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正月休みに読もうと思い、本屋で買ってきました。今、205ページまで読み終わったのですが、代表の壮絶なる内実が明らかにされてますね。
かなり面白いと思います。
まず、トルシエについてですが、とにかく常識外れで、はちゃめちゃで、初めは、とてもやり難い人だということですね。でも、慣れちゃえば、全然平気で、むしろチームとしては非常に良い方向に向かうってことですね。
エキセントリックで、周りを気にしすぎ、変なところに反応する反面、人間としての器がでかく、指導者としての資質に溢れていて、とても面白い人だという印象も受けますね。
選手は、トルシエに触れると、まず嫌いになり、一端はトルシエのグループから離れそうになる。そこでコーチが何とか選手を説得する。そんなことをしていると、突然、トルシエが試合に使ってくれたりして、そして活躍して、やがて、トルシエに慣れてきて、ぶつかり合いながらも、自分のため、チームのために戦えるようになる、プロとして振舞うようになるって感じでしたね。
トルシエと、コーチ、ドクター、スタッフとのぶつかり合いも面白いですね。
初め読んでいて一番面白かったのは、例えば、まだ、トルシエが来た時に、プレッシングの練習をしていて、初めから上手くできるわけがないのに、そこでできない選手がいたら、突然、その選手が罰走を命じられ、ずっと走っていると、トルシエからいつまで走ってるんだなんてやられることですね。
トルシエが、西沢に外で走ってろって命令した後、山本コーチが、お前1週だけ走って、ピッチに戻ってきてもいいよって勝手に言って、その通りにしたら、本当にばれずに、トルシエがその選手に普通に指導していたなんてシーンも面白かったです。
どうも、計算してやってる時と、単に感情的になってる時と、2パターンあるみたいですね。トルシエ台風には。
自分がトルシエみたいな指導者になれるかと考えた時に、トルシエみたいに振舞うってことは、とても「怖い」なと思いますし、「勇気」がいるなとも思うんですよね。そんなことができるなら、やってみたいけど、自分は選手達にそんな風に振舞えないなって。でも、時には、そういうプレッシャーのかけ方も必要なんだなって思いましたね。
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