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▼anybodydoさん:
>昨期から、脱却しようとする意図はあったように思うのですね。
オジェック監督は、昨期もサッカーを変化構築しようとする意志はありましたよね。
しかし、思うようには行かなかった。
もちろんそこには、anyさんの言うようにACLとリーグタイトルを目指さなければいけない中で、その厳しい日程の中で、ごく自然に、勝ち抜きたい意志と負けられない強い気持ちと、それは構成と各々のプレイの特徴等からも自然に導かれるように、落ち着くところに落ち着いた、と言えるのでしょうがしかし、それはオジェックの思うところではなかったでしょう。
で今期、ワシントンを切った。
真ん中にデンと構えているのではなくもっと広く動いて、受けた縦パスを半ば強引に振り向いて自ら決めようとするのではなくキープし展開し、チームとしてボールを保持してムービングフットボールを展開できるように、FWを取り替えた。
それはそんなに早くスムースに構築できるわけもなかったでしょう。
だから、ぼくもanyさんの「5月くらいまではわからない」という意見に賛成でもあったのです。
しかし、本当の問題、病源は、外から見るよりもずっと深刻に、その裏側からレッズを蝕んでいたのでしょう。
それは純粋に人間的な問題でもあったでしょう。
オジェックは選手達を、チームを、掌握できていなかった。
そしてワシントンは切られ、「ならどんなサッカーするんだ?」という選手達の気持ちに、トレーニングメニューでも試合の結果でも、オジェックは応えられなかった。
そうしてチームは崩壊寸前になっていた、と。
どちかと言えばぼくは、ホっとした気持ちの方が大きいですね。
だって繰り返しになりますが、メンバー的にオジェックの描いていた画は、まさに「絵に描いた餅」だから。
FWは換えた。
しかし、高原という選手は、基本的に2トップのFWで、相方のFWとのコンビで得点するタイプで、したがって初めて組む、しかも外国籍のエジミウソンと、そんなに早く素晴らしいコンビネーションが出来上がるとも思えない。
中盤と前線との関係がうまく構築でき、その上で半年なりある程度の時間をかけてはじめて上手く行くのではないか?
そしてその中盤の構成人員が問題。
時間を作り、変化をつけてボールをポゼッションし、前線の良い動きをオーガナイズできる中盤ではない。
長谷部やポンテや小野がいればまだ良かったけれど、長谷部と小野は移籍しポンテは当分帰ってこない。
したがって前線のコンビの構築を助けるどころか、前線のキープに頼らざるを得ない。
そうなれば守る方がとる手段は単純、狙いは明確になる。
ということで、08年型オジェック・レッズは最初から筋が通っていなかった。
配置的、構成的に求められる現実と、オジェックが意図し、行為させようとしたものとの間には矛盾があった。
ごく単純に言えば、昨期までのレッズは、高い戦力を持ったチームが守備をしっかりとやり、ワシントンをはじめとする選手の個の力とカウンターで得点し、勝ってきた。
高い戦力を持ったチームが守備的になれば、そうそう負けない。
特にここ数年でレッズは、高い戦力を保有するようになりました。
そして守備を整備してきた。
それは、優勝への確実な道。
しかし、それでは王座を維持継続はできない。ということなのでしょう。
「黄金期」を築き上げたかつての読売クラブ、ジュビロ磐田は、そういう道のりで黄金期を築いたわけではありませんでした。
彼らは最初から、自分達の理想を見定め、その達成を目指し、戦力を整備し、練り上げ、磨き上げ、王朝を築いた。
やはりそういうものなのだ、ということを思い知らされた感じでしょうか。
>そして、「良いサッカー」で両方のタイトルを獲るのは可能か。その答は鹿島が出してくれるのかもしれません。
>僕は、非常に危ういと感じていますが。さあ、どうなりますか。
ぼくは、今期の鹿島には無理だと思います。
ごく単純に言って、両方のタイトルを穫る、なんてのは「ターンオーバー制」の実現しか手段はないとぼくは思いますけどね。
>こりゃすげぇ(笑)。
まあ、やらんでしょうねえ(笑)
でも今期のレッズはどのみち天皇杯以外のタイトルは難しい。
エンゲルスがどういうサッカーをするか、どういうチームにするか、興味深いところではあるけれど、あの中盤の人員でまともに「良いサッカー」を目指したって無理があるとぼくは思います。
ポンテや三都主の大ケガ組は当分帰ってこれないだろうし、阿部の大化けとか梅崎の爆発とか細貝の大成長とか、よっぽどのことが無い限り、ガンバや鹿島に中盤戦で勝とうってのは無理。
逆にFWは、エジに高原に永井に達也にエスクデロに、と充実してる。
岡野だっている。
ならば中盤なんかすっ飛ばしたって良いんじゃないか。
日本のサッカーらしく、パスを細かく繋いで中盤作って、っていうのはもちろん良いけれど、それは今期の浦和には難しいし、別にそれだけが面白いサッカーってわけじゃないし、メンツ的な強みはそこじゃない。
ぼくの書いた布陣は、多少無謀ではあるけれど、筋は通ってる(笑)
これまでの蓄積と現在の保有戦力から求められるサッカーに素直ではあると思います。
支配なんか別にしたきゃすりゃいいじゃん、中盤でチョコチョコやってりゃいいじゃん、俺らそんなの関係ねえ、ボール穫ったらドカンと蹴ってズバっとドリブって打ちまくってやるぜって感じで、意外とけっこうイケルんじゃないか、と思ったりするんですが。
なんか革新になるかもしれんしね。
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