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▼KINDさん:
>ところでエメルソンって8000万とかじゃなかったでしたっけ?
>さらにウチに1億払ってご購入いただいたトゥーリオは3200万ですよね。
>3200万あったら森崎兄弟が買えますよね。
だったらどうした?
それが五輪代表の控えと何の関係があるのか?
さらに言えば、それを含めて浦和の実力であって、広島というクラブの実力である、というだけのこと。
貧乏な田舎チームなんだから、ウチのチームからは代表にそんなに抜くなというのか?
それが「公平」だと?
そんな妙な理屈はどこにも通じない。
ちなみに最近ブッフバルトがずいぶん褒めていて、成長株のFW梅田は広島をクビになってレッズにトライアウトで入ってきた選手だよ。
悪いけど金の問題じゃないな。
>さもこちらが「移籍金だけ」「カネだけ」の話をしてるよーな。
>そんなこた い っ さ い 書いちゃおりません。
じゃあ聞くけど、ぼくが書いた現在の日本サッカーにおける代表の重要性とか選手は選手のモノだということに関して、何か書いてあったのか?
書いてあったのは浦和のバックアップの話、そして浦和の金の話だけだ。
Stingさんではなく、ぼくの書き込みに対するものではね。
そっちが振ってきた話で、「どう思いますか?」ってんで一生懸命書いたら、「浦和は金があるからでしょ」で終わりか?と普通思うでしょ、あのレスだけじゃ。
「被害」に対して協会はどう対応するのか、って言われたって、ぼくは代表招集をまったく「被害」なんて思わんからね。
>オレはしてますよ。金銭面「でも」話せる話だから。でもカネ「だけ」の話でもないです。
カネの話をするなら、森崎が例えば五輪代表で大活躍して全国区のスターになれば関連商品の収益は上がり、観客も増え、さらに海外移籍なんてことになればそれこそ億単位の移籍金収入が入る。
350万なんて投資額としては微々たるもの。
>そりゃ現実がgliderさんの言うようにはなってないからですよ。
現実にはまったく不可能じゃない。
その時点で広島からの要請があればそれは当然考慮されただろう。
実際にチャンピオンシップだかのために磐田が申し入れをして名波、服部等がそうなったこともあったんじゃなかったっけ?
それから最近でも横浜マリノスが、2月11日のアジアCLビンディン戦に向けて、ロシア戦のU-22代表MF那須らの召集を拒否、協会も容認へ、ということもあった。
実際にはA3との兼ね合い等でそうはならなかったけど、
>「お宅はJFAの方針に逆らうのか」
>「じゃあ今後お宅から選手はえらばないよ」って話になり、
>有望選手は獲得できなくなり、ってことです。
なんてのは単なる悪い夢想だ。
現実はまったく違うよ。
横浜は少なくとも言った。
かつては名波個人がトルシエに今回は遠慮させてくれ、と言って容認されたこともある。
フェイエノールトやレッジーナも日本協会とそのたびに「話し合って」いる。
日本じゃないけどチェヨンスが「今はジェフに専念したい」といって韓国代表の召集を辞退したこともあった。
Jリーグはそんなに特別なのか?そりゃ違うでしょ。
森崎の場合も、「広島の降格危機」という理由があれば、申し入れが受け入れられたことは充分考えられる。
それで協会が広島に「もうお宅からは選ばない」なんて言ったら、それこそ大問題になる。
広島サポだけじゃなく、代表サポからも突き上げくらうだろう。
普通に考えてそんなこというわけがない。
「現実」はそう。
>そうではなく、今後の10年を考えたときに、
>このまま代表が圧倒的に優先され、Jクラブは何をされても黙ってなきゃいかんのかと。
何をされても、って・・・
身勝手な被害妄想だよ、そこまで言うと。
広島は森崎と駒野の召集に対して、それを認めた。
森崎や駒野も召集に応じた。
それだけの話でどこが問題なのかさっぱりわからんよ。
広島はたまたま森崎の穴をカバーしきれなかった。
で、降格した。
それにはもちろんそこまでの戦いもある。
だから落ちるべくして落ちた。
悪いけどそれだけでしょ。
広島が降格危機だからってアジア大会は延期にならないし、森崎と駒野がそうした理由で外れるなら(まあそういう事情で召集辞退もアリと普通に思うけど)、誰か他の選手が他のクラブから選ばれる。
でも他のクラブにもそれぞれ事情はある。
当然広島だけじゃない。
上のクラブは「優勝争いに大事な時期」「優勝戦線から落ちたら困る」、中位のクラブは「上位をキープしたい」「降格争いには加わりたくない」、下位クラブは「降格争いしてるんだから」。
それじゃ代表なんてできないね?
そしたら日本はアジア大会の出場を辞退しなきゃならないの?
