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>グラさんは、以下の3点を見てみたいということを述べていられます。
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>1、3バックにして福西をその前に置いた方が良いのではないか。
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>2、ウイングバック式ではない形で、本山と石川を両ウイングに起用したところを見てみたい。
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>3、久保がアジアレベルであればセンターフォワードで使えそうである。
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>この3点を実現させるためには、「久保を1トップで起用」しなければ、2番目の本山と石川の両ウイング起用が実現できないように思われますがいかがでしょうか?
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>これを踏まえた上でも、「久保の1トップは難しい。」「本山と石川の両ウイング起用は難しい。」ということであるならば、そのようなご意見を頂ければ幸いです。
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>では次に久保の1トップが難しい理由についてですが、キーンさんは「久保は2トップの1角として、もう1人のFWとの連携面での成長を見せているだけであって、決して個人としての力が成長したわけではない。」というようなご意見かと思います。
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>それを踏まえた上で以下のようなキーンさんのご意見について考察させて頂きます。
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>>ただ1トップをするだけのポジショニングの取り方はこれとはまた違った状況になる。まず、1トップとしてのクサビを取るポジショニングの取る判断スピ−ド、プレ−スピ−ド、強さのどれもがないと厳しい。これをやれる選手は今日本ではいないです。
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>この説明に関していくつか疑問点があります。
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>まず「1トップをするだけのポジショニングの取り方はこれとはまた違った状況になる。」ということですが、「1トップをするだけのポジショニング」とのはどういうことでしょうか?「1トップ のポジショニング」の間にある「を、するだけの」という部分が分り難いのですが。具体的にご説明頂ければその辺りの疑問点はすっきりするのですが。
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>何がどう違う状況になるかについて指導者として詳しく理解していなければそのような発言を簡単にはできないように思うのですが。
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>次に、「1トップとしてのクサビを取るポジショニングの取る判断スピ−ド、プレ−スピ−ド、強さのどれもがないと厳しい。」ということですが、「クサビを取るポジショニングの取る判断スピード」という文章がどういうことなのかが今ひとつ分り難いです。「クサビを取るポジショニングの取る判断スピード」というのは言葉はどういうことなのでしょうか?「クサビに入るための前持ってのポジショニングと、クサビに入るタイミング」という意味でよろしいのでしょうか?
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>一言で言えば「クサビの判断」。
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>これが「2トップと、1トップではどう違うのか」、また「2トップで出来ているプレイヤーが、何故1トップではできないか」をご説明した頂かないと納得できない部分はあるかと思います。
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>その上で「1.1トップとしてのクサビを取るポジショニングの取る判断スピ−ド(不明部分)、2.プレ−スピ−ド、3.強さのどれもがないと厳しい」ということですが、2.プレースピード(切り替えの早さ、瞬発力、プレーのスピード感など)や3.強さ(フィジカルコンタクトなど)については久保はあると思うのですがいかかでしょうか?そう考えると、久保が1トップをはれる可能性はあるかもしれませんね。
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>>それよりも2トップの形にして2人のコンビネ−ションを(に)基づいて、それを中<>盤、あるいはDFという形でリンクしていかせることが現状では一番いいと思います。
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>2トップの形にして2人のコンビネーションに基づくということですが、久保と誰の2トップにするのでしょうか?相手がある程度確定しなければコンビを築くことはできないように思います。
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>また、中盤、あるいはDFという形でリンクしていかせるというのはどういうことなのでしょうか?「中盤、あるいはDFという形で」というところが分り難いのですが。中盤やDFと2トップを連動させるような攻撃の形を作るという意味なのでしょうか?それとも「中盤に久保を下げるようなこともしていく」という意味なのでしょうか?
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>もし、前線から後方までの連動性を築いて、流れるような攻撃をチーム全体で行っていく、ボールを持っていない選手や第3の選手の質の高い動きで、まさに流動的なチームを作っていくという趣旨なのでしたら、2トップでなくてはならないよう理由はないように思うのですがいかがでしょうか?1トップでもそのようなやり方はできるのではないかと。
まず、まとめて言います。
1トップでおそらくこれは2シャド−の形だと思います。ただこれをこなすときに久保の下が中田というのはかえって機能しないと思っています。というのは本山と石川の使い方にも関連します。
というのは本山、石川をシャド−の動きで機能させるにはまず久保に絶対的な相手に対する強さがあって相手を引き付けるだけの能力を持っているかがかかってきます。ただ、その能力があるということは今の段階では思えないです。
シャド−として生かすには前のFWがまずどれだけ相手DFを引き付けられる動きをしていくかが大切だと思っています。そのためには2トップにしてお互いに動きのかぶらない動きを求めてまずコミュニケ−ションを取っていく方策の方が現時点では近いと思っています。その点で中田の位置ならばそれも求められます。ただそれは逆に中田のよさを消すようになります。彼は中盤の位置でボ−ルキ−プしてタメを作る役割に長けている選手です。そこに前でのトップとのコミュニケ−ションの動きを求めるのは酷です。というのは中田は純粋なFWとしてプレ−していないからです。
もしシャド−として本山を生かすのならば、まず前の選手が相手DFを引き付けていくだけのボ−ルキ−ブの強さとフリ−ランニングのよさを持っていないといけない。その点で前者に該当する選手は残念ながらいないのでむしろ2トップにして「動き出し方」「動きなおし方」を個人として、そしてコンビネ−ションとして求めていった方がまだいいと思っています。ただそれでもボ−ルキ−プの強さも求められますから、2トップでも苦しい部分はありますが、1トップよりもまだ状況はいいと思います。これは、
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>逆に2トップにしたとしても、流動性を作り出すというのは非常に難しいことであるようにも思うのですがその点もいかがでしょうか?
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ということの返事にもなります。
もう一つは流動性というのはあくまで前が動いて相手を引き付けることから恥豆ものです。そうやって前が動いていくタイミング、それに乗じて後ろも動くタイミングも求められます。
>例えばジュビロ磐田のようなサッカーをそのような代表例として指すとしても、それは国内相手の中での戦いであるからあのようなサッカーができるのであって、世界レベル相手のチームに対しても同じような流動性を維持できるかどうかというのは、それが一筋縄では決していかないことを表していると思うのですが。
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>例えば、アジアレベルであっても、ジュビロが流動性を発揮できずに敗退するような試合はあったわけで。
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>そのようなレベルの試合が日本代表だとも思います。
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>だとすれば、そう簡単に連動性というものを捉えたり、語ることはできないように思うのですが。
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私は今のジ−コジャパンの状況もトルシエジャパンの課題の「個人技術の向上」が続いているように感じます。ただその際に私が気になるのは「技術」というのは止まったときの技術だけではないように感じています。
もちろん「連動していく」中でボ−ルを回していく技術については完全ではありません。ただそれをやりこなせられる力も持たないと厳しいと思っています。というのは、試合というのは相手があってのこと、相手の思った位置でボ−ル回しをしていてはいくら技術が
あってもそれだけマ−クが厳しくなる。相手を崩す動きをいつどうやっていくかというアクションのタイミングも求められます。
ジ−コが「技術」について深く追求するのならば、こういった方向まで求めないといけないと思っています。
まだ多く言わないといけないのですが、時間なのでまた続きはあとで。
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