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ボールを奪う能力として「遅らせながら奪う」宮本プレイのサンプルが前半40分過ぎの2対5になった時のプレイです。
DFには観察する能力も必要です。
必要ならば飛び出してボールを奪いに行く。
必要ならばディレイさせる。
必要ならばラインをコントロールする。
宮本と森岡のコントロールに差が無いと言われたので
無理矢理探しました。
かなり無理して探したのであんまり突っ込まないで下さい(笑)
前半31分過ぎに
日本の右サイドをオリサデベ(だと思う)がドリブルで持ち込み、それに松田がチェックに行きます。
宮本と中田はオリサデベのドリブルにあわせてラインをゆっくり後退させます。
この時宮本と松田の間にポーランドのMFがオリサデベの前のスペースめがけて走り込みます。
宮本がつられてもおかしくないランでした。
松田の視界には走り込む選手は入っていない。
オリサデベの視界には入っている。
この時松田がオリサデベを止めたのを見て
宮本はラインの後退を止めます。
宮本が止めたのを見て中田こも止めます。
(のように見えます)
オリサデベから走り込んだ選手にボールが出ますが結果はオフサイド。
直後は市川が大写しになります。
トルシエの戦術ではボールへのプレス命。
プレスがかかったらラインを上げるというのが決まりごとです。
もちろんそれだけでは守れないけれども、
少なくともボールへプレスをかけていない人は守りながら備えなくてはいけない。
もちろん必要ならばフリーランの選手についていくことも必要ですが、
このケースで宮本はそういう判断を下さなかった。
そしてその判断はオフサイドをねらったのかどうかは別として正しかったのです。
細かいラインコントロールと言うのはこの辺を指しているのですが、
森岡ではできないというつもりはありません。
ただ宮本の落ち着きや冷静さはボールの奪いかたともども評価したいです。
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