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小野伸二オーレ -快挙・フェイエノールトUEFA杯優勝! Dai 02/5/9(木) 21:55

   Re(1):小野伸二と湯浅健二を巡る議論 KorgTnk 02/5/11(土) 15:32
   Re(2):小野伸二と湯浅健二を巡る議論 KorgTnk 02/5/11(土) 16:53
   Re(2):さすがですね KIND 02/5/11(土) 18:25
   Re(2):小野伸二と湯浅健二を巡る議論 glider 02/5/12(日) 6:12

Re(1):小野伸二と湯浅健二を巡る議論
 KorgTnk  - 02/5/11(土) 15:32 -

引用なし
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   daiさん、どうもです。

いや、ぼくは、小野って、晩成のプレイヤーだと思ってるんですね。
技術的には明らかに早熟ですけど
(この点で、湯浅氏が奥などの凡百の天才(?失礼)と比較するのはわからなくもない、とはいえ個人的には微細かつ決定的な差があると思っている、だって単純にトラップとかうまいじゃん)、
なんといっても、すばらしいのは、
サッカーが、コミュニケーションのスポーツである、
ということを(真に)天才的に理解していることです。

彼が日本代表を率いる時(そういう年齢になった時)が、
彼の才能が本当に開花するときだ、
という風に感じているのです。つまり、2006年。
といってもまだ26歳。ジダンが活躍した98年と同じ年齢ですネ。
daiさんのお話だと、下にもすばらしい選手が育っているようですし。

湯浅氏の批判など、氏に言われなくても
小野はとっくの昔に理解していることである、ということです。

サッカーの何たるかをわかっていて、それをピッチで表現しようとする
(そしてそれができる)プレイヤーだからです。
オランダでの現状に満足しているはずがない。

小野がわかっていないなら、湯浅氏の批判は意味がありますけどね。
しかし、この「わかっているか/いないか」が、
サッカーにおいて、決定的な差であると、ぼくは思っています。
個人的な意見に過ぎませんが。

今回の議論では、批判の内容はともかく、
そのことを見られていない湯浅氏にはちょっと疑問を感じました。

トルシエをぼくが評価するのも、その点です。
サッカーがコミュニケーションのスポーツであるということを
たびたび言ってますもんね。
その点、監督が変わる2006年は心配でもある。
せめてガチガチの戦術をやる監督になりませんように。

リゾームとは、かけがえない他者とのコミュニケーションの謂いでもあります。
思えば、ナイジェリア大会のユースが一番、リゾーム的でした。
あれがA代表でも見られればなぁ、とよく思います。

Re(2):小野伸二と湯浅健二を巡る議論
 KorgTnk  - 02/5/11(土) 16:53 -

引用なし
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   追記。ただ書きたいだけです。すいません。

サッカーがコミュニケーションのスポーツである、
というのはですね、こういうことだと思っています。

子供たちがサッカーをする。みんな、ボールに集まる。
ひとりだけ、気が弱くてスポーツの苦手な子がいて、
離れたところでぽつんと立っている。
みんな、ボールに集中していて、そのことに気づかない。

でも、ひとりだけ、それに気づいた子がいて、やさしいパスを出してやった。
みんな、おい、なにやってんだよ、と、怪訝そうな顔をボールの行方に向けると、
気の弱いあの子がいた。
その子は、周りに人がいないから、すいすいボールをキープして、ゴールしてしまった。

このとき、パスを出した子は、いい子ぶってるわけではない。
偽善者ぶったわけではない。だって、単に点を取ったんだから。
つまり、善行が、論理的に正しいということになる。
仲良くしたほうが得だということは、まぁ、だいたい真理です。

周囲に適切に気を使えるやつ、つまり大人でやさしいやつ=視野が広いプレイヤー、となる。

まぁ、上述のパターンはあまりに単純で、コミュニケーションと関わりなくすぐに真似できるから、禁止になったけど(オフサイド)。

サッカーは、アスリートとしての能力は、大事だけど本質的というわけではない。
単に、コミュニケーションの能力があるかどうか、これが大事。これはむずかしい。
おもねるのではだめだし、突き放しすぎてもだめ。フラット3のようなものです(笑)。

周知のように、コミュニケーションにおいて、1+1は2ではなく、3にも4にも10000にもなる。加算ではなく、累乗。普段は気づかないんだけど、いつのまにかそうなってるときがある。もっとも典型的な例は、男女だと子供が生まれるということで、兆候があったりするとあせったりもするんだけど(笑)、言葉があるおかげで、男女に関わりなく、年齢に関わりなく、コミュニケーションできるようになった。「社会」ですね。むかし、言語学者が、言語学はエロティックだと言っていたけど、まぁ、わからなくもない。
こうやって、人間は、複雑な「社会」を築いたんだし、それを活用しない手はない。

サッカーは、こういう人間性がもっとも一致しているスポーツのひとつだと思います。

Re(2):さすがですね
 KIND  - 02/5/11(土) 18:25 -

引用なし
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   ▼KorgTnkさん:
korgさん、どうもです。

