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面白そうなので、つきあわせてください。
>名波は大人です。ヒデも大人です。二人とも迷いません。間違えることもあるけど、迷いません。小野も大人です、かなり。でも小野はまだ迷います。
コンフェデ杯も終盤に入ってから、やっとわかったことがふたつあります。
ひとつは中田について。
これは、話が長くなりそうなので端的にいいますと、anybodydoさんのおっしゃるとおり、オフェンスの選手ということです。
一見単独行動に見えてしまう部分がどうしても理解できなかったんですが(例えば、守備・・・中田は守備センスはいいにもかかわらず、一人プレスに参加しなかったり・・・。)やっと、理解できました。
中田は、攻撃のための守備はしても、守備のための守備はしない、ということなのでしょう。押し込まれている状況でも、常に攻撃のことを考えている。
だから、ボールを奪った後の動き出しが早い。
他の選手は、守備に奔走させられて、守備から攻撃への変換が遅れる。
そして、中田とまわりの選手がかみ合わなくなる。
それに、やっと気が付いたんです。
気が付いたきっかけは、カナダ戦での中山への一本のパスでした。
ぴったりと合ったんです。
ここ1〜2年の代表の試合で初めて、中田が思ったとおりの距離感に中山がいた(つまり、早い動き出しをした)のではないか、と思いました。
ワールドクラスを知っている中田が、日本代表のレベルに合せる必要がないことが、これではっきりとわかりました。
中田の動き出しの早さに、まわりが呼応しなければならないのでしょう。
そして、小野について。
小野の技術・才能・感性は、ずば抜けています。コンフェデ杯で、再認識させられました。
そしてなによりも、小野の真骨頂は、人間性・対人的な柔軟性ではないでしょうか?
本人が好むと好まざるとに拘わらず、渦の中心に彼がいます。
わたしはそれをリーダーシップだと思っていましたが、そう考えるのは早計なようです。
名波・中田・中村にあって、小野に希薄なもの。
それは、アイデンティティ・・・自我です。
gliderさんのおっしゃる、迷いというのは、ここから生じている気がします。
「合せる」から「合せてもらう」へ・・・。
勿論、これが一方的であってはいけませんが、彼の意思というものが通じなければだれも合せないし、だれもついてきません。
小野については、アイデンディディの確立というのがキーワードでしょう。
この二人に名波を含めて3選手、ポジションは違うけれどそれぞれ持っている個性・特性というのは、まわりを巻き込んでいく影響力を考えると興味深いですね。
ところで。
コンフェデ杯での中田−小野の関係というのは、いかがでしたでしょう?
「自分でやる」選手の中田が、はじめて自発的に誰かにゲームメイクを任せた瞬間ではなかったでしょうか?
中田がおとなになったからなのか、それとも二人にだけ相通ずるものがあるからなのか・・・・。
このふたりの関係は、まだまだ変化していくでしょうし、ひょっとしたらもっとおもしろいシーンに出くわすかもしれません。
なんだか、そう考えるととても楽しくて・・・。
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