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gliderさん、Daiさん、お久しぶりです。
色々議論することで勉強になっています。
(対談も読ませてもらっています)
それで、私とgliderさんで意見が対立するところがありましたよね
それを表題についての私の見解を交えて議論していただければ
と思い書かせていただきます。
あくまで私の勝手な見解なので
異論、反論なんでも結構なので意見を聞かせてもらえれば幸いです。
これから現代サッカーに強い影響を与えたと思われる
チーム、戦術をあげて順に説明していこうと思います。
クライフとオランダ
アルゴ・サッキとミラン
マルチェロ・リッピとユベントスの3つを例にとります
それでは行きます
まずはクライフのオランダ、
いわゆるトータルフットボールといわれているスタイルに関してです。
まずこのころの歴史的背景として
DF方法はマンマークで、プレーエリアも広かった
という前提条件があります。
その中でクライフは画期的なサッカースタイルを見せてくれました。
まずはポジションチェンジについて
私は、2種類というか2つの効果のポジションチェンジがあったと思っています。
まず1つ目は相手はマンマークなのでそれを振り切るためのポジションチェンジです。
とにかく自由に動き回り、自由にポジションを替える、
フォーメーションは一応形上は4−3−3でしたが、
自由に動き回るためにハッキリ言って形はほとんど関係なかったです。
中盤もマンマークで守る相手にとってはこの攻撃は防ぎようがありませんでした。
しかし、これは自由に動き回るので、ものすごくスタミナを消費します。
そこで2つ目のポジションチェンジは、スタミナ消費を抑えるためのものです。
攻撃時に自由にポジションを換えているので、守備時に空いたスペースが出来ます。
それを埋めるのに、
いちいちオーバーラップした選手が戻っていくのでは遅いし、
何よりそれほどコンパクトにやっているわけではないので、膨大なスタミナを消費します。
そこで、単純に近くの選手が空いているポジションを埋めると言う方法をとりました。
当時としては、FWのクライフがDFの裏をカバーするというプレーはとてつもなく斬新に見えたことでしょう。
しかし、クライフにしたらその方が効率が良いという単純な理由なのでしょう。
(言うは易し、ですがそれを簡単に行うことは難しいです。さすが、天才(笑))
クライフのサッカーはとにかく攻撃的といわれますが、
それは守備時も同じです。
次はトータルフットボールの攻撃的プレスについてです。
簡単に言うと、相手がボールを持ったら近くにいる味方全員で大量の人数をかけてボールを取ってしまうプレスです。
日本でも加茂監督がゾーンプレスといってやったアノ方法です。
これも当時としては、凄く斬新ですね。
ただこの方法も広いゾーンでしたから、かなりのスタミナを消費しました。
以上、簡単にポジションチェンジとプレスについて語りましたが
まとめです。
このトータルフットボールは、世界中が激しくあこがれましたが一般化することが難しい戦術でした。
その原因は2つ
1つ目は他のチームにはクライフがいなかったこと
言うまでもなくこの戦術は個人の判断能力が高い選手がそろっていなければ始まりません。それも生半可なものではダメです。
それとクライフのようなピッチ上の司令官も必要になってきます。
2つ目はスタミナ消費が激しすぎる、ということです。
当時はプレーゾーンは広かったですし、
相手のマンマークをはずすためにするポジションチェンジですからね
言葉は悪いですが、かなりでたらめに動く、効率の悪いものでした。
(無駄な動きが多かった、ともいえます)
それに加えてプレス方法もとにかく近くにいる選手はすべていく、という方法なのでここでもかなりのスタミナが消費されます。
結論ですが、画期的な方法を数多き提示し(その分洗練度が足りなくなるのは本当にしょうがないことです)、現代サッカーに多大な影響を与えた戦術ですが、改善点も数多くあるというのが、私のトータルフットボールの評価です。
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