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▼mitsuさん:
レスありがとうございます。ここでは「オフザボール(ボールを持っていない時)」の動きに関して取り上げてみました。みつさんは、「オンザボール(ボール保持時)」の方に、やはり興味があるかと思いますので、そちらも取り上げていきたいと思います。
当然、みつさんのご指摘通り、図1の体の向きであっても、首振りによって、視野の確保というものはできると思います。(素人レベルだと、この首振りだけでもなかなか難しかったりしますね(笑))
ここでもう一つ重要なことは、ボールを持った瞬間に体の向きがどうなっているかというところにあると思っています。ボールを持った瞬間に、図2の体の向きになっていれば、有効な視野が獲得できていて、かつ有効な選択肢が複数存在しているわけですから、プレーしやすいと思います。
では、ボールを持つ前の状況として考えてみます。良いタイミングで、図2の体の向きを作っておけば、首振りをする必要がそもそもなくなります(首振りは常にするのがベストですが、有効な視野に対してそれをする必要がないというアドバンテージは確保できるわけです)し、自然な状態で、すでに視野を確保できているので、準備としての1つの手段としてありではないかと思います。次のプレーにも余分な動作を入れずスムーズに移ることが可能になるのも利点でしょうね。
こういう基礎がしっかりとできていれば、いわゆる、シンプルなプレーというものが実現できるのではないでしょうか。
もちろん、実践として、それを使える技術(スキル)にしていくために、試合の中における駆け引きは大切ですし、みつさんのおっしゃるようなことが重要になってくると思いますが、こういった、基本的な体の向きが、習慣化されている上で、そういう応用に移っていっても、何ら問題はないと私は思います。
例えば、ボディーシェイプや首振りによって全体を確認したり、相手の位置を見たりします。ボールを欲しいのですが、マーカーがいるので、一度、左に動いて自分についているマーカーを動かしてから、すぐに右へ移ってマーカーを振り切り、フリーになった瞬間に、その状況における「良いボディーシェイプ」を、無意識的に作れれば、その瞬間に、有効な視野を一瞬のうちに確保できる可能性は高く、余裕を持って、ワンタッチでも、次の状況を打開できるような場面もでてくると思います。
この場合、一番大切なことは、「視野の確保」にあるわけですから、首振りで、それをやっても当然良いと思いますし、体の向きによっても、それを実現できるんだよってことで、ご理解いただければと思います。また、ボールを持った瞬間に1の体の向きになってしまっていては当然クリエイティブなプレーは出にくくなるかと思います。
ここで提示した例は、想像上の理論からはじまったことではなく、あくまでも、実践の場において、そういうプレーができている選手がやはりクリエイティブなプレーをしている(例えば、オーウェン、ラウール、フィーゴ、ジダン、本山、中田などは、その場その場で非常に良いボディーシェイプを保ってプレーしています。)という、1つの教訓でもあり、個人の判断を素早く、良い判断として行っていくために、最低限必要であるという観点から取り上げたものです。
実際に、世界の強豪国の指導の現場で、強調して、取り入れられている部分なので、少しでも参考にできる部分があれば良いかなと思っています。
実際にボディーシェイプを意識してプレーをすると、有効な視野が以前よりも獲得できるようになると思うので、ぜひ試してみてください。
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