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	   仕事が忙しかったので、話題としてはだいぶ遅くなりましたが五輪のサッカー。 
 
まずは、なでしこジャパン4位おめでとう、という感じでしょうか。 
メダルには届かなかったものの、すばらしいチーム、良い結果だったと思います。 
トップ3とは、本人達が言うように経験値の面で差がまだ見えましたが、こういうチームがああいう試合を積んで行くことで経験の面での差はやがて少しづつでも詰まって行くでしょうしね。 
いずれにしろ、ひさしぶりに見た一丸となったブルーのユニフォームのチーム。 
やっぱり、そういうふうになったチームは勢いも粘りも出るし、何よりも皆がそれぞれに力を発揮できていて、チームとしても戦う気持ちを強く出すことができていて、見ていて気持ちが良い。 
澤という核に足りうるすばらしいリーダーがいて、彼女はサッカーとしても、そしてきっとメンタルの面でもしっかりとその役割を果たし、支え、本当に良いチームにしていたと思う。 
そういう選手がいて、しっかりと機能しているチームはやっぱり一丸になるし、そうなればそれぞれの機能性も上がり、そのことで個々が発揮できるようにもなり、そうしてモチベーションも高くなり、戦うキモチも強くなり、と良い循環が起こって強くなるんですよね。 
チームがひとつになっていること、そのために核たりうる選手(ひとりでなくても良いわけですが)がしっかり機能していること、やっぱりそういうことがチームスポーツでは何よりも大事なこと、と再確認しました。 
 
以上のことを踏まえて男子を考えると、なぜに勝てなかったのかよくわかる。 
反町さんはチームの中心をいじりすぎたと思う。 
そのへんのメンバーをコロコロと替え過ぎて、結局は「確たるチーム」を作れなかった。 
その割にはそれほど悪くはないサッカーをしていたとは思うし、まとまりもなくはなかったのだろうけど、やはり最後の部分での粘り、逆境での反発力、追い込まれた時の力、そうした部分で何か足らず、どこか淡白になってしまう。 
そして、その程度で日本がグループリーグを抜けられる(あるいは勝利をあげられる)ほど、甘くはなかったでしょう。 
というわけで、ぼくはこの北京五輪サッカー男子代表チームには最初からまったく期待を持っていませんでした。 
オーバーエイジ枠うんぬんも取り沙汰されたけれど、時間的過程的にOAの選手が核として機能しチームがひとつにまとまるというのは難しいし、だから仮に遠藤が入っていたとしても結果は変わらなかったと思う。 
 
五輪が終わって3連敗の分析がなされ、両ゴールエリア内での世界との差だとか、判断の速度だとか、それぞれにもっともなこと(そのどれもが確かにそうですが)が言われていますが。 
例えば、最終予選の戦いの中で自然とチームの精神的中心になっていった鈴木啓太を外した結果チームとしてまとまりきれず、力を発揮するどころかミスから立ち直ることなく終わったアテネ五輪、核にはなり得ない選手を核に据えた結果まったくチームになれず、バラバラのまま臨んで無惨な内容に終わったドイツW杯、そうした経験は今回、生かされなかった。 
 
チームスポーツってつくづく人間的だよなあ、とナデシコの澤を見ながら思いました。 
 
	  
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