|
最近のサッカーの傾向だと、「間延びする時間帯」にこそ得点のチャンスがあって、スペースができたところで、こちら側が仕掛けるカウンターという部分に対して、かなり戦術的な練習をしていく必要があるんだろうなと思っています。
ボールを奪ってから早く攻めるということで言えば、今回の日本の得点はパス1本、12秒以内で達成されたもので、現代サッカーのセオリーパターンに当てはまったものではあります。
服部のボール奪取から、奥の素早いロングフォワードパス、そして永井の個人技と、この一連の流れ、カウンターを狙う意識というのはJリーグで見られるようなところで、それがそのまま出たのかなと思っていて、逆にいえば、こういう個人個人の力量が、日韓戦でも普通に出るようになってきたのは良いところなのかなと思っています。
ここ何戦かの日本サッカーは、しっかりと引いてブロックを作って守る時間、耐える時間が増えるのはまあ仕方ないとしていて、チャンスになりそうな場面だけはプレッシングに切り替えるような、そんな志向でやっているのかなと思ったりします。
基本はルーズ(自由)なサッカーで、局面局面を大事にし、計画されたカウンターアタックと、攻守の切り替えの判断をはっきりさせてしまうことで、何とかしようとしているのかなと。
攻守一体型の組織的サッカーって感じには見えませんものね。
だから、結局、相手がスピーディーで組織的なサッカーしてくれば、こっちはたじたじになるわけですが(笑)絶対に綻ぶ。
でも、逆にいえば、こっちがそこまで組織的にならないことで、相手もこっちのペースにはまって、グダグダになって、スペースできまくったところで、攻撃的な能力が出てくるなんてこともあるのかもしれませんが。
まあ、日本の素の力ってので、アジア予選を勝ち抜くことができるかどうかってところが今回のポイントなんでしょうし。
|
|