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アルゼンチンーメキシコ。
非常に楽しめる試合でした。
メキシコの守備陣、あれはスゴい。
3バックセンターのオソリオって170cmソコソコしかない(登録は173cm)。
左バックのサルシードも同じ。
メキシコの先制点はラファエル・マルケス。
マルケスはご存じのようにガンガン上がってくるけど、実はオソリオもサルシードもけっこう上がる。
ふたりともスピードとテクニックがあって「メキシコは実はマルケスがリベロで、もう二人は実はサイドバック、っていう3バックなんじゃないか?」とか思わせるマルチロールっぷり。
でもCBとしてはちょっと・・っていう感じなのかっていうとそんなことはなく、コンタクトプレイも上手いし強い。
空中戦もソコソコはやる。
よく見ていると、ポジション取り、ジャンプのタイミング、身体の当て方と角度、そんなことでけっこうカバーできるもんだってことがわかる。
ぼくは今まで、身体は小さくてもコンタクトプレイは半分以上技術(身体の入れ方、重心の置き方、当たる角度、タイミング等)だから大きい小さいの問題でもない、でも空中戦はやっぱりどうにもなんない、と思ってたんだけど、こいつら見てるとそうでもないんだなあ、と思えてしまいます。
でもそんな選手を据え、どんどんローテーションして、やっぱり面白いですね、メキシコのサッカーは。
ところで相手のアルゼンチンの2CB、アジャラとエインセも170cm台。
この二人も強い。
加茂さんがテレビで、「日本はもっと身体のデカイ奴を育てないと」と言ってましたが、相変わらずトンチンカンだなと思いました。
足りないのは身体のサイズの前にコンタクトプレイの技術でしょう。
連中に比べたら、日本の選手は「なんか当たり馴れしてない」というように見えます(アメフトやってたからそのへんはよくわかるんですよ、こいつらよくブロックやタックルの練習してるチームだな、とか見ればわかりましたから)。
アジャラのプレイなんか、宮本あたりは勉強すべきと思いますね。
話は変わるけど、アルゼンチンのやり方も面白くて、アジャラとエインセが2CB、ブルディッソあるいはスカローニが右SB、ソリンが左SB、っていう布陣だけど、攻撃にかかる時はソリンはほぼ左のハーフになる。
ブルディッソにしてもスカローニにしても本来はCBの選手だから、それで強力な3バックになっちゃう。
で、まだそんなに攻めにかかる時間帯でもないって時やリードしてたり試合を終わらせようとした時にはソリンは下がって4バックに戻る。
そのへんのコントロールは選手達が勝手にやってて、例えばメキシコ戦の前半、同点になった後、残り20分くらいからのシテュエーションでは、ソリンはたまに顔出して起点になるくらいで、基本的には下がって攻撃はリケルメとクレスポ、サビオラの3人だけでやってるんですよね。
カンビアッソもこない。ロドリゲスもこない。
「前半は同点でいい」という感じがアリアリで、もちろんベンチにテベスやメッシ、アイマールなんかの強力な攻撃陣が控えてるからこその余裕なんだろうけど、だからこそ2トップだけはガンガン走るけど、ソリンやカンビアッソ、ロドリゲスあたりはそうやってエネルギー貯めてる。
明確なんですよね、このチーム。
「得点しに行く時」「流す時」「守りに重点置く時」「試合をクローズにかかる時」というのが。
セルビアなんかは完全にナメられて、「今日はバカスカ点取れるぞー」ってな感じで、ソリンもカンビアッソもどんどん来てましたよね。
あの2点目なんか、何人が絡んだか。
だけど、メキシコ戦では「今日はシビアな戦いになるから前半はこれで良い」って全員が同時に理解してた。
解説の反町さんは、その前半25分あたりで「今日は前線の3人のパフォーマンスがあまり良くありませんね」と言ってたけど、だって後ろからのフォローなしで3人だけで攻めてて、エンジンかけてないんだから。
すげえチームだなと思いました。
ただ、「得点するぞ」と思って行ってるんだけどなかなか入らなかったり、そこでカウンター食らったり、「よし守るぞ」って時にミスって失点しちゃったりして、コロっと負けちゃったりもするから、それがサッカーの面白いところ、っていう部分もあるけど、そのへんで「バッカだなあ、もっと早めから行っときゃ良かったのに」なんてこともあるチーム。
今日も後半の思ったところで得点できなくて、延長になっちゃったし。
でもスゴい自信、スゴい戦術眼とその共通理解、大人のチーム。
比べたら日本代表はまだまだ子供ですね・・・
こういうのを「経験の差」と言うんでしょう。
いや面白い試合でした。
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