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>あと、チーム内の状態を選手のインタビューだけで判断するのはどうかと、
>良いと言う人もいれば、問題があると言っている人もいるので
>その辺はマスコミを通してのものだし、俺には判断しかねるんですが(・∀・)
インタヴューだけでなく様々なソース、現実の試合の中での選手達のコミュニケーション、うまく行かない中でもその中でのプレイぶり、試合の中でのトライ、試合後のインタヴュー、そうした総べてを総合的に判断すれば、決してチームとして「チーム内部の状況」が悪いなんて結果はどこからも見えてこない。
例えば五輪。
シドニーでのあのチームは、ぼくは「あまり良い状態ではない」と思えた。
プレイの中で中村は大半孤立していたし、プレイの中での「良いコミュニケーション」を見る回数も少なかったし、交代して出てくる選手の状態も芳しいものとは言い切れなかった。
チームがひとつになりきれていないように見えた。
五輪期間中にもさんざん書き込みをした通り、個人的にはまるで好きになれないチームだった。
それでもあの年代のチームとしては戦術的にもよく練られていたからそこそこの結果は出せたし、スタッフ、監督のコントロールも効いていたのだろう、バラバラになるようなことはなかった。
そして大会後しばらくしてからトルシエ本人の口から、あのチームはひとつになりきれなかった旨が語られた。
ぼくは「やっぱりな」と思うと同時に、それでも戦える状態を保ったトルシエの手腕を、ひとつにしきれなかったトルシエの責任と同時に思った。
そういう所からも、この4年間、概ね良い状態を保ってきた(五輪の少々の失敗を含んでも)ことはもっと評価されねばならないと考える。
それが監督の仕事の第一なのだから。
>あと、どっかの監督が述べたレベルアップを果たして全面的に信用していいのだろうか?
試合を良く見れば、そんなことはあきらかだ。どっかの監督や選手の発言も、それを裏付けているというだけ。
>俺は四年前の再現を避けたいだけです
だから何の再現なんだ?
結果なら、そんなことはやってみなきゃわからない。
勝負のアヤなんてものはどう転ぶかわからない。だから面白い。
内要ならば4年前よりも良くなるだろう、コンディションが悪くなければ。
コンディションさえ良くなればかなりの希望は持てるが、結果がどう出るかなんてわからない。
力は拮抗している。
始まる前から結果ばかり気にしてガタガタ言ってもはじまらない。
今さら何を変えたってうまくなんか行かないしその必要もない。応援するのみだ。
監督が好きだろうが嫌いだろうが応援するならドンと構えとけ!
>じゃあ、具体的にどんなシーンで生かされてますか?
良かった試合での小野と中田のコンビネーション、森島と柳沢のコンビネーション、戸田と明神の動き、中田と稲本のコンビネーション、フォロー、カバー、いちいちヴィデオを引っぱり出して確認するのは面倒だから自分でやれば良いが、それこそいくらでもある。
良い場面も悪い場面も妙な先入観を忘れ頭を白紙にして客観的に見れば、どういうことかが見えてくる。
良かったひとつのプレイでは、直接的に関わった選手だけなくその他の周囲の選手の動きも確認しておくこと。
特に悪かったプレイでも同様。
テレビ観戦でも、「もうひとつふたつ前」の全体状況からの繋がりを考えて見れば、それを90分間をつなげればひとりひとりの選手の考えていたことがある程度わかる。
そうやって何試合も見て行けば「選手の特性を無視している」なんていう答えは出てこないはずだ。
批判することは決して悪いことではないが、それなりの自己責任を果たしてからでないと無責任なものになり、説得力に欠ける。
批判するなら批判する相手をきちんと理解してからすること。何故そうしたのかを自分なりに考えて、それを検証し、ある程度の客観性を得られてからすること。
鉄則です。
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