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Re:サウジ戦
 glider  - 06/11/28(火) 3:49 -

引用なし
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   ▼comecomeさん:

初投稿ありがとうございます。
遅いレスですみません。
仕事が重なってしまって、昨日、ようやくサウジ戦の録画を見れました。

>先日の試合はジーコジャパンをはるかに凌駕し、トルシエジャパンの最盛期をもベースとして上回るものを見せたように思います。

今野のアシストからの2点目が特に印象的でした。
このチームの機動性が生きたように思います。
それ以外にもサイドをよく制して、実効的に戦えたように思いました。
速いつぶしの守備も、運動量が落ちた後半の後半を除けばとても良かったですね。
ただ、水をさすつもりはないですが、「面白さ」という点ではぼくはもうひとつでした。
やはりビルドアップ時の雑さ、積極的なのは良いが無為に攻め急いで可能性の低いボールを蹴ってしまう部分、その割には最後の段階に至る所での判断の遅さが散見されましたし、攻撃に入ろうとする時のポジション・バランスの悪さ、特にGKやバックスからのパスの所でのボールを引き出す動きの部分、攻撃の一歩目の部分での工夫とバラエティのなさには不満が残ります。
中村憲剛がもうひとり下り目にもいればなあ、などと思ってしまいました。

ぼくは、近年のW杯以外の日本代表関連の試合で「永久保存版」にしている試合がいくつかあります。
それは、99年ナイジェリア・ワールドユース、2000年アジアカップ、それから2004年の英国遠征でのイングランド戦です。
ナイジェリア・ワールドユースの、特にウルグアイ戦はユースとはいえ、それまでの日本のサッカーからはやっていることとして隔世の感があり、ショッキングですらありました。
スマートなディフェンス・システム、大胆で大きなポジションチェンジ、ゲームコントロールの巧みさ、駆け引きの上手さなどに驚かされました。
2000年のアジアカップの日本代表は、名波を中心にしたチームのまとまりと力強さ、「気が利いた」クレバーな攻撃的サッカーでアジアにおいては「巨艦」のごとくの存在感を示してくれた。
2004年のイングランド戦は、日本代表のサッカー・スタイルとしてとても好きな一戦でした。
猛牛のように突進してくるイングランドをやがてコントロールしはじめ、小野ー稲本の2ボランチは相手の動きさえコントロールする先読みしたポジショニングとひとつのムダもないようなパスワークで周囲の動きを引き出し、切れ味鋭いイングランド代表達とガチンコでぶつかりあった見応えのある試合、相手も含め個人的には近年の代表戦でベストの試合でした。

そうした試合と比べると、まだまだ今の代表は、その「志向」するサッカーの内容的、技術的、精度的、ゲームコントロール的にもぼくには不満があります。
サッカーの志向として、相手が強くなれば中盤を、そしてゲームを支配される確率はトルシエ・ジャパンよりもジーコ・ジャパンよりも論理的に高いし、スピードと運動量でそれを引っくり返すにしてもあの精度ではね。
もちろん、今の段階ではまだまだ完成にはほど遠く、選手選考段階の域を出ないでしょうし、その中ではサウジ戦は快勝ではありますし、時間差を創り出せる中村が遠藤に代わって定着したことでずいぶん良くなってもきた。
とはいえやはり志向するサッカーの「質」とそのことにも若干よっている「起用の傾向」に不安、不満な点はまだ払拭できないのです。

>それはトォーリオが重要な要素になってます。

そうですね。
彼はもはや欠かせない存在になった。
本当はドイツでそうなっていれば・・とぼくは思いますが。
このチームの守備に関しては、ぼくにとっていくつかのとても賛成な部分とそうでない部分が同居している感じで、まだ何とも微妙です。
まあそれは前述の「志向」の部分とも絡んで、全体の話でもあるでしょうが。
いずれにせよ、チームとしてももう少しこなれて来て選手それぞれの「色」がもっとはっきりくっきり出てくるような状態にならないと「面白み」は出てこないかなあ、と思っています。
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