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お久しぶりです。
韓国戦、がっかりしました。
いっそのこと、負けてくれたらよかったのに、と思わなくもないです。
最終ラインに限らず、全体としてプレスに行くタイミングが遅いですね、日本代表。最終ラインと前線からのプレスは連動しているものではあるんですけど、前線も最終ラインもプレスをかけに行く意思はあまり見受けられません。
ディフェンスは相手に点をやらないことが最も重要ではありますが、こちらが攻撃する「基点」であることも間違いない事実だと思います。
最終ラインがあれだけ下がってしまっているのは、攻撃の基点が下がっているのとイコールです。当然その分相手にはディフェンスを組む余裕が生まれるのでゴール前に持ち込むのに何人もの選手がボールに触らなくてはならず、効果的な攻撃はできません。WC以降に流行病のように言われた「少ないタッチで相手ゴール前へ」という、攻撃の根本が今の状態では実践できないことになります。
さらに、最終ラインが一人余らせることによってディフェンスラインが下がり、中盤の選手に自由を与えたこととあわせてプレスがかからない、この2点によって中盤と最終ラインの連携が過疎になっています。
韓国戦ではやかん(イ・チョンス)、アンポンタン(アン・ジョンファン)にいいように「ゴールを向いて」ボールコントロールされてしまった。
1トップの韓国に対して人に当たりにいったことで、過剰な(無駄な)数的有利が最終ラインで形成され、サイド含め後ろから飛び出してくる選手へのプレスが十分にかからない。
ペナルティエリアギリギリに上げたボールに競り負け、GKと一対一になったシーンは数度あったし、エリア内で勝っていても十分危険なレンジから容易にミドルシュートを打たれている。横の連携はあっても縦の連携がないのでディフェンス陣に深みがありません。ダビッツやハマン、ジェラードたちのシュート力を考えると良く守れているとはとても思えません。
また、連携が過疎になったため個人に頼る面も増えている気がします。
なんかトルシエが監督だったころよりも代表に招集できる人材が減っているような気がしてなりません。個人の能力が下がったと言いたいのではなく、招集する選手の能力の条件が厳しくなったような気がします。
相手のレベルが上がったらもう「見ていて楽しいサッカー」ができなくなってますね。10年くらい遡った気がした韓国戦でした。
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