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「個性」というものが、サッカーにおいて重要か、重要でないかと言えば、間違いなく重要であると言えるでしょう。では個性を育てるためにはどうしたらよいのでしょうか?
まず第一に「基本をしっかりと身に付けさせる」ことがあげられます。では、その基本というのは何のために必要なのでしょうか?それは間違いなく「個性」のために必要なものです。とすれば、「個性を伸ばす」ことと、「基本を植付けさせる」ことはまったく相反さないものであると考えられます。
では、基本というものはどうあるべきでしょうか?ここで指導者は「基本のための基本」なのか「個性のための基本」なのかをよく考えないといけません。そこでは、「個性を育てるための基本」、「創造力溢れるプレーへと導くための基本」でなければなりませんし、そうでなければ何のための基本なのかがわからなくなってしまいます。
では、基本ばかりをやらせていて、個性は育つのでしょうか?答えはNOです。何故なら、個性というものは「自らが主体性をもって積極的に課題に取り組む」ことによって始めて成長していくからです。では、自ら進んで課題に取り組ませるにはどうしたらよいでしょうか?
そのためには、「楽しさ」というものが何より重要になります。楽しいものは自ら進んでやります。勉強だって、仕事だってそうです。そして、楽しさというものは本来与えるものではありません。自ら発明して、発見するものです。外から与えた楽しさなんてものは長続きしませんし、そこからは何にも学びません。それをいかに彼らの中で本物の楽しさに変えていけるかどうか。それこそが重要になります。
では、楽しさを理解してもらうにはどうしたらいいでしょうか?それは案外イージーです。ゲームをやらせればいいのです。サッカーをやらせればいい。サッカーは楽しいですからね。彼らは進んでボールを追っかけることでしょう。その中で、基本が生きることを知れば、彼らは進んで基本の習得に当るでしょう。また、基本練習にゲームの要素を取り入れることも効果はあるでしょう。
ということで、以上の要素をまとめてみると次の2つの点が明らかになります。
1、個性を育てるために、基本を植付けさせる。
2、個性を育てるために、ゲームを行う。
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