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対ベルギー glider 02/2/15(金) 12:46
  Re(1):対ベルギー GAITI 02/2/16(土) 18:55
  Re(2):対ベルギー glider 02/2/17(日) 13:41
   Re(3):対ベルギー zukunasi_7 02/2/18(月) 3:45
   Re(4):対ベルギー glider 02/2/19(火) 4:16
   あ、 glider 02/2/19(火) 4:20
   Re(5):対ベルギー zukunasi_7 02/2/22(金) 1:56
   Re(6):対ベルギー glider 02/2/23(土) 21:28
   Re(7):対ベルギー zukunasi_7 02/2/25(月) 14:10
  Re(1):対ベルギー zukunasi_7 02/2/17(日) 20:22
  Re(2):対ベルギー GAITI 02/2/18(月) 1:47
   Re(3):対ベルギー zukunasi_7 02/2/19(火) 13:08
   >GAITIさん kind 02/2/22(金) 12:11
   >kindさん GAITI 02/2/22(金) 17:39
  Re(1):対ベルギー zukunasi_7 02/4/10(水) 0:49

対ベルギー
 glider E-MAIL  - 02/2/15(金) 12:46 -

引用なし
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   さて、そろそろ本番も近づいてきました。

特に緒戦のベルギーは大事な試合。
ここから勝ち点3を取るのはなかなか厳しいと思われます。
日本は、前半の前半での主導権争いに激しいプレスの掛け合いの中でまず勝利せねばならないと思います。
まずはここからどのように戦うべきか先発メンバー等も含めて考えて行きたいと思いますので、みなさんの御意見を。
また、ベルギー代表を見た人がいれば、情報もお寄せ下さるとありがたいです。

Re(1):対ベルギー
 GAITI  - 02/2/16(土) 18:55 -

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   ▼gliderさん:

まずは個人の希望はいりまくりのメンバーを選ぶと

     高原  西沢

       森嶋
  中村        明神
 (本山)名波  
         稲本

  中田浩  宮本  中沢

       楢崎

です。けどこれはさすがにないな(笑)
現実的には

    柳沢  高原

      中田
 小野
    稲本      
       戸田  波戸

  中田  宮本  松田

      川口

といったところでしょうか。
森岡の怪我の具合にもよりますが
トルシエのDF陣に関する発言を見る限り
中田、松田、森岡、宮本の4人は、現時点で頭1つ抜けていますね。
           
この現実的なところを少しいじるなら

     高原
         森嶋
       中田
   小野
      稲本   明神
        戸田
   中田  宮本  中沢

       ソガハタ

といったところでしょうか

極端な話、中盤にDFの戸田、波戸をいれることによってディフェンダーの負担を軽くしようということだと思いますし、実際軽くなってきたとも思います。
それは、それなりに効果はありましたが
ただ、役割分担されすぎた膠着した組織になってしまった印象はぬぐえません。
(もはや、フラット3ではなくなりましたが、例えその申し子たる宮本がやってさえね)
乱暴に言うとおかけで攻撃の戦力が当初より実質2人減ったとさえいえるかもしれません。

そこで、波戸から明神に変えることによって
まず今の右サイドだけ切り離されているような現状を変えよう
ということです。
特殊守備要員を2人から1人に減らそうということです。

別に、波戸が悪いということではなく
現状のチームの約束事を変えろということです。

ある意味、現在の右サイドは波戸に任せているような現状は
ディフェンス陣はもちろん稲本、戸田など他の選手たちも楽だし、やりやすいとは思います。戸田にしてもDF出身だけにDFにとってはありがたいポジショニングをしていますよね。

しかし、過度に役割分担された組織は硬直化を招きますし
現状の日本人選手の資質とも合っていません。

本音はアジアカップのサッカーにフラット3を加えたサッカーを見てみたいのですが
それは強豪国相手でセンターに宮本クラスのラインコントロールできる人材が入らなかったときフランス戦の再現になる可能性もありますので
とりあえず特殊守備要員、戸田を加えてDF陣の負担を軽くしようというわけです。

本音を言えば、宮本がきちんとラインコントロールできれば一番上のフォーメーションでいけるのではとも思っているのですが。

ちなみに中沢を入れたのはベルギーということでヘティングを警戒してということと単に自分の好みです(笑)
それて、日本はどちらかといえば相手によって戦い方を変えるというよりは自分との戦いの部分が大きいですからね。
あまり、過剰に相手を意識しすぎない方がいいと思います。

なんだかんだいって、今の日本の組織守備はなかなかのものだと思います。
これだけ組織的に守られたら、相手も気持ちが後ろ向きになりますから
よく海外リーグで見られる思い切りの良さからくるイレギュラーなスーパーゴールはなかなか出てこないと思います。


   

Re(2):対ベルギー
 glider E-MAIL  - 02/2/17(日) 13:41 -

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   ▼GAITIさん:

どうもです。

ではぼくも対ベルギーの布陣を考えてみます。

まずはスタート。

         柳沢  高原

           森島    

    小野     稲本    波戸

           戸田

    服部     森岡    松田

           川口

前半30分or後半〜(あんまり意味ないけど、あえてプレイエリアで書くと)

         柳沢  
              森島
    小野     中田
       名波  
             
          戸田     波戸
          
    服部    森岡   松田

          川口

リードしたら

          柳沢
          中田
                
   小野   名波    伊東   
          戸田      波戸

     服部   森岡   松田

          川口

リードされてたら

              柳沢
        アレックス  
                 中田
      小野     名波    
                   波戸
             戸田
      
        服部   森岡   松田

             川口

えっと、多分ベルギーは序盤にガツっと来ると思うんですよね。
「この新米野郎、思い知らせてやる!」って感じで。
だから、プレス強化の布陣。
で、そこでペースを渡さずにしのぎ、その後で中盤で持てる選手入れて点を取りに行く。
そこでリードしたらラインの前厚くしてボールをキープし、波戸はサイドバック化してもいいから相手に危険位置まで攻めさせない。
ベルギーのようなチームは引きづり出しちゃえば隙ができるからそこで追加点。
中田に充分にスペースを使ってもらう、と。
小野、名波、ケースによって伊東、波戸が飛び出して行けばいいでしょう。
2ー0で緒戦勝利!
・・という机上のプランです(笑)

試合終盤まで膠着、あるいはリードされてしまったらアレックス投入。
本山でもいいし。(ほんとは本山のが好きだったり・・)


