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ノルウェー戦が数分後にせまっていますね。
今日、買って帰ってきて思わず一気に読んでしまった本が表題の本です。
やっぱりトルシエって面白い。
というか、思ってたよりも全然「無茶苦茶なやつ」でした(笑)
アフリカ時代は凄まじいものがありますね。
審判に抗議してセンターサークルでボールの上に座り込むわ、サポーターの抗議に怒ってズボンを降ろし○○○出すわ審判に生ケツ向けるわ、走らない選手に怒ってピッチの中に椅子を持ち込み「そんなに疲れてるなら座れ」と命じるわ、ハーフタイムに「アドバイス」しに来た政治家の顔見たとたんに怒りだし、暴言吐いて追い出すわ、遠征に帯同した協会役員の全員を追い返すわ、言うこと聞かない選手に食事時に狂ったように怒りだし皿を全部投げ付けるわ、協会副会長ぶん殴るわ、メチャクチャやってます(笑)
それでも常に結果を出し、ある時はファンの、ある時は選手の、ある時は国王の後押しで、猪突猛進に進んできた。
日本にきてからはあれでもずいぶん大人しくなった方なんだなと思いました(笑)
飛び抜けた情熱、不屈の精神、強い信念、真直ぐな心、戦闘的、独善的、暴力的、自意識過剰、そういったものが混然一体となって突き進むトルシエ。
いや、本当に面白い人物です。
「彼のプロ意識は相当なものだったが、誰もいい年をしてあんな規則に従いたくなかった。彼は選手をクソ呼ばわりしていたというのに、誰も彼に逆らえなかった」ジャン・ピエール・ラクール、フランス4部リーグアランソンの中心選手
「フィリップは優しい男なのだが愛情表現が下手すぎる。ただ、彼の監督の技量は誰もが認めているし、他のやつより10年先を見ていた」ジャン・クロード・ブラ、フランス2部レッドスター会長
「あいつは無礼者、反抗的な人種差別者、混乱を引き起こすはったり屋、騙し屋だ」サンプリス・ザンス、アフリカスポーツ会長
「フィリップというのは、なんと難しい男なんだ。ものごとには限度があるということを彼は知らない」ウセイヌ・ディエン、コートジボアール・サッカー協会会長
「協会会長はフィリップのことをわかっていたけれど、私はもっとはっきりと言いました。彼はすぐに戦いを挑んでくるから注意しなさいよ、とね。プレッシャーがないとやっていけないフィリップは試合の前夜になると決まって問題を起こす。彼は牙をむきますよ、殺されますよ、とね」ロジェ・ウエニャン、ASECアビジャン会長
「厳格な彼は選手が1秒遅刻しても追い返したけれど、誰に対しても同じだった。誰も特別扱いしない人なんです」ルーカス・ラデベ、南アフリカ、カイザーチーフス選手
「彼は実に明解な理論を持っていて、そのメッセージは完璧にぼくたちに伝わった。僕は今、フィリップの成功を喜んでいます」ジャン・ピエール・パパン、INFでのトルシエの生徒、後のフランス代表
「会った瞬間、彼のサッカーに寄せる情熱に僕は動かされた。彼は技術者であり理論家だったが、同時に実践主義者だった」ミッシェル・イダルゴ、フランスサッカー協会技術委員会会長
「フランス人はみんなトルシエみたいなんですか?違うんですか、そうですか」中田英寿
「白い呪術師」「尻だしトルシエ」「性格異常者」、いろいろな渾名を持つこのフランス人、もうすぐにまた、定期的に訪れる「新たな挑戦への渇望」によって日本を去るこの特異な監督を、これからも興味を持ってみて行こうと思います。
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