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本来の意味でのフォアチェック(FWが、前から追うこと。チェイシング。)がかなり重要になると思っています。どれだけ、FWから、組織的にプレスをかけていけるか。
(ディフェンダーに対してフォアチェックという用語を使う傾向がありますが、本来は、フォアチェックというのは、チーム戦術の中の、リトリートディフェンス(ボールを奪われたら素早く自陣内に全員が戻り、自陣内で陣形をしっかり整えて、相手が自陣に入ってきたら、そこでプレッシャーをかけて、自陣でしっかりと奪って、素早くカウンターへ繋げる。いわゆる、引いた状態。)に対して使われる言葉で、チームとして、前線から積極的にプレッシャーをかけるという意味です。ですから、ディフェンスラインや、ディフェンディングゾーンでのフォアチェックという言葉の使い方には違和感を感じます。本来は、フォワードラインや、アタッキングゾーンからのフォアチェックという使い方が正しいかと思います。DFに対して使うには不適当で、FWに対して使う方が良いように思います。とすると、ディフェンダーが前に出たときのことをなんというかといえば、それは「アプローチ」や「プレッシャー」という用語が適当かと思います。)
ディフェンスラインは、相当押し上げていくはずです。ですから、フォワードラインが、相手のディフェンダーラインに思い切ってプレッシャーをかけていきながら、ミッドフィルダ−ラインも、フォワードラインにあわせて、上げていくことで、プレスがかかる前提はできるはずです。(そこまでやっても、プレッシャーがかからない相手も当然います。強い国というのは恐ろしいもので。しかし、引いて守っているよりは、前からプレッシャーをかけていって、そこ(アタッキングゾーン)で奪ったほうが、得点の確立は高いのも確かです。)
後半は、待って守備をするようになるシーン(リトリート)がでてくるかと思いますが、その時は、マイボールになった時の中盤での構成力が鍵を握るかと思います。どれだけ上手くキープできるか。相手としては一番嫌だと思いますし。そして、できれば隙をついてカウンターを決めたいです。
さらに交代選手枠を、3人使い切ることで、ラスト15分は、もう一度プレッシャーをかけることもできると考えています。
日本代表がやられて嫌なことは、相手もやられて嫌なはず。とすれば、高い位置からのプレッシャーをかけて、中盤でカットされて、前に当てながら、2列目が飛び込んでくるなり、サイドを突破するなりをされると、日本は嫌なわけで、同じことを、日本代表が、ベルギー、ロシア、チュニジアにもやっていければ戦術的には良いかなと思います。
そのために必要な、23人は、確保できていると考えています。
やはり、前線からの、主体的な守備が、日本の「きっかけ」でしょうね。前の選手が、相手DFのところで、プレッシャーを上手くかけたいです。そして、ブロック(3ライン)を崩さないで、ゾーンバランスを保ちながら、組織的に守りたいものです。守備に関しては、基本をきっちり守り、チームのやり方をしっかりと行いながら、その中で、時には、状況にあわせて、臨機応変に、流動的にいっても良いと思います。そういうバランスの再構築が、守備のオートマティズムには含まれているのでしょうし。リスクはむしろでないはずです。
あとは、「少ないチャンス」をきっちりとものにすること。言葉でいうと簡単ですが、実際は相当難しいことです。しかし、チャンスは多分、3、4回しかありません。やるしかないのです。よい体の向き、良いトラップ(ファーストタッチ)、良いボールの受け方(プルアウェイなど)、良いシュートフォーム(力まず、コンパクトに、太もも裏の筋肉を意識して打つ。姿勢を良くし、軸足を安定(やや寝かせて、斜めに入れても可)させながら、ボールを良く見、上体をのけぞらせず、腰の回転を上手く使った、インサイドか、インフロントでのシュート。)で、決めたいですね。
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