>役割分担されすぎた膠着した組織になってしまった印象はぬぐえません

確かにね。ぼくもそう思います。
ただ現状を考えるに、こうして現実的に考えざるをえないですね。
何度も言ってきたことですが、バックスと中盤に密着性の低い今、バックス陣に機動性が足りない今、波戸の起用は致し方ない。
そうしなければ相手にラインの外を使われてしまう。
また、戸田に現在与えられている役割も似たようなもの。
本当は戸田はそれだけの選手ではないと思うんですが、ラインの前の番犬にならざるをえない。
ラインの前やラインの外にボールが出る時、サイドの突破、それに対してバック陣がもっと早くプレッシャーをかけること、そうしたプレッシャーを可能にするポジションバランスと中盤との連係を高めること、「一番早く行ける者が一番先にプレスに行く」ことの徹底、そうした速度での守備、テリトリーに囚われないカバーリングが実現されない限り、強豪に対しての「右サイドバック」としての波戸の存在は必須になっています。
ものすごく簡単に言えば、中盤と最終ラインの連係が薄く、3バックスの活動範囲が狭いから、波戸をバックスとして4バックで守っているようなものです。
だから、ラインどうのこうのじゃない。そういう問題じゃありません。
逆に、DFの3人がいつまでもラインとしてひっついているから遅くなっているとも言える。
ラインコントロール結構。できる限りは押し上げましょう。それは「コンパクト・フィールド」のために絶対に必要なこと。
でも、それだけじゃ話は半分です。それだけではプレッシャーはかからないんです。
そして、ラインに誰が入っても「オフサイドライン」が消えるわけじゃないのです。
3CBでのライン維持のためプレッシャーが遅くなっている(つまりプレッシャーがかからない)のでは意味がないのです。
プレッシャー→カバーリング(つまりオートマティズム=ゾーンバランスの再生成=ライン維持)の順番にせねば間に合っていないのです。
人数は揃っていて、バランスも取れてはいるがボールにはノープレス、という状態が繰り返されるだけです。
そうして「押し込まれて」行くのです。
まあ、ずっと同じことばかり言ってますけど・・・

Re(1):対ベルギー
 zukunasi_7  - 02/2/17(日) 20:22 -

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   ▼gliderさん:

こんにちは

>また、ベルギー代表を見た人がいれば、情報もお寄せ下さるとありがたいです。

加藤久さんのベルギー分析の番組を再放送していました。今回はビデオも撮ってしっかり見ましたので、ご参考までに報告したいと思います。(300円払った、何でサッカーセットの中で見られないの?スカパーさん)

* ベルギーの守備について。

取上げていたのは、欧州予選チェコとのプレイオフです。チェコに乗込んでのアウエー戦で、非常に守備的に戦った試合です。
フォーメーションは下記の通り5バックのようです。

        ソンク    ベルヘイエン

  ホール                 ヘルマン
             ワレム

ヴァンケルクホーヘン   シモンズ   トゥフランドル
         ボエク     クレマン

DFラインは日本ほど明確にフラットでは有りませんが、スィーパーシステムと言う訳でも有りません。ボエク、クレマンは図のように下がっている訳では有りません。表記の都合上ですので、悪しからず。

5人が非常にコンパクトに並び、ゴールエリアの巾程度に中央に絞り込んでいます。ボールがサイドにある場合、逆サイドの最終DFは、ほぼゴールポストの位置です。
加藤久氏曰く、バイタルエリアをしっかりと固めているとの事。
そこから必要に応じて前へ出てきます。
サイドにおいては縦を切り、クロスを上げられるより、深く進入させない事を優先しているようです。

特筆すべきはその高さで、DFの身長は軒並190cm、それらがゴールマウスの前をしっかりと固めています。中途半端なクロスは全く無意味と思われます。
この試合でもチェコが奪ったコーナーキックは7本有ったそうですが、チェコの選手が先に触れたのは0だそうです。ことごとく撥ね返しているようです。

また長身の為リーチが長く、通ると思ったスルーパスがカットされたり、なまじなフェイントでDFを抜こうと思っても、足が伸びてきそうです。

下のスレッドで触れた、DFの先読みABCの話ですが、実はDまで有りました。
シチュエーションとしては、DFラインはペナルティーエリアの前縁あたり。

1.攻撃側右からのサイドチェンジで、左サイドでAがボールを受けます。
2.Aはそのまま前を向きますが、ベルギーDFに前をはばまれ、右側のBに横パスします。
3.Bに対して、Aからのパスが出るか出ないかのタイミングで、DFがフォアチェックのスタートを起し、Bにボールが届いた時には既にパスコースをふさいでいます。
4.Bは仕方なく、Cにバックパスします。Cは多分DFでしょう、フリーでした。Cはさらに右前方にいた攻撃的選手Dにボールをパスしました。
5.Bがボールを受けた瞬間、ベルギーの最終ライン右側から2番目にいたDFがするするとスタートを切り、Cを経由してDがボールを受けた時にはDに張付く感じで、前を向かせず、Dは後向きにドリブルして逃げ、DFにボールを返すしかありませんでした。

わかり難い説明で申しわけ有りませんが、ベルギーDFが攻撃側の意図を読み、ボールの受け手に対しプレッシャーをかけていく様子が、画面では非常に良く解りました。
決して無理をしてボールを奪おうとせず、柔軟に押返していくと言う感じです。その為ゴール前でのファールは非常に少ないとのことです。

攻略には、高いクロスの競合いは全く無意味と言っても良さそうです。
しかし、上記のようにDFが無理をしない為、ゴール前でも後向きでならボールを持たせてくれそうです。ですからワンツウなど、敵ゴール前に基点を作り、2列目3列目からの飛出しに寄る、前を向いての突破が効果的なようです。森島や柳沢などの速い動きには期待が持てそうです。


* ベルギーの攻撃について

取上げていたのは欧州予選9節のスコットランド戦でした。
ホームでのこの試合は4バックで戦ったようです。

     ソンク    ウィルモッツ

 ホール              ベルヘイエン
      ワレム   ハンデルハーグ

ヴァンケルクホーベン       ドゥフランドル
       バンミール   ボエク

攻撃の主体は左サイド、特にホール、ワレム、ヴァンケルクホーベンのコンビネーションでの攻めで、攻撃の8割がこの三人に拠る物のようです。反対に右サイドが出てくる事はあまり無いようです。

