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▼LUCYさん:
>ただ、万全じゃないってことはフェイエの小野の方がもっと良かったってことですか?
えーと、ぼくもスカパーやBSデジタル見られるわけじゃないんで、「Shinji Ono TV」で見れるフェイエのハイライトシーン(ブロードバンドなんで、RealPlayerでも十分よくわかります)や、たまにやる民放の放送やダイジェスト版やらでチェックしてるだけなんですけど・・・
それでも、小野は良いときはもっと良いです。
今回は、来日してちょこっとやってすぐ試合だったでしょ?
日本の選手の中では一番スケジュールがキツかったらしいし。
コンディションが良いときは、もっと「アタッカー」っぽい動き、自分から仕掛ける動きなんかが目立ちます。
ただ、中村とは住み分けできるんじゃないかと思いますよ。
ポジションの問題は別として。
最近の中村は、ゲームメイカーってよりもよりFWに近い、バッジオなんかの役割に近付いてる感じでしょ?
「左サイド」ってことでは小野とかぶるけど、どっちかっていうともうそろそろ真ん中やらせたら?って感じがします。
小野よりはナカタや森島と争う方が妥当な気がしてきてます。
本人もそれが望みだろうし。
>論評を読むとなにやらグライダーさんは引っかかっている模様。
>(確か前からそういった評価をされていると記憶してます)
以前、稲本に批判的だったのは「動かないから」と「遅いから」で、今の稲本にはその面での不満は霧散してますよ。
今回の「出入りが多かった」は、良いプレイも多かったけどミスも多かった、ということです。
守備で、一番早く行ける選手が行くべきだと言うのは、そういうスピードでないと間に合わないというレベルで考えないとベスト16とかベスト8はキツいと思うからで、ポジションうんぬんよりもそういう「スピード」のことが大きいんです。
ゾーンのバランシングを固定的に捉えるのは、はっきり言ってもう時代遅れで、世界のレベルではそれは90年代前半でほぼ終わりになったとぼくは思ってます。
稲本だけじゃなく、ミッドフィールドを担当するものはすべてあれ以上のはやさと判断力、活動範囲の広さ、視野の広さ、つまり有効プレイエリアの広さを持っていなくては勤まらない、と。
稲本だけが広く動くと考えると、他は役割分担して・・となるんでしょうが、そうじゃなくて、稲本、戸田、中田、小野、波戸、みんなです。
その上で、両サイドをどうすべきかを考えるのが本筋じゃないか、と前から言っているんですよね。
ひっ迫した試合になれば、中盤の主導権争いは重要な意味を占めてくるわけで(強豪同士の試合が常にそうであるように)、そこでのプレッシャーのはやさ、与えるスペースの狭さ、(つまり人数も絡みます)、そうしたこととの兼ね合いを考えてサッカーすべきだ、と。
相手のレベルが上がるほど、そこでボールが奪えないこと=大量失点、という図式が成立してしまうのはサンドニでもあきらかになったでしょう?
ただし、そんなスピードは一朝一夕で実現するもんじゃありません。
そこで、「選手の海外進出」とか「強豪との試合」(つまりハイスピードへの慣れと意識の向上)とかが必要になるわけですね。
トルシエが「後は個人」というのはそういう意味も含めて、ってことだと思います。
そうした場合(中盤を支配されてしまう場合)に、後ろに人数をかけてしのぐのは、そういう意味では「次善的対処」であり、「そこからどう挽回できるか」であり、「どこまで行けるか(本来に近付けて行けるか)」ということだと思います。
そういう意味で、スペイン戦後に起こった「180度方針変更じゃないか」という批判はまったくの誤りなのです。
基本哲学の「中盤を制する」という指向は変えず、現実を見つめつつ前を向いて過程を踏んで行こう、という半年だったわけですね。
ちょっと話がそれました。すみません、つい熱弁モードになってしまいました(笑)
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