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▼KINDさん:
>それは、山本監督の「総合評価」です。
>現時点を山本監督のチームが「完成した」あるいは「ほぼ完成した」と仮定して。
>ここまで来るのに27試合もの親善試合・国際大会を費やしています。
>しかもこの完成度を得たのは本当にごく最近のこと。
>TV中継がなかったカタール遠征・香港遠征を判断基準から外すとして、
>少なくとも2002年9月21日の日韓戦まではこのチームはまったくチームになっていなかった。
>チームの基準は定まらず、選手は同じ絵を描けず。
>イラク侵攻によって五輪最終予選がここまでずれ込まなければ、
>トゥーリオも平山もいない状態で突っ込んでいた。
>おそらく予選突破の公算は五分五分に近かったでしょう。
>このチームが出来上がった理由。
>それは主にFC東京・浦和レッズをはじめ
>各チームの重要な選手をシーズンインキャンプから引っこ抜いて
>ねじこまれた1ヵ月半もの長期合宿があったこと。
>そしてトゥーリオの帰化、平山の台頭。
>この2つのファクターなしにはとても山本監督はチームを作れなかったに違いない。
>それに、協会が設定したのか山本監督がリクエストしたのかは知りませんが、
>位置づけの不明確な遠征が多すぎた。
>たとえばシンガポール遠征。シンガポールA代表と試合をする意味。
>そこに明神というオーバーエイジを連れて行くことの意味。
>第一トルシエのとき同様にオーバーエイジを召集すると言ってますが、
>高原・宮本・明神というオーバーエイジの面子の意味はわからない。
>FWもボランチもCBも激戦区。ここにオーバーエイジを置けば
>たしかにチーム力は高まるでしょうが現有戦力は経験を積めなくなる。
>山本監督はまだオーバーエイジ召集を確定させていないとはいえ、
>五輪代表の位置づけをハッキリさせていないことだけはいえる。
>トルシエの時代のように「2年後のチーム編成」を見据えたものではない。
>ここまでの2年間の経緯を見ていくと、簡単に山本監督を「名将」であるとか、
>「名監督」であるとするのは上澄みを掬っているだけのような気もします。
>gliderさんDaiさん皆さんは、山本監督のこういった
>「マネジメント」の部分まで含めて、どういう評価をなさってますか?
>これは議論を前提としたものというより、単純な疑問です。
こんにちは。では、私の個人的感想を。(ちょっと引用が長くなってしまいましたが、この方がわかりやすいかなと思ったので。)
まず、カインドさんが山本監督を大嫌いなのはよく伝わってきます。多分その発端は、サンフレッチェの選手が大勢代表に呼ばれ、その中で呼ばれた選手たちが激しい競争に巻き込まれ、中にはレギュラーになれなかった選手もいて、その間に広島が自分のチームのレギュラー選手を使えない状況が長引き(練習なども含めて)非常に納得がいかなかったということなんだと思います。
ひとまず、私の山本監督評ですが、まずやっていることはトルシエ時代に覚えたことと、山本監督自身が持っていることを合わせたようなものだと思います。
山本監督自身は攻撃的な布陣が好きだと思いますし、ワールドユースで指揮を取った時もボランチの宮本をリベロにしたり、大野と俊輔を共存させたり、柳沢を抜擢したりとなかなか個性的な采配をしてたなという印象です。システムも、3−5−2のダブル司令塔的な感じだったと思いますし。(そういやあの時も、本番前にようやく俊輔が出てきて、それで大抜擢してチームの中心にすえて、核が出来て、足りないパーツが揃って、チームが急に良くなって、ベスト8まで行ったんだなって。)
そして、最近のマネジメント面では、トルシエ時代のものを大分採用している。例えば、長い合宿もその一つですね。つまり、代表を1つのクラブと考えているような。
まあ、自分がやりたいことをやっているということでしょうね。監督として、自分がやりたいことをやるのは当たり前なのと、自分のチームを強くさせることが先決なので、正直クラブのことまでは考えないでしょうね。
成績に関してですが、結構このチーム負けてないんだなってところですね。平山とかが入る前でも、アジア大会とかで結果も出してるし、まあ、前まえから自分はこの代表を買っている部分があるので(今までの書き込みを見てもらえるとわかると思いますが)強くなってきて良かったなーって今は思ってますね。
(まあ、山本さんを過剰に持ち上げるってのはちょっと違うでしょうけどね。あれは単にジーコ監督に比べたら良いなっていう評価でしょうから。ジーコを批判したいがための山本賛辞にしか聞こえませんね。)
問題は、それによってクラブ側が払う代償ですが。これはリスクあるでしょうね。
ただ、代表も大事なんですよね。日本においては五輪代表ってのも相当に大事ですしね。(海外だと事情は違うでしょうが、日本のケースで考えるとやっぱり五輪も大事だと思うんですよね。上へのステップとか、海外経験とか、モチベーションとか。)
んで、こうなるとですね、クラブ側と、代表側の交渉次第だと思うんですよね。
例えば、広島で考えると、広島の首脳陣は代表に対して駒野と森崎和をスタメンで使う気がないなら返してくれと要求して、山本監督と話し合うとか。このぐらいしか解決策がないかなって。
じゃあ、ジェフの選手が4人ぐらい抜かれて、1人もレギュラーになれなかったとするとどう思うかですが、ジェフのその他の選手にとってはわりかしチャンスというか、サテライトに良い選手がたくさんいるので、逆に良いのかなって考えたりしますけどね。4試合も、5試合もスタメンがいないってなると困るかもしれないんですけど、短期間であれば、良い経験して帰ってこいよぐらいに思うでしょうね。各チームによってチーム事情が異なるので、広島の件とは一緒にできないでしょうけどね。
まあ、結論からすると、山本監督は、代表監督の立場として間違ったことはしてないってところですかね。
もし納得できない部分があるとすれば、それはクラブの方が、五輪代表より大事だっていうスタンスだってことでしょうね。
私はスケジュールが重なるのならば代表を優先させたほうが日本のサッカー界にとっては良いっていうスタンスかもしれないですね。それが五輪代表であっても。これは日本のケースに限りますけどね。
これは代表監督としての立場でもありますけど。
もう、矛盾点はあるんですよ。正直。妥協で成立ってるところもかなりありますからね。
ただ、純粋に山本監督のマネジメントってところだけで考えると、それはトルシエ+山本理論でやってるんだなってことですよね。スケールはちょっと小さくなってる感じもしますけど。んで、監督としてやるべきことはやっていて、チーム状態も良くなってきて、本番に間に合ったぞと。運もあるけど、それを味方につけて、形にしたし。
そこで犠牲になった広島のようなクラブもあるんだけれども、犠牲は覚悟の上でやったんじゃないかなって。それは自分の仕事をやるために。
じゃあ、広島はどうしなきゃいけないかって言ったら、ちゃんと抗議しないといけないだろうなって。文句があるならば。
んで、議論して、何か妥協点を見出していくしかないでしょうね。
まあ、カインドさんがやってることは、1クラブの中のとある1つの考え方で語ってるわけですし、そういう考えもあるんだなってことは皆に伝わっているでしょうから、その点は評価できるかなって思いますけどね。広島の中でもやっぱり意見って分かれてるんですかね?
五輪代表ね、個人的には好きなんで、どうしても頑張って欲しいんですよねえ(笑)
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