ワレムが10番で、ゲームをコントロールしているように見えました。
ワレムにボールを預け、ホールが飛出し、ホールが内側に切れ込めば、ヴァンケルクホーベンがオーバーラップし、ワレムはパス出しした後、さらにその外を廻ってサイドを突くと言うような攻撃をしていました。
日本で言えば、小野と稲本の絡みに、中田浩二がオーバーラップして攻撃参加すると言う感じです。

すごいのは攻守の切替えで、自陣ゴール前でボールを奪うと、ホールやヴァンケルクホーベンが猛烈にダッシュし、ワレムが間合を取ってパス出しすると言うようなパターンで、すごく速い。自陣ペナルティーエリアで守っていたホールやワレムが十数秒後にはシュートを撃っています。
また、ワレムは非常に良いプレースキッカーで、ヘッディングのし易い安定した軌道のフリーキックを操るようです。

日本の右サイドの守りがカギに成ると、加藤久氏は言っていました。

FW陣は、すごい選手は少ないと言っていましたが、各種特色の有る選手をそろえているようです。
ムペンサ:スピードが有り、マークを外すのが旨い、あまり動かない。印象的には小さなエムボマって言う感じ?
ソンク:運動量が非常に多い、ボールタッチも多くディフェンスもしっかりとやる。中山的選手?
ペーテルス:身長196cmリーチの長さ、懐の深さを活かしたプレイ、ヘッディング強い。

その他、セットプレイになると身長の高いDFが攻撃参加してくるようです。

左サイドの攻撃、猛烈に速いカウンター攻撃、高さを生かしたセットプレイ。
勝負にならないと言うような感じでは有りませんが、勝つと言う事になると難しそう。
守られたら、点を取るのは非常に難しそう。セットプレイの守備も非常に難しそう、ゴール前でのファールは厳禁ですね。反対にこちらのセットプレイは単純にほーり込むだけではどうしようもない。
たとえボールを支配できても、ペナルティーエリアへ入れてもらえそうにない感じ。

ボールを持たされるのではなく、イーブンで中盤でのボールの奪い合い、そこからのショートカウンターにもち込めたら、結構良い勝負が出来そうな感じでした。
どうやってそのゲームプランに持込むのか、グライダーさんの言われるように、攻めてくれたら勝機を見出せるように思います。

Re(2):対ベルギー
 GAITI  - 02/2/18(月) 1:47 -

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   ▼zukunasi_7さん、gliderさん

gliderさんは、Wカップに向けてのベルギー戦の話をしたかったと思うんですけど
話をそらしてしまい、申し訳ありません。
そして、ズクナシさん話を戻してくれてどうもです。


>どうやってそのゲームプランに持込むのか、グライダーさんの言われるように、攻めてくれたら勝機を見出せるように思います。

ベルギーが初戦をどういう位置付けで来るかにもよりますね。
個人的には、開催国相手の大事な初戦ということで最低でも引き分けという感じで慎重にに戦い方をしてこると思います。
前がかりで来てくれれば、日本もやりやすいとは思うのですが・・・
現状で引かれると、崩すことが難しそうです。


それと、gliderさん違うスレッドに前の議論の続きを書こうと思いますので
もし良ければ読んでください。

Re(3):対ベルギー
 zukunasi_7  - 02/2/18(月) 3:45 -

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   ▼gliderさん:

宜しくお願いします。

▼ GAITIさん:

お久しぶりです。

布陣の事はお任せして。

>えっと、多分ベルギーは序盤にガツっと来ると思うんですよね。
>「この新米野郎、思い知らせてやる!」って感じで。

この辺は私、少し異論が有ります。はたしてガツッと来てくれるでしょうか。
「ボク、どのくらい出来るか見てあげるから、やってごらん」って言う感じで、ボールを持たせてくれて、ペナルティーエリアの手前までは行けるけど「そこから先は駄目よ」って、いい様にあしらわれるのではないかと。
そうなったら、こちらは走りまわされて消耗し、相手は悠々とエネルギーを温存して、後半20分過ぎあたりから、それこそ怒涛の攻撃にさらされそうな気がして、絶対にそういう流れにはしたくないと思いますが。

グライダーさんのおっしゃるように攻めてくれたら、日本にとっては非常にやりやすい様に思います。
フランスやスペインのような攻撃力が有ると言う印象では有りませんでした。押込まれて、防戦一方と言うような心配は無い様に思います。
個々の選手のスピードなどは日本の選手のほうが有るように感じます。
ボールの走るスピードはまた別の話ですが。

中盤勝負にもち込めたら、良い勝負が出来るように思います。
コンパクトフィールドを維持し、ボールを奪われても展開させず、すぐ奪い返す。中盤でのボールのつつきあい、絶対にカウンターを許さない戦い方。
そのような展開にもち込めたら日本のペースと言ってよいかな?と。

ですから立上りは慎重に、攻めてくるか、守ってくるか様子を見ながら、
攻めてきたらグライダーさんのおっしゃる通りプレスで対抗。
守ってこられたら、どうすれば良いのでしょう。
守っている相手を引出す手段は、有るのでしょうか?
取られても良いから、イーブンのボールを放り込み、無理やり競合いに持込む?
それとも強引に攻込む?
うまく先制する事ができたら、後はグライダーさんのおっしゃる通り。

>ベルギーのようなチームは引きづり出しちゃえば隙ができるからそこで追加点。
>中田に充分にスペースを使ってもらう、と。
>小野、名波、ケースによって伊東、波戸が飛び出して行けばいいでしょう。
>2ー0で緒戦勝利!
>・・という机上のプランです(笑)

良い夢が見れそう。

>>役割分担されすぎた膠着した組織になってしまった印象はぬぐえません
>確かにね。ぼくもそう思います。
>ただ現状を考えるに、こうして現実的に考えざるをえないですね。
>何度も言ってきたことですが、バックスと中盤に密着性の低い今、バックス陣に機動性が足りない今、波戸の起用は致し方ない。
>そうしなければ相手にラインの外を使われてしまう。
>また、戸田に現在与えられている役割も似たようなもの。
>本当は戸田はそれだけの選手ではないと思うんですが、ラインの前の番犬にならざるをえない。

私は、F3が新鮮な戦術だった為、トルシエのF3などと喧伝され、トルシエさえ意図しないような方向へ議論が行っているように思います。
ライン操作のみが重要視され、本当に重要なコンパクトフィールドの意味が理解されていないのではないかと感じます。
コンパクト化された守備ブロックの流動性や柔軟性、カバーリングやフォローのし易さなどが軽視され、機動力の重要性が見過されているように思います。

