つまり・・・
ボールを置いておく位置というかプレイエリアというか、その布陣だと基本的に攻撃の方法は単純かつ明確になりますよね。
トップに早く当ててそこでキープしてサイドへ、サイドから中へ、と素早く揺さぶって崩す、っていう。
で、両サイドがあの二人だと基本的に中のプレスが薄くなって、中盤の高い位置でボールを奪うことは少ないだろうから、相手ボール時にボール奪取をするのは比較的後方になっているでしょう?
相手がダイレクトで速いパス回しをしてくるようなチームだと尚更そうなる。
その位置でしか奪えないから、トップへのフォローが薄くなってしまって楔を入れても(チームとして)ボールをキープしきれない。
次の展開への相手の意識の分散化ができなければ、個人でだってなかなかキープしきれるものじゃないでしょう。
構造的に時間軸的に高い位置でボールを奪って素早く攻めるか、楔に当てたボールを厚くフォローして行かないと有効に攻めることができないメンバー構成なのに、それをやたら難しくするボール奪取位置。
小笠原はアレックスを前に出そうと考えただろうし、基本的にそういう状況の中でも前にいるような選手じゃないですから、ボールを奪うためにおのずから位置は低くなってしまう。
で、後方で奪って縦に長く入れては奪われ、って状態になる。
仕方ないからアレックスの足下に出す。
そこで突破しても、時間的人数的に相手守備を崩すには至らない。
そういうことになっていませんでしたか?
森島と西沢を入れたのは、有効な手段、即効的な手段だったでしょうね。
チョロチョロと嫌な所に動く森島がいれば、相手の守備の楔への意識の集中密度は薄れ西沢はボールをキープしやすくなりますよね。
お互いの動きを熟知していてコンビネーションも練られているから、相手にとっては嫌なセットです。
それでだいぶ巻き返せたのでしょう。
でも、基本的にボールを奪える位置は変わらない。
ピンチも多かったのではないでしょうか?
やはりボール奪取の位置設定をもっと高くし、そこでボールをチームとしてキープできる(させられる)プレイヤーがいないと、中盤に守備的な選手を二人置くよりも危険だとぼくは思います。
楔入れてそれをフォローして拾って開いて、っていうワンパターンじゃなくて、それはそれでやればいいけど、やはり遅攻もできないと速攻もより有効にはならないというか、対処されちゃいますよね。
ダイレクトで素早く繋いでくることのできるチームを相手にしたなら、やはりサイドのひとりは中へ絞ってプレスに協力できて組み立てにも参加できる選手がいて、高い位置でボールを奪いそこで周囲の連係を作りボールを溜められる選手がひとり中にいて、なおかつバックスのひとりは中盤へも出てきてプレスや組み立てに参加したりできないと、攻撃手段は限られボール奪取位置は下がりで苦しくなると思います。
海外組がいない中で、主要な選手がケガしている中ですから、ある程度「個人として使える選手をフィットさせて行く」というテーマで試合を行うのはまっとうなことだとも思います。
でも、もうそろそろチームとしての戦い方の基本線をまとめ、練って行った方が良いと思います。
状況や相手によるいくつかの戦略的変更を含め、もう少し整理した方が良い時期なんじゃないか、と思います。
例え森島がナカタになっても、現状のアレックスと市川の両サイド、二人の守備的中盤ではあまりまともなことにはならないように思えます。
それが「基本線」だったら、すごく嫌だなあ。
「ナカタ、お願い!」って感じになっちゃいますね。
ぼくはそれを「弱気な攻撃的布陣」と呼んでます。矛盾がそのまんまで、なんか言えてるでしょう?(笑)
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