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▼winter_wineさん:
>そうですね。ユースの時はユースの時で、また違うバランスがありました。
>高原や永井の持ち味、ヤナギやモリシの持ち味、中盤の選手の持ち味…、それぞれでそれぞれのバランスが生まれますね。
>これから全く新しいパターンの中盤を組むことはないでしょうが、本番まで、微妙にいじりながら上積みはしていくことになるんでしょうね。
ユースで言えば、もうひとつ。
ナイジェリアの大会の時の日本の中盤は、今のA代表の中盤よりも高度なサッカーをしていたと思います。
どちらが強いか、といえばむろんA代表に決まっています。
スピードも強さも違います。
でもユースのチームの方が、サッカーが戦略的にできていたし、時空間をうまく操れていたし、サッカーが立体的でした。
それは、小野、小笠原、本山という3人の間の密な連係によるものです。
この3人の「頭脳的」な選手が、一体となって動けていたために、空間も時間軸も利用の仕方により自由がありました。
今のフル代表は、まだ平面的、単一的、固定的です。
では、だから、弱いのか、と言われれば、一概にそうとは言えないのも事実ですが。
でも、相手と主導権を争う場合には有利でないことは確かです。
そして(少なくともぼくは)楽しくないことも確かです。
ぼくは、流れを読みそれに変化を与えることのできるような頭脳のあるプレイヤーが最低3人は必要だと思っています。
そして、その3人は太い糸で結ばれていなくてはならない。
そうでないとサッカーが平面的です。
そうでないと「激しいプレス」くらいしか、ペースを取りかえすための手段がありません。
何かの理由でそれが機能しないと、立体的なチームには一方的にやられます。
ちょうど、サンドニのように。
ポジションなんて誰がどこでもいいんです。
どこに入っても小野は小野のプレイができるし、本山もそう。
つまり、そういう選手が3人は欲しい。
小器用なユーティリティ・プレイヤーなんてのじゃなく「どこだって関係なく自分のプレイができる選手」が、です。
そしてそういう選手達が連続的に有機的につながるサッカーが必要だと思う。
日本が強豪と同じ土俵に上がるためには。
トルシエは、模索していると思う。
それは、日本がワールドカップのレベルでそういうチームを作れるのか否か、ということでもあるのですが。
それはむろん、選手次第、選手の側からのことでもあるのですが。
なんとなく、でしかないのですが、ぼくは「今のまま、微妙にいじりながら上積みはしていく」というくらいでは無理な気がします。
それは例えば、伊東の代わりに小笠原が入ればできるのかもしれないし、名波が復調し中田が融合するだけでもできるのかもしれないのですが・・・
でも、DFも含め、各選手が現在与えらていれる役割を大きく越えることが必要な気がします。
今のバランス、役割、そういうものを「あの頃はまだそんなだったよね」と言えるくらいにならないとダメな気がします。
1人か2人は、新しい大きな役割を果たす選手が必要な気がします。
それはもちろん、現在お馴染みの選手であっても良いのですが。
ぼくは(これはただの個人的な”勘”でしかないのですが)もしも本山が代表に生き残れば、何かが起きるかもしれないと思っています。
今回のこの話しばかりは、うまく言えません。
論理的な根拠をはっきりと上げられるわけでもないし、小笠原と伊東の違いについて等に至っては、個人の受け取り方にすぎないだろう、と言われたらきちんとした反論ができるかどうか。
本山が国際レベルで「Jリーグチャンピオンシップ」のような活躍ができるのか、と言われても「できないとは限らない」くらいしか言えません。
でも、ずっと思っていたこと。ずっと物足りない思いをしていることのひとつなんです。
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