フラットラインディフェンスは、コンパクトフィールドを実現する為のライン操作の方法論であり、フラットである事は本質ではなく、単にオフサイドルールをより有効に利用する為の方便でしかないと思います。フラットでなくてもコンパクトフィールドは作れるとはずです。

大事なのは上げ下げの等、前後左右の移動のタイミングをチーム全体が共有する事で、前後の3ラインを緊密に保つ為の方法論ではないかと。
DFラインの前に位置する選手たち(ボランチなど)が、後ろを見ずとも、敵の動きとボールの状態に依り、DFラインがどの辺にいるか、どう動こうとしているのかを把握できる事、それが守備ブロックを一体に緊密に保つ為に非常に重要で、DFラインが恐怖心などで勝手に動かない様、トルシエが繰返し叩き込んだ為、ライン維持とフラットの重要性のみが強調され、話がおかしな方に行っているように感じます。
ラインの高さとは、その前のラインとの相対的な位置関係としての高さであり、ピッチ上の位置の問題ではないと思います。

たぶん、縦にも横にも圧縮された守備ブロックを、前後左右に機動的に動かす事が肝心であり、DFラインが3バックであろうと4バックであろうと、圧縮されたピッチ約半分の巾を守るに足る能力が有れば良いのだろうと思います。
現に、ベルギー代表も守備的に戦う時は、5人でペナルティーエリアの巾すらカバーしていないわけで。サイドへの対応は守備ブロック自体の左右方向の機動性がすべてを決するのかと。
そういう意味で、3バックはサイドが弱いと言うのは誤りだと思います。
ただし、3人の場合DFライン構成員のラインからの逸脱(フォアチェック等)は、少し怖いかも知れません。
グライダーさんは3人でも充分とお考えなのでしょうか?
私は、スペースを埋める為には3人で充分と思いますが、柔軟性と言う意味では4人のほうが良い様に思います。(4バックと言う意味では有りません。少しニュアンスが違います)
ベルギーの場合4人ないし5人いる事に依り、最終ラインから全体を俯瞰し、必要に応じて前へ飛出していく体制を作っているように見えます。

現状の日本代表は、敵ボールの場合、最終ラインを4人で構成している事が多いようです。そうであればより柔軟に、前にあるいは横に飛出して行くような運用をしないといけないし、それが出来ると思います。

DFラインと言う捉え方をやめ、その前を含めた守備ブロックと言う概念に変えないといけないのではないかと思うのですが。さもないと、いつまで経ってもDFラインはDFライン、ボランチはボランチ、ちっとも一体感が出てこない。いかがでしょうか?

>ラインの前やラインの外にボールが出る時、サイドの突破、それに対してバック陣がもっと早くプレッシャーをかけること、そうしたプレッシャーを可能にするポジションバランスと中盤との連係を高めること、「一番早く行ける者が一番先にプレスに行く」ことの徹底、そうした速度での守備、テリトリーに囚われないカバーリングが実現されない限り、強豪に対しての「右サイドバック」としての波戸の存在は必須になっています。
>ものすごく簡単に言えば、中盤と最終ラインの連係が薄く、3バックスの活動範囲が狭いから、波戸をバックスとして4バックで守っているようなものです。
>だから、ラインどうのこうのじゃない。そういう問題じゃありません。
>逆に、DFの3人がいつまでもラインとしてひっついているから遅くなっているとも言える。

私は波戸を含めて、グライダーさんのおっしゃる事を実現しなければいけないと思います。と言うか波戸が切離されている印象が無くなって(これは私だけかもしれませんが)、一体感が出てきたら良いなと思っています。

読返してみると、「たぶん」とか「思う」とか、気弱な言葉のオンパレードで、恥かしい。まだまだ確信を持って語れるような段階に無く、ご容赦ください。

Re(4):対ベルギー
 glider E-MAIL  - 02/2/19(火) 4:16 -

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   ▼zukunasi_7さん:

どうも!興味深い書き込み、ありがとうございます。
寝ようと思っていたんですが、ぼくにとっては重要なところなんでここだけレスします。
あと、ベルギー情報感謝です。

>はたしてガツッと来てくれるでしょうか。

誤解を生む書き方しちゃいましたね、すいません。
「ガツッと来る」という認識がぼくと違っているのだと思います。
ぼくはベルギーが序盤から人数かけて攻めてくるとは思っていなくて、「ガツッと来る」というのは「激しくはやくプレッシャーを掛けてくる」という意味で書きました。
ボールを奪えばむろん攻めてくるでしょうけど、人数をかけて全体を上げて、ということはないと思います。
ハードにプレッシャーかけて中盤戦を制し、試合の主導権を握ろうとしてくるだろうということ。
ボールへの寄せ、球際の強さ、1対1、そのあたりは日本に勝ち目はなさそうなんで、日本はそこに人数かけないといけないだろうな、ということです。
自分達のボールになったら、できるだけ速くボールを動かし、前線の活動量とスピードで勝負。
ベルギーは、守備の強さに特徴があるとはいえ、引いて固めて、ってチームではなく、中盤でのプレッシング・スピードと組織的守備が特徴のようなので、激しいプレスを速いボール回しでかいくぐってのショートカウンターは有効だろうと。
ならば、稲本、森島の先発ではないかという考えになりました。

>大事なのは上げ下げ等、前後左右の移動のタイミングをチーム全体が共有する事

その通りだと思います。まずはそれを「ボールの動きにより」全体として緻密に行うから、ボールオリエンテッド。

そしてそれは、(前後し、ないまぜにしてしまいますが)

>コンパクト化された守備ブロックの流動性や柔軟性、カバーリングやフォローのし易さ
>守備ブロックを一体に緊密に保つ

というところに、その守備方法論の主たる目的があるのは明白だとぼくも思います。
だからこそ、

>縦にも横にも圧縮された守備ブロックを、前後左右に機動的に動かす事が肝心

なのは当然であり、「機動的」とはこの場合つまり「速度」の問題が最重要になる。
そして、時間軸としてそのことを詰めて行けば当然、運動量ではない「広さ」の問題でもある。
それはつまり、「はやさ」を「時間軸」で考えて行けば、「流動性」の必要が生ずるのは「あたりまえ」であるということにもなりますね。
うーん、うまくわかりやすく言えてないけど、ズクナシさんにはわかるからいいか。
どーせずっと同じこと言ってるんだし(笑)

・・・・・・・・・・・・

求められるひとつひとつは、ミツさんの言うように「当然のこと」。
それを組織として「やりやすく」しているという所にこのシステムの面白さがあり、「ボールオリエンテッド」とぼくは呼ぶ理由です。つまり速度を上げやすく、ということは攻撃的守備をしやすく、意識としての積極性を持ちやすくなる、ということ。(サザ、わかってくれたかな?)

