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こんちは。ヒデとトルシエについてなんですけど、
ダバディの「黄金時代」にはひじょうに面白い解釈が書いてありましたよ。
文章そのままは覚えていないですけど、
「僕(ダバディ)から見れば、日本人で初めて実力を買われて移籍していろいろなことを成し遂げてきたヒデと、アフリカの地で自分の哲学と信念を貫いて数々の成功を収めてきたトルシエは同じ。ただ二人の違いは価値観の相違であって、しかもそれは二人の年齢差からくる世代間のギャップのようなもの」というような感じ。
ヒデもトルシエについて悪感情を抱いていたりはしていないし、トルシエもまたヒデを嫌っていたりはしていない。むしろまったく逆で、とくにトルシエはヒデを日本人で一番優秀な選手だと評価している。ただ、トルコ戦に関しては全体的に悪かったけれど、とくにヒデが守備をきちんとやっていず動きも悪く、期待しているほどチームとして機能していない、よってはずしたい、ということだった模様。
で、それをダバディがトルシエに初めて「戦術的な」意見を求められて、「いまここで日本人のスターである中田を外して、さらにワールドカップのスターになった稲本を外すとする。それであなたがこの試合に負けたら、あなたはきっとスケープゴートにされる。だから、稲本を外すのはまだしも両方外すのはぜったいによくない」と進言したそうです。これは、ダバディが通訳ではなく「パーソナル・アシスタント」としてトルシエ監督をプロデュースしてきた立場からの意見だったということのようですね。
卒論に際して、いろいろ文献読んでみました。なかなか面白かったですねー、どれもこれも。備忘録はまだ手に入らないのですが、ダバディ本も「異端児トルシエ」もかなり面白かったですね。
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