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最後になりますが、フラット3、その変遷についてです。
まず、私はフラットな3バックによる高純度なラインディフェンスであるフラット3を世界的にもかなり異端な革新的戦術と位置付けています。
たしかに、ズクナシさんのおっしゃるようなコンパクトエリアでのプレスの手法は世界の普遍的なものであると思うのですが、トルシエの就任当初に見せたようなディフェンダーの動き方や約束事は高純度のラインディフェンス特有のものを感じました。
私が、トルシエのフラット3を注目し始めたのは、
オリンピック代表のアルゼンチン戦からです。
宮本のコントロールする最終ラインの極端な高さ
また、それによって中盤のボールポゼッションが高められる事もわかりました。
五輪予選を通しても
「ディフェンダーは相手から3m間隔を空けてディレイしながら下がる」
「ボールホルダーのプレス状態の有無によってラインを上げ下げする」
などの約束事が選手からもメディアを通して伝わってきました。
そこから、私が出した結論は
「これは、世界でもほとんど例を見ない3バックによる高純度のラインディフェンスである」
というものでした。
(ラインディフェンスといえば、普通はサッキの影響もあり4バックで行われることが多いと思います)
しかも、このトルシエのフラット3は
フラット4によるラインディフェンスが破綻した原因である
「極度に展開が早くなる」
「中盤より前のプレス人数が少ない」
ということが改善されていると思います。
まず、1つ目の「展開の速さ」について
要するに「ボールを落ち着けるポジションがないこと」についてですが
これは3−4−1−2という役割分担されたやや硬直された組織構成からも
ボールを落ち着けさせることは容易ですし、展開もある程度調整可能です。
(その分、1つ間違えれば組織が硬直化して面白みのないサッカーになりやすいシステムでもあるのですが)
2つ目の「プレス人数」にしても中盤に5人で前線に7人います。
フラット4のようにディフェンダーによるフォアチェックが義務化されるほど中盤の人数が足りなくなるわけではありません。
というわけでフラット4によるラインディフェンスの弱点である上記2点は見事に改善されています。
しかし、新しいものというからには
なぜ、今までこの戦術が取られてこなかったのか考える必要があります。
それは、サッカー関係者の高純度のラインディフェンスへの不信でしょうね。
サッキがやり始めたということからもうかがえるとおり
高純度ラインディフェンスは、人間味を感じさせない極端にシステマチックなものです。
機能しているときはいいですが、破綻し始めるときちんと検証もされずにとにかくだめなんだとされてしまった節がうかがえます。
また、コンパクトゾーンのための3ラインという考えに縛られすぎるあまり
ラインディフェンスが4−4−2とくっつきすぎていることも原因です。
また、4バックで破綻してしまったものがよりサイドが開く3バックで出来るはずがないという先入観があったのかもしれません。
トルシエに対するフラット3批判もここから来るのかもしれません
(理論的な批判が少ないことも・笑)
しかし、「これはすごい世界的には一度死んだかと思えた高純度ラインディフェンスの復活か」と思い期待しまくった新生ラインディフェンス、フラット3は大舞台では、いまだ真の姿をあらわしていないです。
というか失敗もしていないのに、ドンドンとラインディフェンスの純度が下がっていっているのです。
次こそ、その変遷を書きますね
なんつーなげー文章だ(笑)
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