ちょっと脱線。
いやこないだよしさんに会った時に聞かれて、ちゃんと答えなかったもので。

・・・・・・・・・・・・

戻ります。

>グライダーさんは3人でも充分とお考えなのでしょうか?

本来的には「充分なはず」だと思います。
3人が必要な時にラインから外れ、ボールへ寄せる速度があれば(それを可能にする組織的反応、バランス再構築の速度、個人のポジションニング能力、相手との距離を適正に取れる守備能力も含み)、そこできちんとボールへプレッシャーがかかり、時間を生み出せるなら、「オートマティズム」はそこでも生きるはずです。
だからこそ、中盤の選手、特に中盤のうしろめの役割を担う選手とアウトサイドの選手にも(まあチーム全体ですが)「ライン操作の約束事」を叩き込んでおく必要がそこにもある。
そのバランスを(選手起用の面で特に)左上がり右下がりにすることは、よって当然理解しうる範疇になります。
だからと言って、右サイドハーフをDFとして捉えるのは本来は「押し込まれた状態」が前提であり、さして押し込まれていないにもかかわらず、そういう状態を自ら作らざるを得ないのはまさに「時間が生み出せない」からです。
このことはラインの前でも同様であり、バックとしての仕事もでき、かつ「中盤」としての仕事もできる戸田をライン前に貼付け、状況の中での相手攻撃の中心を担っている選手の殺し屋になったり、右で左でプレッシャーかけて回る「ライン前の番犬」のようにプレイさせる要因になっていると思います。

そういう具合に、3バックスの機動性の低さが大きく右サイドと中盤の底の選手に影響し、それは中盤全体に影響し、チーム全体を「固着化」させている。
日本の「プレッシャーの速度(=機動力)」が問題にならないような相手の場合には「固着度」は下がりますが、そうでない相手になればなるほど「固着」して行くことになるわけです。
それは、相対的な必然でもありますが、自ら招いていることでもある。
ぼくが再三問題にしているのは、その「自ら招いている部分」と、そこへの対処としての「次善的対応策」がそこそこの結果を出し、本質的には矛盾を孕んでいるにも関わらず、このまま本番に突入しそうな感じがすることです。

トルシエの方法論が本来的に抱えている「哲学」は、どこをどう切り取っても「ポゼッション・フットボール」であり、故に以上のことは「根本的な大問題」です。
だからと言って、ことは個人の判断や反応や守備技術の問題に大きく関わる問題でもあり、一朝一夕でどうにかなるはずもなく、また監督としては次善策を取るしかないようにも思うし、選手もコツコツ努力するしかないだろうし、見ていてとても歯がゆく不愉快です。
ぶっちゃけイライラするんですよね。
「行けよ、オラ!」なんてね(笑)

ベルギーの、4人ないし5人で最終ラインから全体を俯瞰し、そこから前へプレスへ出て行くという方法は、それはそれで安定するだろうし、守備組織としての速度ももたらすでしょう。
たぶん、そういう体制を作ることで「はやさ」も可能にしているのでしょう。
しかし、それは例えそのことでボールの支配率を高めたにしろ、エリアポゼッションという視点から見れば、少なくとも「攻撃サッカー」ではない。
「哲学が違う」としかぼくには言えません。

日本は、今まさに世界に飛び出そうとする若いチームであり、みずからのサッカーを確立しようとする若いチームです。
現代の3バックがどういう能力を有してしなければならないかは、アルゼンチンをはじめ強豪チームが示してくれています。
あれと同じようにやれとはとても言えないし、まったく同じようにやる必要もありませんが、もう一度御質問にお答えするならば、ぼくは「3人で充分」という考えです。
3人でも、「より柔軟に、前に後ろに右に左に飛び出して行く」運用をしなくてはならないと考えています。
カバー(安定した体制)→プレス、ではなく、プレス→カバーで良い、それで間に合うはず、そのためのオートマティズム、コンパクトフィールド、ボールオリエンテッドだろう、と思っているのです。
ラインはライン。
でもDFもボランチもない。
オフサイドラインは「常に」存在するもの。
プレス。
ゾーンバランス。
誰がどこだっていい。
もっとも大切なことは相手に時間(=スペース)を与えないこと。
直径2mの一瞬。
日本代表のシステムが持つもの。
面白いとか面白くないとか、良いサッカーとかなんとかではなく、これは現実。

ズクナシさん、ようやくぼくが望んでいた話しあいです。

あ、
 glider E-MAIL  - 02/2/19(火) 4:20 -

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   送信してから気がついたんですが、GAITIさんが別スレッドを用意してくれたようなんで、上のぼくのレスの後半部の話はそちらに移しましょう。

GAITIさん、ごめん、今日はもう眠くてダメです。
明日(仕事だけど)かあさってにレスします。

Re(3):対ベルギー
 zukunasi_7  - 02/2/19(火) 13:08 -

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   ▼GAITIさん:

こんにちは、レスありがとうございます。

>個人的には、開催国相手の大事な初戦ということで最低でも引き分けという感じで慎重にに戦い方をしてこると思います。
>前がかりで来てくれれば、日本もやりやすいとは思うのですが・・・
>現状で引かれると、崩すことが難しそうです。

ほんとうに、引かれてしまったら、チェコでさえホームで勝てなかった。
ただ、全く勝負にならないと言うような相手ではないと思います。
相手がどんなゲームプランで来るか、トルシエがどんなゲームプランで立ち向うのか、すごく楽しみです。

>それと、gliderさん違うスレッドに前の議論の続きを書こうと思いますので
>もし良ければ読んでください。

「つづき」が書きあがるのを楽しみにしています。
急かす訳では有りませんが、先を知りたい。

Re(5):対ベルギー
 zukunasi_7  - 02/2/22(金) 1:56 -

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   ▼gliderさん:

レスありがとうございます。
いろいろと考える事も有り、返事が遅れ申しわけ有りません。
2・3質問なども含め、書きますので宜しくお願いします。

>ぼくはベルギーが序盤から人数かけて攻めてくるとは思っていなくて、「ガツッと来る」というのは「激しくはやくプレッシャーを掛けてくる」という意味で書きました。
>ボールを奪えばむろん攻めてくるでしょうけど、人数をかけて全体を上げて、ということはないと思います。

