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Re(4):対ベルギー
 glider E-MAIL  - 02/2/19(火) 4:16 -

引用なし
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   ▼zukunasi_7さん:

どうも!興味深い書き込み、ありがとうございます。
寝ようと思っていたんですが、ぼくにとっては重要なところなんでここだけレスします。
あと、ベルギー情報感謝です。

>はたしてガツッと来てくれるでしょうか。

誤解を生む書き方しちゃいましたね、すいません。
「ガツッと来る」という認識がぼくと違っているのだと思います。
ぼくはベルギーが序盤から人数かけて攻めてくるとは思っていなくて、「ガツッと来る」というのは「激しくはやくプレッシャーを掛けてくる」という意味で書きました。
ボールを奪えばむろん攻めてくるでしょうけど、人数をかけて全体を上げて、ということはないと思います。
ハードにプレッシャーかけて中盤戦を制し、試合の主導権を握ろうとしてくるだろうということ。
ボールへの寄せ、球際の強さ、1対1、そのあたりは日本に勝ち目はなさそうなんで、日本はそこに人数かけないといけないだろうな、ということです。
自分達のボールになったら、できるだけ速くボールを動かし、前線の活動量とスピードで勝負。
ベルギーは、守備の強さに特徴があるとはいえ、引いて固めて、ってチームではなく、中盤でのプレッシング・スピードと組織的守備が特徴のようなので、激しいプレスを速いボール回しでかいくぐってのショートカウンターは有効だろうと。
ならば、稲本、森島の先発ではないかという考えになりました。

>大事なのは上げ下げ等、前後左右の移動のタイミングをチーム全体が共有する事

その通りだと思います。まずはそれを「ボールの動きにより」全体として緻密に行うから、ボールオリエンテッド。

そしてそれは、(前後し、ないまぜにしてしまいますが)

>コンパクト化された守備ブロックの流動性や柔軟性、カバーリングやフォローのし易さ
>守備ブロックを一体に緊密に保つ

というところに、その守備方法論の主たる目的があるのは明白だとぼくも思います。
だからこそ、

>縦にも横にも圧縮された守備ブロックを、前後左右に機動的に動かす事が肝心

なのは当然であり、「機動的」とはこの場合つまり「速度」の問題が最重要になる。
そして、時間軸としてそのことを詰めて行けば当然、運動量ではない「広さ」の問題でもある。
それはつまり、「はやさ」を「時間軸」で考えて行けば、「流動性」の必要が生ずるのは「あたりまえ」であるということにもなりますね。
うーん、うまくわかりやすく言えてないけど、ズクナシさんにはわかるからいいか。
どーせずっと同じこと言ってるんだし(笑)

・・・・・・・・・・・・

求められるひとつひとつは、ミツさんの言うように「当然のこと」。
それを組織として「やりやすく」しているという所にこのシステムの面白さがあり、「ボールオリエンテッド」とぼくは呼ぶ理由です。つまり速度を上げやすく、ということは攻撃的守備をしやすく、意識としての積極性を持ちやすくなる、ということ。(サザ、わかってくれたかな?)

ちょっと脱線。
いやこないだよしさんに会った時に聞かれて、ちゃんと答えなかったもので。

・・・・・・・・・・・・

戻ります。

>グライダーさんは3人でも充分とお考えなのでしょうか?

本来的には「充分なはず」だと思います。
3人が必要な時にラインから外れ、ボールへ寄せる速度があれば(それを可能にする組織的反応、バランス再構築の速度、個人のポジションニング能力、相手との距離を適正に取れる守備能力も含み)、そこできちんとボールへプレッシャーがかかり、時間を生み出せるなら、「オートマティズム」はそこでも生きるはずです。
だからこそ、中盤の選手、特に中盤のうしろめの役割を担う選手とアウトサイドの選手にも(まあチーム全体ですが)「ライン操作の約束事」を叩き込んでおく必要がそこにもある。
そのバランスを(選手起用の面で特に)左上がり右下がりにすることは、よって当然理解しうる範疇になります。
だからと言って、右サイドハーフをDFとして捉えるのは本来は「押し込まれた状態」が前提であり、さして押し込まれていないにもかかわらず、そういう状態を自ら作らざるを得ないのはまさに「時間が生み出せない」からです。
このことはラインの前でも同様であり、バックとしての仕事もでき、かつ「中盤」としての仕事もできる戸田をライン前に貼付け、状況の中での相手攻撃の中心を担っている選手の殺し屋になったり、右で左でプレッシャーかけて回る「ライン前の番犬」のようにプレイさせる要因になっていると思います。

