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こんにちは。
トルシエは、ACミランのサッキに影響を受けたということを現在発売されている日本代表スピリッツの中で語っています。彼のように戦術的にチームを引っ張っていけるような存在に憧れているそうです。ただ、トルシエはサッキに戦術についてなにかを聞いたわけではなく、トルシエがよく観察をし、サッキの戦術はこうであろうと考え、そしてトルシエなりのサッキ戦術を作ったそうです。つまり、サッキのやり方をベースにして、トルシエのやり方にしたわけですね。他にもアヤックスのやり方や、デニッシュダイナマイト時代のデンマークのやり方も参考にしていると思います。
加茂監督は著作の「モダンサッカーへの挑戦」の中で、プレッシングサッカーについて多くのことを語っています。その中で、当時コーチとして加茂監督のサポートをしていたズデンコ・ベルデニック(現市原監督)が考えるプレッシングサッカーと、サッキのACミランのことについて、次のようなことを記しています。
「ズデンコは、ゾーンプレスをやるには3−5−2システムでないとダメだと主張していた。前に7人いないと、絶対にプレスがかけられない。
それはACミランの全盛期(90年代のはじめごろ)の3−5−2システムが頭にあったからだ。ミランでは、バレージがリベロを務め、ストッパーをコスタクルタとアルベルティーニ、「ディープミッドフィルダー(守備的MF)」をライカールト、左をマルディーニ、右をタソッティ、ミッドフィルダーの「インサイド」をドナドーニらが担当していた。」(加茂周著、「モダンサッカーへの挑戦」、講談社文庫、1997年、183ページより)
ちなみに、このACミランのプレッシングについて話をしている時に、ズデンコ・ベルデニックからでた「ソーナ・プレス」という言葉を、加茂監督が英語で「ゾーンプレス」と訳し、横浜フリューゲルスや日本代表に持ち込み、やがてマスコミにも広がっていったそうです。
GAITIさんのおっしゃっている「ACミラン・フラット4説」と食い違いがあるのですが、ここのところはどうなんでしょうか?
それから、サッキのやり方は、まずボールを失われたら、定められた順番に沿ってゾーンを作るために定められたポジションに全員が戻り、カバーリングの選手がついたら待たずにすぐに選手がボール保持者への激しいプレスを開始し、定められたルールに乗っ取って全体を横に縦に急激に圧縮してボールアタックを行い、設定したノーマルゾーンへと全体を押し上げ、その中で相手ボール保持者だけでなく、他の相手選手に対しても自らのゾーンにいる場合は全てマークをするということがACミランのプレッシングサッカーの解説書に書いてあるという意見を聞いたことがあるのですが、このあたりはどうなんでしょうか?
私は、トルシエのサッカーをベースにした、Daiのサッカーってものを作っていきたいと思っているので、プレッシングのやり方と、そのトレーニング方法について議論していければなと思っています。
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