私の早とちりでした。そうですよね、大事な初戦そんな無理をしてくるはずも無く。
そうなるとやはり一筋縄では行きそうにないですね。
しかし、日本もしっかりとコンパクトフィールドを形成できれば、結構良い勝負が出きるのではないかと思っています。
私も森島・柳沢などスピードのある選手に期待しています。

>>大事なのは上げ下げ等、前後左右の移動のタイミングをチーム全体が共有する事
>その通りだと思います。まずはそれを「ボールの動きにより」全体として緻密に行うから、ボールオリエンテッド。

この辺の事を確認できて、私としては非常に嬉しいです。以降前半部分については理解できたつもりです。

>>グライダーさんは3人でも充分とお考えなのでしょうか?
>本来的には「充分なはず」だと思います。

この問題は、たぶんグライダーさんならそうお答になるだろう、と予想した上での質問でした。欧州予選の様子など垣間見るに、本当に3で大丈夫だろうか、4にしておいたほうが無難ではないか、と言う思いは正直の所小さくありません。
私自身の不明の為、選手の能力の把握がしきれず、彼我の能力差なども観念的にはつかめても、明確に解ると言う所までは行きません。これは自身の眼を養うしかないのですが、現状では致し方なしと言う所で、解る方に聞くにしかずです。

>ぼくが再三問題にしているのは、その「自ら招いている部分」と、そこへの対処としての「次善的対応策」がそこそこの結果を出し、本質的には矛盾を孕んでいるにも関わらず、このまま本番に突入しそうな感じがすることです。
>だからと言って、ことは個人の判断や反応や守備技術の問題に大きく関わる問題でもあり、一朝一夕でどうにかなるはずもなく、また監督としては次善策を取るしかないようにも思うし、選手もコツコツ努力するしかないだろうし、見ていてとても歯がゆく不愉快です。
>ぶっちゃけイライラするんですよね。

現状での結果を見るにつけ、それが本来の有るべき姿によって得られるであろう結果を想像した時、グライダーさんが歯噛みする気持が、だいぶ解ってきました。

>トルシエの方法論が本来的に抱えている「哲学」は、どこをどう切り取っても「ポゼッション・フットボール」であり、故に以上のことは「根本的な大問題」です。

さてここで質問なのですが。あまりに基本的な事で申しわけ有りませんが。

「ポゼッション・フットボール」とは、地域支配ということですよね。もっと簡単に言えは、局面での数的有理を作り出す事と理解して良いですよね。
だから、守備ブロックの機動性・移動スピードが非常に重要であり、エリア内における個々の選手の対応力・機動性・柔軟性、そしてオートマティズムが問題になるということですよね。
マイボールの時はボールポゼッションと言う事も絡むと思うのですが、守備時においては・・・・

さらに、一般的な事で。
コンパクトフィールドと言う概念は、いつ頃から有る物なのですか?
前後(上下)の圧縮と言うのは、多分ラインコントロールと同時に発生していると思うのですが、左右の圧縮・絞りと言うのは同時に生れたのでしょうか、それとも割と最近の事なのでしょうか。どなたか解る方がおられましたら、教えて頂けると嬉しいのですが。

今回も教えて頂きたい事ばかりで恐縮です。どうぞ宜しく。

▼GAITIさん:

上のスレッドの「つづき」を楽しみにしていますよ。
フラットスリーへの愛が感じられます。

>GAITIさん
 kind  - 02/2/22(金) 12:11 -

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   ▼グラさん:

すいません、私信としてこの場を使うことをお許しくださいませ。

▼GAITIさん:

上のスレッドみてます。

今現在サッカー議論できるような余裕はあまりないんですけど、
「失敗もしていないのに純度を下げる」のくだりに柏手(かしわで)。
そこから、宮本森岡松田のラインディフェンスにおける考え方ないし純粋な統率技術の差、
ラインディフェンスはほんとうに時代遅れでナンセンスなのか、
宮本にしかできないラインディフェンスが存在するのかしないのか、
さらに、、、ぼくがいずれグライダーさんにお伺いしようと思っている
「機動力」というものを既存のテクニカルタームに翻訳した
解析などに持ち込んでいただければ、ぼくとしては非常に喜ばしいです。


しばらくはいち読者として参加させていただきますので
これは「応援」です(笑)。就職活動が一段落するか
代表戦が始まるかすれば(代表の試合には就活なぞ関係ねえー)
書き込ませていただきますので。


ではでは。(`◇´)ゞサザ

>kindさん
 GAITI  - 02/2/22(金) 17:39 -

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   ▼kindさん:
>上のスレッドみてます。

貴重なお時間を割いてみていただいてどうもです。


>そこから、宮本森岡松田のラインディフェンスにおける考え方ないし純粋な統率技術の差、
>ラインディフェンスはほんとうに時代遅れでナンセンスなのか、
>宮本にしかできないラインディフェンスが存在するのかしないのか、

この辺は、書こうと思っていました。
ただ、具体的場面を上げて宮本、森岡のラインコントロール技術を説明することはちょっと無理かな。
私としては、「森岡のラインコントロールはラインディフェンスのそれではない」
とかなり初期から思っていたので
それを書くだけですね。
(ちなみに、だから森岡はダメというわけではないです「高純度ラインディフェンスでは森岡は向いていない」ということです)

また、松田は現状ではラインの統率者とは言えなくなってきていますね
それだったら、むしろ左にいますが、中田浩二の方が高いラインを統率できそうです。

>さらに、、、ぼくがいずれグライダーさんにお伺いしようと思っている
>「機動力」というものを既存のテクニカルタームに翻訳した
>解析などに持ち込んでいただければ、ぼくとしては非常に喜ばしいです。

ここまで行くかな(笑)
ちなみに、私が前にgliderさんと議論させていただいたときに
「選手の稼動範囲の差」という概念で「機動力」を説明しました。

つまり、プレッシングサッカーにおける「ぶつかり合い」では
日本人と南米、ヨーロッパの選手では、
足の長さなどから来る「間合いの広さ」
筋肉量の差からくる「あたり強さ」などの差から
(また、これら「あたり」に対する苦手意識から日本人でも何とかなりそうな肝心の「あたりに関する技術的なこと」も未熟です。)
よって、同じ「ぶつかり合い」でも精神的的スタミナ消費が大きいので選手の「稼動範囲」が狭くなる。

だから、日本においては選手の「狭い稼動範囲」をあらかじめ考えた
もっとも効率的な初期フォーメーションを模索する必要がある
(つまりはあらかじめ起こりうるポジションチェンジを想定して選手を配置する、などですね)
などなどをグライダーさんと議論させていただきました。

