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選手についてのショートコラム:(1)中村俊輔 glider 01/10/29(月) 2:58
 ┗ 選手についてのショートコラム:(2)小野伸二 glider 01/10/30(火) 1:50
  ┗ 選手についてのショートコラム:(3)名波浩 glider 01/11/1(木) 5:11

選手についてのショートコラム:(1)中村俊輔
 glider E-MAIL  - 01/10/29(月) 2:58 -

引用なし
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   中村は優れたチャンス・メーカーであるが、ゲーム・メイカーではない、と言うことについて少し書きたいと思いました。
中村のことが少々心配になっているんですね。
特にポジションを争う小野との差。
小野には「ゲームメイカー」足り得ていると思わせられることがたびたびあります。ゲームメイカーとは文字どうり「試合を作る人」です。
攻守にかける比重とそのタイミング、相手との駆け引きの中での主体的なバランシング、戦術的思考。
中村は、そのへんの理解力が不足しているとぼくには思えます。
中村には「一発で決定的な場面を作ることのできるパス」はあっても「試合をコントロールするためのパス」や「ペースを変えるための戦術的な動き」がありません。そういう面では中田や小野に劣っている、と見ます。
左サイドで小野と勝負するなら、そういったことも身に付けないとなりません。
中田とポジションを争うにしてもそうでしょう。
でなければ群を抜いた得点力を身につけるか。
下がり目のストライカー&チャンスメーカーとして生きて行くか。
中村は、どうするんでしょうね。

WYでウルグアイの強いプレッシャーにペースを握られかけた時に小野は何をしたのか。
小野と本山、小笠原はどうやって何をどう考え、状況を打開したのか。
中村が「サイド」ということに捕われる限り、もっとまわりの生かし方を考えない限り、トルシエから中田を越える信頼を勝ち取ることはできないでしょう。いや、小野にも追いつけないでしょう。
一刻も速く日本を出たほうが良いと思います。
見知らぬ土地で、周囲と理解しあうことに努め、自分を主張し、生かし生かされすること。
そうした経験が必要なのかもしれません。
頑張れ。

選手についてのショートコラム:(2)小野伸二
 glider E-MAIL  - 01/10/30(火) 1:50 -

引用なし
パスワード
   小野伸二がオランダで活躍するニュースが連日のように伝わってきています。
フェイエノールトのHPを見ると、そこにはチームメイトとじゃれる小野の笑顔。
試合ごとにチームに溶け込み、小野らしいパスを連発して客席をわかせ、一方では常にチームメイトの動きを感じ、答え、補い、主将のボスフェルト、エースのホーイドンクらも信頼を強めて行く。

小野の台頭によって焦るカルーは中央に入った小野のポジションに侵入し、その地位を奪うようにプレイしました。
しかし、小野は怒るでもなくそのカルーの穴をさっと埋める。
そうして心をほぐしたカルーは、小野とのプレイを息のあったものにしました。
小野にポジションを奪われる、と焦りグレかけたカルーは、その小野とのプレーによってモティベーションを取り戻したんですね。
2人がさかんにポジションチェンジをくり返し、パスを交換し、支配して行く。
今ではすっかり良い相棒になってきています。

小野が「ポジションは、出られればどこでもいいです」と言うのは、謙虚なのではなく求めるサッカーとそれへの自信なのかもしれません。
小野という存在がチームのコミュニケーションを強化し、チームを変えつつある。
小野伸二、というひとつの哲学。
サッカーの本質的な楽しさ。
サッカーの本質的な喜び。
それが小野の「アルカイック・スマイル」にすべてあらわれているように思います。
本当に「負」の要素がない人間なんだな、と思ったりもします。
それが周囲にも良い影響を与え、チームの輪を作って行く。
小野伸二の、ほんとうの良さとはそういう所にあるのかもしれません。
ぼくは彼の正確で多彩で意外性のあるパスよりも何よりも、彼のコミュニケーション意識の高さにいつも感動を覚えます。
いつの間にかチームの中心に「なってしまう」所に彼の天才性を感じます。
こんなに早く、言葉もまだロクに通じない外国のチームでもそれが起こりつつあることに驚愕します。

フィリップ・トゥルーシェ日本代表監督は、「サッカーはコミュニケーションのスポーツだ」と言いました。
「技術だけではなく、人間性も重要だ」とも言いました。
小野伸二は、すばらしいプレイヤーだと思います。
ケガだけには本当に気を付けて欲しいものです。

選手についてのショートコラム:(3)名波浩
 glider E-MAIL  - 01/11/1(木) 5:11 -

引用なし
パスワード
   名波は、リーダーたる選手です。
そのプレイで、「今やるべきこと」を明確に示すことができる選手だからです。
攻撃的な能力を評価されますが、実は守備面での貢献も常に高い。
ここぞという時の素早く的確なカバー、気迫あふれるタックル、激しいプレス。
アジアカップを思い起こしてみましょう。
誰が日本代表でボールを一番多く相手からもぎ取っていたか。
最も早く相手の攻撃の目を積み、こちらの攻撃の起点となっていたのは誰か。
最も広く、はやく動いていたのは誰か。
シドニーでは生き切れなかった中村を存分に生かし、日本の目覚ましい攻撃サッカーを構築したのは誰か。
「守備的ミッドフィルダー」等と言う意味ではなく、言葉本来の意味で「ボランチ」の称号を与えられるべきなのは名波です。
選手を印象で見てはいけません。
名波は、攻撃でも守備でも能力も貢献度も常に高い選手です。
その上で、チームの求心力足り得てもいます。
チームの進むべき方向を有言無言のうちに示すことができる「リーダー」なのです。
中村が孤立しかければパスを出し、フォローし、中に入れ、前へ出し、稲本が前へ出て行けば下がり、右サイドの明神と連係を計り、攻撃が停滞すれば今度は前線で組み立てる。
機を見て飛び出し、ゴールも狙う。
アジアカップの日本代表はまさに「名波のチーム」でした。

チームが力を発揮するためには、ひとりひとりの機能面、その機能の組み合わせによる全体のコンビネーションという面と、精神的な部分のバランスも重要です。
あらゆる意味で「ひとつ」になった時に真価を発揮するもの。
11人もの人間が集まってやっている以上、感情的な部分が小さいわけがないと思います。
何故か、その部分は多くの批評で見落とされがち、というよりも無視されているように思います。
チームを構成する時に能力面だけで選手を選ぶのは、明らかに片手落ちなのです。
試合の中で、皆が生きるように力を出せるようにしていた名波と、控え選手の中にいて明るいモティベーションをもたらした小野。
こういう二人がいたからこそ、アジアカップの日本代表はひとつにまとまり、優勝を果たしました。
こういう選手がいなかったシドニー五輪の日本代表は、1回戦で惜しくも敗れました。
それは「論理的」な結果であったとぼくは思います。
土壇場、修羅場で勝敗を分けるのは、そういう所なのです。
チームの機能的側面からも、まして人間的側面からはさらに、名波浩は、絶対的に必要な選手だとぼくは考えています。
一刻も早く万全な状態で復帰して欲しいものです。

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