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▼zukunasiさん:
どうもです。
対ウルグアイ戦では、だいぶ良くなってきたようにも見えました。
もちろん、ウルグアイはもうひとつでしたし、勝たなければいけない試合でしたが。
でも攻撃陣のフリーロールもスムースになり、ところどころで流れるようなパス回しもあり、チャンスもよく作っていた。
「ひとつのボールに全員が連動する組織的な動き」は失われましたが、完成度の高い選手達によるアンチ組織の攻撃サッカーは、見ていて楽しくもあるでしょう。
ぼくは試合を見ながら「ああ、これが2002年ではなく98年大会の後だったら、本当にすばらしく思えただろうに」なんて考えてました。
でも、あれから世界のサッカーは進歩し、ぼくらも「現代のプレッシング・サッカー」を知り、それは日本代表にも持ち込まれた。
欲が深くなってしまった。
失点のシーン。
ぼくは、フォルランに付き切れなかった森岡よりも、半端なポジショニングをしてしまった秋田よりも、リマに余裕でクロスを蹴らせてしまった名良橋よりも、その前、小野がファウルを取られたあたりのシーンに問題を感じました。
失点の予感は、あそこですでにありました。
攻〜守の切り替えが以前にくらべるとまったく遅い。
小野のタックルにしてもまったくの単独であり、守備ブロックの形成はおろかその小野の1stプレスへのフォローも得られる状況にない。
確かにカウンターのシーンですが、それでももっと連続的に矢継ぎ早に、1stプレス、相手がそれを逃げたところに即座に次のアタックをかけてボール奪取、というようにボールに対してプレッシャーをかけて行くことができないと、ハイレベルなチームから中盤でボールを奪うことは難しくなるでしょう。
バックラインはそこそこには上げていると思います。
でも相手ボールになった時に、引くのが早い。
相手のトップをきっちりマークし、ラインで牽制したりはせずに、サっと引きます。
だから、中盤で相手のパスレシーバーに対して連続的にプレスを、と求めてもそれは無理です。
相手がさほど強くなければ攻撃陣のフリーロールとスキル、さらにセントラル・ミッドフィールダー陣の飛び込み、攻撃参加でガンガン行けますが、相手が強いと中が空いてしまって長いボールが多くなるか、全体が引きっぱなしのような状態になるような気がします。
なにやらオランダリーグで言えば、アヤックスではなくてフェイエノールトのような感じでしょうか。
>私はコンパクト守備において「運動量豊富な1stプレッシャー係」はFWが行うべきジョブになっていくように思います。
上記のことからすでに御理解していただいたかもしれませんが、ぼくが書いた「1stプレッシャー」とは、文字通りの「第一プレッシャー」のことではなく相手が完全に攻撃に入った時の、攻撃のボールに対する「1stプレッシャー」のことなんです。
そうした敵やボールに対し、間髪を入れずにプレッシャーをかけて動きを止め、規制し、ボール奪取の先陣を切る役割です。
前の代表では戸田が担っていましたよね。
>中村はその魅力の元となる個性が、コンパクトフィールドには合わない選手だと思います。
ウルグアイ戦でも、そういうシーンは多かったように思います。
鮮やかな切り返しを数度繰り返し、見事に敵を抜き去るシーンに会場は湧きますがボールの流れは滞り、そこまでの流れのリズムは変調をきたす。
この試合でも、ぼくは「やっぱり小笠原の方が実際的に機能するかもしれない」という思いは断ち切れなかったです。
中田。
稲本の同点ゴールは完全に中田がすべてをお膳立てした得点でしたね。
ああした組み立てのイメージ、フリーランニング、やっぱりさすがだと思いました。
中村は・・・うーん、どうなんでしょう。
ぼくとしてはあの技術はもっと前で生かして欲しいと思っているんですが・・・
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