今だから、もうちょっと補足すると
私もポジションチェンジを積極的にする流動的なサッカーをして欲しいです
そのためにこそ、1つ1つのポジションの働きをより正確に解析する必要があるということです。

おっと、話がそれまくった(汗)
まずはラインディフェンスからだった。

>しばらくはいち読者として参加させていただきますので
>これは「応援」です(笑)。就職活動が一段落するか

ライター関係の就職ですか?
就職活動が上手くいくことを祈っていますね。
がんばってください。

>代表戦が始まるかすれば(代表の試合には就活なぞ関係ねえー)
>書き込ませていただきますので。

同感です。
何故に、私はサッカー(と競馬もか)を、ときに実際の生活よりも優先してしまうのでしょうか
いやー自分でも不思議ですね。

Re(6):対ベルギー
 glider E-MAIL  - 02/2/23(土) 21:28 -

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   ▼zukunasi_7さん:

>「ポゼッション・フットボール」とは、地域支配ということですよね。もっと簡単に言えは、局面での数的有理を作り出す事と理解して良いですよね。

『possession』という単語を日本語訳すると、「所有、入手、占領、占拠、占有」という意味になります。
ぼく個人としては、こういう単語を専門用語化して競技独自の意味を与えて常用することは、解釈の拡大やそれによる認識の誤差等も生むことになり、しまいには意味を取り違えて一般化される等という悲劇も生まれているために、反対しています。
なにやら難しい言葉を並べ立ててサッカーを論ずる必要などはどこにもなく、やたらと専門用語を使いまくるのは愚かしいことと認識しております。
難しいことを難しくしか言えないのは知恵が足りない証拠、簡単なことを難しく言うのはただのバカ、と自分を戒めることしばし。
便利なんでつい使ってしまうのですけれど。
ぼくは知恵が足りなく、時にただのバカです(申し訳ない)。

というわけで、なるべく「言葉本来の意味」で捉えてやるのが正しい、というのがぼくの認識です。
さて、「ポゼッション・フットボール」ですね。
意味上は「占拠」ということですから、もちろん「地域」のことが最大でしょう。
とはいえ、自陣ゴール前を「占拠」したって、試合を「入手」できるわけではないですから、これはやはり「相手陣」を含まねば意味がないってことになりますね。
さらには、相手ボールなのに相手陣に固り続けるのは「試合放棄」に等しくなってしまうので、「ボール支配」も含まねば意味がないってことにもなります。
つまり、この場合の「ポゼッション」は「試合全体」にかかる、とするのが正しいように思います。
なんだか英語か国語の授業みたいになってきました(笑い)が、こうして「意味拡大」の一途を辿らざるを得ないのですね・・・

>マイボールの時はボールポゼッションと言う事も絡むと思うのですが、守備時においては・・・・

「ポゼッション」を「試合の支配(支配はpossessionではありませんが)」のための「実効的地域占拠」とすると、これはボール保持時でなくてもやらなければならないことがありますね。
つまり、「できる限り高い位置でプレッシャーをかけ、ボールを奪還し、占有地域を相手に拡大させないこと」です。
それも、「できる限り高い位置でプレッシャーをかけられる体制」を作っただけでは目的は果たせず、「有効なタイミング」「有効な形」でプレッシャーがかけられねば、やはり相手の占有地域拡大を許すことになりますよね。

というわけで、「できるだけ高い位置でプレッシャーをかけられる体制」を作ることはできるようになった日本代表ですが、そこから先の「実効的タイミングと速度」を伴ったプレッシャー、あるいはそれを可能にする個々の位置微調整、簡単に抜かれない守備技術とそれによって可能になる相手との距離、さらには正しいタイミングを可能にする相互の連係、そのすべての速度、そういったことが今の問題だと思うのです。
組織としても個としても遅く、狭く、ゾーンバランスは取れていても実際には相手にフリースペースを与えていることが。
「一瞬の直径2m」があれば充分以上な選手、世界にはゴロゴロしてますよね?

>コンパクトフィールドと言う概念は、いつ頃から有る物なのですか?

少なくとも重視されるようになったのはサッキの頃からではないでしょうか?
サッキ式では、構成された3本の各守備ラインが開くことが最も怖れることだったわけですから、各ラインの距離を詰めること、つまり全体をコンパクトに保つことがどうしても必要になり、「コンパクトフィールド」という概念が重視されるようになったのではないでしょうか。
あの頃の試合映像を見てみると、左右に圧縮することを組織的統一性を持って行っているようには見えず、「ボールの移動」という約束事によって全体がある程度連動し、「個と個」の繋がりによるものだけではなく、組織としての決められた統一性のもとに動くことを必然とするようなことが行われるようになったのは、「ゾーンプレス」を破るべくボールと人の流れをより速くする意図を持って為される攻撃選手間の緻密な連係とより速い攻守/守攻の切り替えが計られるようになった以降のわりと最近のことなのではないでしょうか。

どうも歳のせいか、最近は記憶喪失ぎみなので、いつ頃からの話だったか、はっきり思い出せないのですが・・・

Re(7):対ベルギー
 zukunasi_7  - 02/2/25(月) 14:10 -

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   ▼gliderさん:

レスありがとうございます。
ここ数日、ちょっと忙しくなりそうで、返信が遅れます。
ご容赦ください。

Re(1):対ベルギー
 zukunasi_7  - 02/4/10(水) 0:49 -

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   ▼gliderさん:

ご無沙汰していました。
年度末にかけて、めちゃくちゃに忙しくなり、代表の試合だけは見たものの、それ以外のサッカーは封印していました。おかげでこの2ヶ月弱の間に、3・4ヶ月の仕事をさせてもらいました。無理してもやれる時にやらないと、いつ仕事が無くなるか分らないと言う、情けない状態なものですから。

欧州予選、サンマリノ対ベルギー戦、ベルギー対スコットランド戦を見ました。以前のベルギー情報は加藤久さんの解説番組でしたので、90分間ベルギーの試合を見たのは始めてです。

※サンマリノ・ベルギー戦

サンマリノホームゲーム、1対3でベルギーの勝利。
相手、サンマリノはセリエCのプロ選手が一人、後はアマチュアと言う弱小チームです。ベルギーのホームゲームでは10対1でベルギーが勝っています。