>湯浅氏の批判など、氏に言われなくても
>小野はとっくの昔に理解していることである、ということです。
>
>サッカーの何たるかをわかっていて、それをピッチで表現しようとする
>(そしてそれができる)プレイヤーだからです。
>オランダでの現状に満足しているはずがない。
>
>小野がわかっていないなら、湯浅氏の批判は意味がありますけどね。
>しかし、この「わかっているか/いないか」が、
>サッカーにおいて、決定的な差であると、ぼくは思っています。
>個人的な意見に過ぎませんが。
>
>今回の議論では、批判の内容はともかく、
>そのことを見られていない湯浅氏にはちょっと疑問を感じました。
>
>トルシエをぼくが評価するのも、その点です。
>サッカーがコミュニケーションのスポーツであるということを
>たびたび言ってますもんね。
>その点、監督が変わる2006年は心配でもある。
>せめてガチガチの戦術をやる監督になりませんように。


なるほど、「小野はすでにわかっている」という点からの湯浅批判ですか。
これは思いつかなかったなあ。なるほど、さすがkorgさんですね。
いや、いろいろ回って今回の湯浅評に対する反応をみていたんですけど
korgさんのような観点からの批評はなかった。

「理解していない」のではなく「理解した上で自重した」ということですか。
オランダリーグの観戦試合数が少ないうえこの試合もみていない自分には
今回はコバンザメのようにどなたかの試合評を頼るしかないんですが、
korgさんの「とっくに理解している」というのは確かにそうかもですね。
勉強になりました。


>リゾームとは、かけがえない他者とのコミュニケーションの謂いでもあります。
>思えば、ナイジェリア大会のユースが一番、リゾーム的でした。
>あれがA代表でも見られればなぁ、とよく思います。


相手からのプレッシャーを考えると、難しいでしょうねえ。
結局のところは筋肉の鎧をまとった上でやるしかないんでしょうね。
個人的には稲本戸田よりも遠藤ヤットのほうが好きだったりします。
ワンタッチでサイドを変える技術の高さはイナトダにはないものですから。
名波と遠藤が組んだらすごく魅力的なサッカーになりそうだなー。
守備はそのぶん弱くなりそうですけど。

Re(2):小野伸二と湯浅健二を巡る議論
 glider E-MAIL  - 02/5/12(日) 6:12 -

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   ▼KorgTnkさん:

>なんといっても、すばらしいのは、
>サッカーが、コミュニケーションのスポーツである、
>ということを(真に)天才的に理解していることです。

そう、そこなんですよね、「真の天才」たる所以は。
ボールコントロール能力やパスの質や精度や創造性よりも、そういうハート、そういう姿勢、そういう頭脳、そしてそれを実際に表現できる能力が「天才的」と感じる部分ですね。
周囲の2、3人の味方だけでなく、チーム全員、いや、サポーターまでも巻き込んで渦を作って行くその「天才性」に強く惹かれます。
ケガから立ち直って復調して行く過程で、あの時のレッズにおいてさえ自身の調子が上がってくるとチーム全体に「渦」が出来てきて、チーム全体が活発化して来て、伸び伸びとした躍動感や流動感すら生まれて来はじめるのを見た時、ぼくは「小野はやっぱり特別な選手だ」と思わずにいられませんでした。
サッカー選手としてというより人間として特別なんじゃないか、と思うことがあります。

そしてプレイにおいても普通じゃないと思える部分。
小野のインタヴューで、「ボールを受ける前に味方の位置を見ておけば、(ボールを受けてからとかパスを出す前とかに)見なくても大丈夫なんで」というのがありました。
浦和に入った初年度、ぼくが見た試合でもそれは実証されてました。
ナマで見ていても、後でヴィデオで見返しても、いつのまに見たのかよくわからない。
なのに意外な所にノールックで正確な、しかも味方が走るスピードを落とさずに済む位置へ、さらに御丁寧なことに受けやすいように回転までかけたダイレクト・パスを出す。
言っていることは一見普通なんだけど、実は全然普通じゃない技術と落ち着きと状況認識能力を持っていないとできないプレイをしている。
さらには相手がガーっと来るのを見透かしたようなタイミングで、はぐらかすようにサッと大きくバックパスする。
バックパスまで意外性があって楽しかった。
デヴューしたての10代の新人選手が、ユーゴ代表や元スペイン代表の選手をリードするようにプレイをしていた。
一緒に見に行った友人とぼくは、驚くというよりもあきれてました。
「なんだありゃ!なんだ小野って?ちょっと凄すぎると思わない?」「いや〜ヤバいね、普通じゃないね、あれ」「だよねえ、巧いっていうか普通じゃないよねえ」って。
そんなプレイはその後の小野にもなかなか見られませんが、近い将来に世界の大舞台でそんな小野のプレイを再び見る日は必ず来るだろうと思っています。


>トルシエをぼくが評価するのも、その点です。
>サッカーがコミュニケーションのスポーツであるということを
>たびたび言ってますもんね。

まったく同意見です。
戦術もチーム作りもそれがはっきり基本になっているところが素晴らしい。
そのことと、「サッカーは選手がやるもの、試合では選手自身が考えて動くもの、戦術とは選手が『使う』もの」ということを理解していればトルシエのやっていることは正しいと理解できるはずですよね。
戦術の些末なディテイルなど、状況やその選手個人でいかようにも変わるべきもの。
応用は選手自身がやるべきもの。
トルシエのもたらしたものは、はたしてこの国にしっかり伝わったのでしょうか?

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