そういう具合に、3バックスの機動性の低さが大きく右サイドと中盤の底の選手に影響し、それは中盤全体に影響し、チーム全体を「固着化」させている。
日本の「プレッシャーの速度(=機動力)」が問題にならないような相手の場合には「固着度」は下がりますが、そうでない相手になればなるほど「固着」して行くことになるわけです。
それは、相対的な必然でもありますが、自ら招いていることでもある。
ぼくが再三問題にしているのは、その「自ら招いている部分」と、そこへの対処としての「次善的対応策」がそこそこの結果を出し、本質的には矛盾を孕んでいるにも関わらず、このまま本番に突入しそうな感じがすることです。

トルシエの方法論が本来的に抱えている「哲学」は、どこをどう切り取っても「ポゼッション・フットボール」であり、故に以上のことは「根本的な大問題」です。
だからと言って、ことは個人の判断や反応や守備技術の問題に大きく関わる問題でもあり、一朝一夕でどうにかなるはずもなく、また監督としては次善策を取るしかないようにも思うし、選手もコツコツ努力するしかないだろうし、見ていてとても歯がゆく不愉快です。
ぶっちゃけイライラするんですよね。
「行けよ、オラ!」なんてね(笑)

ベルギーの、4人ないし5人で最終ラインから全体を俯瞰し、そこから前へプレスへ出て行くという方法は、それはそれで安定するだろうし、守備組織としての速度ももたらすでしょう。
たぶん、そういう体制を作ることで「はやさ」も可能にしているのでしょう。
しかし、それは例えそのことでボールの支配率を高めたにしろ、エリアポゼッションという視点から見れば、少なくとも「攻撃サッカー」ではない。
「哲学が違う」としかぼくには言えません。

日本は、今まさに世界に飛び出そうとする若いチームであり、みずからのサッカーを確立しようとする若いチームです。
現代の3バックがどういう能力を有してしなければならないかは、アルゼンチンをはじめ強豪チームが示してくれています。
あれと同じようにやれとはとても言えないし、まったく同じようにやる必要もありませんが、もう一度御質問にお答えするならば、ぼくは「3人で充分」という考えです。
3人でも、「より柔軟に、前に後ろに右に左に飛び出して行く」運用をしなくてはならないと考えています。
カバー(安定した体制)→プレス、ではなく、プレス→カバーで良い、それで間に合うはず、そのためのオートマティズム、コンパクトフィールド、ボールオリエンテッドだろう、と思っているのです。
ラインはライン。
でもDFもボランチもない。
オフサイドラインは「常に」存在するもの。
プレス。
ゾーンバランス。
誰がどこだっていい。
もっとも大切なことは相手に時間(=スペース)を与えないこと。
直径2mの一瞬。
日本代表のシステムが持つもの。
面白いとか面白くないとか、良いサッカーとかなんとかではなく、これは現実。

ズクナシさん、ようやくぼくが望んでいた話しあいです。
102 hits

対ベルギー glider 02/2/15(金) 12:46
  Re(1):対ベルギー GAITI 02/2/16(土) 18:55
  Re(2):対ベルギー glider 02/2/17(日) 13:41
   Re(3):対ベルギー zukunasi_7 02/2/18(月) 3:45
   Re(4):対ベルギー glider 02/2/19(火) 4:16
   あ、 glider 02/2/19(火) 4:20
   Re(5):対ベルギー zukunasi_7 02/2/22(金) 1:56
   Re(6):対ベルギー glider 02/2/23(土) 21:28
   Re(7):対ベルギー zukunasi_7 02/2/25(月) 14:10
  Re(1):対ベルギー zukunasi_7 02/2/17(日) 20:22
  Re(2):対ベルギー GAITI 02/2/18(月) 1:47
   Re(3):対ベルギー zukunasi_7 02/2/19(火) 13:08
   >GAITIさん kind 02/2/22(金) 12:11
   >kindさん GAITI 02/2/22(金) 17:39
  Re(1):対ベルギー zukunasi_7 02/4/10(水) 0:49

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