このゲームのベルギーは、サンマリノをなめきっていた所為か、サンマリノの頑張りが印象的で、何度もゴールに迫られながら果敢にはね返し、そのけなげさにいつのまにかサンマリノを応援していました。
前半割合と速い時間帯にベルギーが先制、ところがその直後にサンマリノのカウンター攻撃があっさりと決り同点、これでサンマリノは勇気100倍。
後半中頃、ベルギーが追加点を取るまでのサンマリノの頑張りは感動的でした。
ベルギーはこんなはずではないと言う焦りからか、拙攻を繰返し点が取れません。
この日のベルギーは、スピードも無く、パスのつながりもそれほど良いと思えず、これが本当のベルギーなら、日本は勝てると思った試合でした。

※ベルギー対スコットランド戦

ベルギーのホームゲーム、2対0でベルギー勝利
このゲームで勝てばベルギーはグループ2位以内を確定、スコットランドは負ければWC絶望と言う試合でした。両軍のモチベーションは最高調。激しくしかしクリーンで、非常に美しく良い試合だと思いました。

サンマリノ戦のベルギーとは大違い、全く違うチームの様です。前半は攻守入乱れながらも、ベルギーが圧倒とまでは言えないと思いますが、非常に優勢に試合を進め、美しいパス回しから左サイドをえぐり1点を取りました。その後も何度か決定機を作りましたが、そこはスコットランドもふんばってそのまま1−0で終りました。
後半、スコットランドは頑張りを見せましたが、やはりベルギー優勢。追い付こうとするスコットランド、ロスタイム、ベルギー陣内でのFKで全員が上がった所を、こぼれ球を拾ったベルギーのカウンター攻撃の前に力尽きました。

この日のベルギー、パス回しはほとんど1・2タッチ以内、パススピードも速く、しかも良く走る。スタミナも有り90分間走りまわっていました。スコットランドの寄せも遅くないと思うのですが、寄せ切れず、パスがどんどん繋がります。ウクライナよりはズッと早い印象。試合の位置づけによるのでしょうが、守りのチームと言う感じは全く無し、終始攻め続けていました。

攻撃の組立ては、バックラインでの早いパス回しを2度3度と繰返し、相手守備が振られて追い付かなくなって乱れると、乱れたサイドを早いパス回しで突破し、相手が寄せてくると、強く低い弾道のサイドチェンジパスで逆サイドへ展開する。その他、サイドから中へ切れ込んで、またサイドへパスするなど、ボールの出し入れを早くして相手に絞らせません。足元へのショートパスは早く強く正確です。どんどんスペースをついてくる感じで、選手間の連携も非常に良いと感じました。ドリブル突破はあまり無い様に見受けます。球離れの非常に早いパスサッカーです。

ちょうどポーランド戦で、中田が市川へ送ったサイドチェンジのパスみたいなのを、何本か見る事が出来ました。ピッチの巾を目いっぱい使った攻撃に、スコットランドは終始ピッチを右へ左へ振回されていました。後半は監督の指示からか、寄せを早く激しくしたようですが、それでもプレスは思うようにかからず、為すすべが無い感じでした。

新聞や一部の解説者など、右の攻撃が主と言うような事も言われていますが、この2試合を見る限り、やはり前回のレポートの通り左が主だと思います。しかし、左からも右からも、スピードの有る攻撃を、自在にくりだすと言う感じでした。
話題のムベンザは出ていませんでした。ムベンザ無しでも充分早いのにもっと早くなるのでしょうか。ただ、あれだけ決定機を作ったら、もう少し点が取れても良さそうですが。

守備は、早い寄せで前線からプレスをかけ、パスを何本もカットしていました。中盤は攻守ともにすごく良いと思います。この辺のコンセプトは、日本と良く似ているかも知れません。今話題のDFのフォアチェックも早くて、充分に中盤の守備に貢献していると思います。FKやCKも背の高いDF陣がことごとくはね返し、スコットランドもそれほど低くないと思うのですが、高いボールは通用しませんでした。

この試合を見た感じでは、加藤久さんの解説はおおむね正しいと感じました。久さんも速さを強調していましたが、そのとき感じた印象よりももっと速いと思いました。

※対応策

守備について、トルシエがポーランド戦で、FW鈴木を使った意味が、良く分ったように思います。
FWがバックラインでのパス回しを制限して、片側に追い込まない限り、コンパクトフィールドの形成など不可能と思います。広く展開されては勝負になりそうに有りません。2トップの献身的なチェィシングがカギに成るのではないでしょうか。

中盤ももっと寄せを早くしないと。ウクライナ戦のような事をやっていれば、逆サイドに展開され、あっという間にサイドをえぐられそうです。

前線からのチェイスと有効なプレスによってコンパクトフィールドを形成し、攻撃のスピードを遅らせ、サイドへの展開を許さないような試合運びを出来ない限り、F3がペナルティーエリアまで全速で走るような事になりそうです。
広く展開している敵を、プレスによってこちらのフィールド(コンパクトフィールド)に引込む事が出来て、やっと互角の展開になると思います。全てはプレスがかかるか否か。グライダーさんでは有りませんが、もっともっと早く、もっともっと激しくです。

攻撃では、グラウンダーのクロスは正解だと思います。市川選手、その辺を意識していたのでしょうか。ポーランド戦ではゴロを多発してましたが。高いクロスは守備陣が整う前のアリークロス以外通用しそうに有りません。
CKもクロスも工夫の無い物はやるだけ無駄と思いました。ファーへ送っており返すとか、ショートコナーを使うとか、その辺を意識してやっているのは良いですね。
コンパクトフィールドでのプレス合戦から、ボールを奪ってそのまま一気に押切れるのか、広く速く展開する事が出来るのか、そのへん興味が尽きません。

※まとめ

攻撃的なベルギーは、日本の非常に良い御手本になると思いました。攻撃のコンセプトなどは良く似ているのではないかと思います。

ベルギー戦2試合を見て、相手に対するモチベーションと試合中の精神状態の大切さ、影響の大きさを印象づけられました。ポーランドも日本をなめていたんだろうな。
スコットランド戦のベルギーが最高潮のベルギーである事を祈ります。
はっきり言って、ポーランド戦の日本より(ズット?)良いと思いました。
本番はどんな戦略でくるのでしょうか。私がポーランドの監督だったら、現状の日本代表なら、攻撃的なベルギーで勝てると考えるかも知れません。
後2ヶ月、日本代表にどれほどの伸びしろが有るのか、期待と不安が入交り、さらに良い試合を見た幸福感がともなって、とても不思議な気分です。

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