何言ってんだか全然わかんないな。
選手は代表に行けば向上でき、外に向かってアピールできるとも思うから行く。
クラブも代表選手が増えれば実際的な経済効果もある。
良い選手を供給し、日本代表が活躍することでサッカー全体がまた盛り上がる。
経済原理としても全然普通に成立してる。
そりゃ大久保のように、フル代表と五輪代表の両方に召集でシーズン前のキャンプから1stステージ中間までほとんどまともにチームに参加できない、なんてのはちと問題にもなろう。
そんなスケジュールで立て続けに試合させて、ぶっ壊れたらって心配もある。
だから「どっちかにしてくれ」ってセレッソのいい分は充分に理解できる。
そういう時は本人のいい分も聞いてクラブと協会でしっかり話し合えばいい。
>僕は決して今の状況が健全でも健康でもないとおもっているし、
ぼくはまったくそう思いません。
日本のサッカーがこれからまた盛り上がるためには、根本的にはJリーグのレベルアップが必要。
だからJの人気回復のため、根本的な魅力アップのため、国際試合は大事。
今程度の内容でもって、代表にかける割合をもう少しクラブに寄せて、なんてやってもそんなもの何の解決にもならない。
では例えば、日本代表に召集できる試合数を制限して、力のないクラブがそれで少し助かったとして、そんなことが何のタメになる?
それで少しばかりリーグ中位から下位の戦いが白熱したとして、それがJ人気の回復のためにどれだけなる?
そのために日本代表のチーム作りが遅れ、ワールドカップ出場や五輪出場を逃したらどちらが痛い?
君の意見は普通に考えて「あり得ない」。
「日本のサッカーが世界と肩を並べる」というのは、代表が国際大会で活躍するのももちろん、海外の一流リーグで多くの日本人選手が活躍し、日本のクラブも世界の強豪クラブと真剣勝負できるレベルになり、ということが必要。
そのために、選手は代表の国際試合で得たものをJの日常に還元し、代表選手達はまたより高いレベルのリーグでやることを目指し、日本のサッカーをレベルアップして行かねばならない。
山本はいずれのタイミングにせよ、当初からユース合流後に長期キャンプを張る予定だっただろう。
それは別に、これまでのチーム作りで何もできなかったからでもなければ、最終予選の延期を「これまでの遅れを取り戻すチャンス」と、急に思い立ったわけでもないだろう。
もちろんワールドユース、最終予選が当初の予定通りの日程であれば2週間程度のキャンプの予定だったかもしれない。
1ケ月半の合宿、とはけっこう思いきったね、とぼくは思うし、Jクラブも「シーズンイン前の大事な時期にそりゃないよ」と思ったかもしれない。
しかし、山本監督はそういう選択をし、イラン戦、ロシア戦、韓国戦とチームは「戦闘モード」に入り、合宿の成果もあってユース組も急激にチームに馴染み、「手応え」のあるチームになった。
五輪出場をグっと引き寄せた。
それはそれで評価されて然るべきだし、1ケ月半もキャンプしたら誰でも良くできるでしょ、なんてのはド素人の意見でしかない。
山本には自分のヴィジョンがあり、このチームの選手があり、そのうえでやるべきことをやった。
過程において、ぼくも「この年代のチームで完全に実現するのは難しいんじゃないのか」とか「難しく考え過ぎてはいないかな?」とかも思ったし「それよりもっとここをやって欲しいけど・・・」とも思った。
その間の見方は人それぞれで、カインドくんのように「何の結果も内容もなかった」と思う人もいれば、「きちんと段階を経ている」と思った人もいるだろう。
トルシエのように、「そのチームが欲しい」と思った監督もいる(笑)
ちなみにトルシエはカタール戦後に「山本のチームはとても順調だと言える」と言ってる。
何にせよ、この年代の選手を束ねてきちんとしたチームを作るのはなかなか大変な作業だ。
チームがある程度出来上がるまでには、いろいろな段階があり、いろいろな要素が絡み合い、紆余曲折がある。
常に安定して目に見える結果を出しつつ、わかりやすくチームの進歩を見せつつ、完成度を上げて行く、なんてことはそうそうあることじゃない。
大事なことは監督本人が、周囲のスタッフが、段階をひとつずつクリアしながらチームの現状をしっかり把握し、修正点を見極め、問題を修正し、長期的視点と計画性を持って迷うことなくチームを作って行くことが重要だ。
そういう意味で、山本監督は「名監督」とはいえないにせよ、ある程度しっかりとした仕事をしたとは言えるだろう。
ぼくには君とは違う不満点はあるが、それは言ってみれば日本サッカー全体の欠点であり、そういう意味で「まあこんなもの」とも言った。
山本は基本的には現実的に仕事をした。
ぼくはそう思っている。
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